長らくほしかった。MGCのマーク3は持っていたが、本当にほしかったのはこちら、マーク2。ハドソン製もあったが、あれは亜鉛なので肉厚がありすぎ、気に入らなかった。そんな英国好きのオレのために中華のVIVAアームズが開発してくれたのが、このマーク2。
冬に発売のアナウンスがあったが、そのまま忘れていた。自分としては、全金属FA-MASの方が気になっていた(王だったか星だったか・・・)。オク見てたら既に発売されていることを知り、出遅れた自分のふがいなさに腹を立て、早速落札した。約45K円だった。
いつもと写真の流れが違う↓。いつもは外観から撮影するが、今回はいきなり分解編。ねじがやたらと露出していて「分解してみろや?あぁ?」と挑発を感じたからだ。分解してみて驚いたことは、チープなことだ。メカボはサブフレームで位置決めされているが、メカボをサブフレームに止めているのは1本のロッド(本来はトリガーの支点)のみ。そのサブフレームをフレームに止めているのは、2本の小さなねじ。デフォルトでメカボは、さすがに前後へは動かないが、左右(銃の軸線に対して垂直方向)にはグラグラ動く。グラグラはここだけではない。ストックはサブフレームにアリ溝みたいな感じで組み込まれるが、上部(フレーム後端部)は単なるねじ止め。ねじ止めされるフレーム後端部のキャップ部分(リアサイトがついた部分)は、フレームに対してフリー・・・何ら止められていない。ストックは下へずらさないと外せないが、上部がキャップ部にねじ止めされているために下へは移動できないので、とりあえずはストックは強固に止まっている。しかし、ぐらつきを無くすようなテンションが一切かかっていないので、思う存分左右にグラグラ動く。さらにさらに、マガジン装着部は、使わないときには90度左へ回転させて機関部に異物が入るのを防いでいるが、この部分もグラグラ。フレームに対してマグウェル部分に余裕がありすぎ。
だからこの銃、「ストックは左右へグラグラ」「マグウェル部分は上下左右にグラグラ」「メカボ・・・トリガーが左右にグラグラ」と、「グラグラ三銃士」なわけだ。
ヲイヲイ、カンベンシテヨ。5万近くも払って、これかい?
と思うような人は買わない方がいい。元銃を思い出してほしい。ダンケルクで装備一式ごっそりと棄ててきてしまって、「独逸上陸してきたらどうすべ?」という状況。英国伝統のクラフトマン精神全開の芸術品兵器・・・等と悠長なことは言っていられず、英国民のもう一つの側面「ヤヴァい時には簡単にプライドを棄てる」を発揮、米国ですら「ヒく」ほどのチープな、でもめちゃくちゃ生産性に優れたサブマシンガンを開発したわけだ。
だ・か・ら、ステンシリーズはチープがデフォ。チープで正解。グラグラが正しい。このVIVAアームズのステンマーク2は、これでいいんですよ。
バッテリーは、一番小さいミニSでも格納不可能。窮余の策として、リチウムポリマーを採用。やたら小さい。これじゃなかったら、この銃の電動化は不可能だっただろう。
全体が鉄。チャンバーとダミーボルト(っぽい板部品)のみがアルミで、他は全て鉄。さすがに厚みは1mm程度だが、おもちゃとしては一級品の剛性。
今日は根性がなくて、他の英国銃とのコラボはできなかったが、次回お楽しみに。
ツッコミどころ満載、戦時省力化大量生産兵器的手抜満載のこのMKIIだが、そのチープさはそれはそれで気に入っていた。だが、何か違和感を感じていた。手にしたときからずっと感じていたのだが、何かがおかしい・・・・。で、先日気がついた。「セレクタボタンがないよ、この銃w」と。「いや、この電動ガンはフルオートオンリーだから、セレクタがなくても構わないだろう」というのとは違う。エアガンとしての機能ではなく、「本物についているもの」なのだ。・・・下の最初の写真群をよく観て欲しい、確かにセレクタがない。
なければつければいい。ということで、つけてみた。モノは・・・省力化でいきたかったので、楽をした・・・「LSのAKMのプラモのカートの尻」。このパーツ、ケース部分とは別で、加工が楽だった。両面テープでくっつけた。