スイスはBrugger & Thomet社のMP9をKSCがモデルアップしたものです。オーストリーはSTYER社のTMPの二番煎じです。って言っちゃダメです! まぁ、実際そういった側面があるのは厳然たる事実ですが・・・。
実銃でのTMPとMP9の違いは、わたしの認識している限り次のとおりです。
1.ハイダーの変更
ハイダー変更により、サプレッサーをねじ込みしなくていいようになっています。DVD「Combat Machinguns」(限りなく非売品に近い商品)中、MP9をデモするB&T社員が「ねじ込み式から変更されたことによって、サプレッサーを何度着脱してもハイダーが痛みません」的なセールストークをしていました。
2.レイル付与
昨今流行りのレイルが付けられています。アッパーレシーバ上面のレイルはデフォ、モデルによってレイルの付いている箇所、数が変わるようです。KSC MP9のフォアハンドグリップはロアレシーバから「生えて」いますが、グリップ基部がレイルになっているバージョンもあるようです。
3.シースルーマガジンのラインナップ化
SIG 55Xシリーズ、G36シリーズでお馴染みのプラッチック製シースルーマガジンも売り出したようです。最近、何かの雑誌で見ました。
4.ボルト形状の変更
DVD「Combat Machinguns」で、B&T社員はしきりにこの点を押してました。ボルト形状変更により、耐久性が格段に増した、ことになっているみたい。
5.ポートカバーのホール
作動不良を起こした際、イジェクションポートカバーに設けられた穴に9mm弾ケースを差し込み、「何か」に引っ掛けてゴリゴリすることで、強制排莢などをしやすくしています。戦士には不要なサービス機能です!
6.リアサイトの変更
ゴーストリングタイプに変更されています。
7.ストックの追加
エアガンユーザとしては、これが一番「グッと来る」変更点ではないでしょうか!?
8.なんだか凄いオプション?
DVD「Combat Machinguns」では、サプレッサーにフラッシュライトとレーザーポインタが合わさったようなオプションパーツを披露していました。凄くかっこいいオプションパーツでした。僕はとっても欲しくなりました。来年の誕生日に買ってもらおうと思います。
といった具合です。「二番煎じ」なんて言っちゃあいけませんな。
さて、KSC製エアガンのMP9のお話。リコイルショックは、WAM4ほどではありませんが、そこそこ強く楽しませてくれます。。レシーバ後端のバッファ(=スポンジ)を減らすか、取り払えば、ショックの強度は上がると思われます。連射サイクルは、「ミドル」、贔屓目に見ても「ミドルハイ」クラスと表現するのが妥当でしょう。同社のイングラムほどのスーパーサイクルを期待するのはNGです。
関東地方の夏場ですと、ガスを満充填すれば、2サイクル(110発)をフルオートで楽に撃ち切れたので、燃費は上々と言えるかと。この辺はリコイルショックの強さとの致し返しなのかもしれません。わたしの周囲でMP9を持っているのがわたしだけなので、ゲームにおいてMP9で発砲されたことありません。一緒にゲームをする知人に言わせると「エゲツない音がして怖い」そうです。撃っている自分がそのエゲツない音を感じ取れないのが残念!
わたしはMP9の形状そのものが大好きなので、「イロイロある」ものの、よしとしています。MP9の購入を検討されている方もおられると思いますので、あえてKSC製MP9のイロイロな点を記します。
一、マガジンに弾を装填しにくい。
マルイ製ローダーで直に装填はできません。必ず専用のアダプターを介してBB弾を装填する必要があります。マルイのエアガンに慣れ切った身には面倒な作業です。
一、20mから先の弾道が不安定極まりなし。
上下左右に散らばります。30m離れた相手方を先に発見しても、グッと堪えて距離が縮まるのを待ちましょう。
一、ホップアップの調整がシビア、かつ専用工具が必要。
この点もマルイ製品のようなわけにはいきません。
一、ボルトストップがかからなくなりました。
(わたしの個体の出来事です) 別段、意味もなくやたら稼働させていたわけでもないのに、ボルトストップがかからなくなる、という症状に陥りました。KSCに問い合わせたところ、「ボルトはアルミ製、ストッパはスチール製ですので、ボルト側が痛みやすい。リリースは、チャーハンを引いて行うのがベター」と言われました。わたしのMP9はボルト側が逝っちゃったので、KSC送り。往路の送料は当方負担となりました。パーツ代、工賃、復路送料はKSCが負担してくれました。