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てっぽうのページ

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ガリルARM

 

 

ヘキサゴン製:電動キット

イスラエル軍は1950年代までFN FALを採用していたが、1967年の六日間戦争によって、イスラエル軍首脳部はFN FALより軽量且つ丈夫で、更に命中精度の高いライフルの必要性を実感した。そこで軍首脳部は以上の条件を満たした上で、NATO標準の5.56mm ×45(M193)を使用するアサルトライフルの開発を決定した。このトライアルにはM16A1、H&K HK33(G3の小口径版)、ストーナーMk63、ウージーの 開発者ウジエル・ガル設計の試作ライフル、そしてイスラエル・ガリリとその補佐役であるヤコブ・リオール(Yaacov Lior)が共同開発したライフルが提出される。ウジエル・ガル、ガリリ・リオールのライフルが最終選考に残り、後者が採用された。これが後にガリル・ライフル・システムの基礎となる。

試作段階に於いては、フィンランドで製作されるカラシニコフ・コピーのバルメ社製RKm62のレシーバーを輸入、アメリカのコルト社とキャデラック・ゲージ社それぞれに口径5.56mm×45仕様のバレル素材とマガジン、ボルトを発注、ストックはFN FALのそれを流用し開発された。

自国生産能力が低かったイスラエル建国初期は、工作機械の不足からバルメ社より引き続きレシーバーの輸入を行い製造していたが、自国での生産ラインを確保すると、純国産ライフルとして量産された。

量産体制が整ってからはイスラエル国防軍の一部部隊に先行配備されていたが、アメリカ製のM16が安価(わずか五ドル)に輸入出来るようになると他の部隊にはそれらが支給され、ガリルの方は主に国外輸出や製造ライセンスの売却で外貨を稼ぐために使われた。その国外輸出もまた、後継であるブルパップ式のタボールに取って代わられつつある。

以上、wikipediaからの丸投げ引用である。wikipediaから引用するようになったら人間失格だが、人間合格した覚えもないし、許されたい。

AKのコピー、AKの発展型、AKの西側化、銃機能付き栓抜きなど、様々な異名を持つこの銃、どう見てもAKの亜流だ。戦場において「壊れない」ことは最重要だとそこら中で目にするが、1兵士の命のレベルではなく、一国の戦略レベルで考えると、「壊れると回収や修理、再配備にコストがかかる」という一面も否めない。普通、数会戦戦えるはずの小銃が、毎会戦ごとに交換となったら、国は困る。他の大型兵器よりは安い小銃だが、数が桁違いに多い・・・コストはバカにならない。だから、一番都合のいい兵器は「使い捨て・・・超安価」となるわけだ。が、対空ミサイルや対戦車ミサイルとは違い、小銃となると使い捨ては難しい。ここへ米国が登場して「$5でどうでっか?」と。世界経済を握るユダヤ人と中華人、さすがだ。$5なら、毎会戦ごとに使い捨てても惜しくはない。日本の八九式が列強最高価で約30万円。$1を100円で計算すると600丁・・・冗談じゃないぞ、おい。よく考えたらM16って、毎会戦ごとに壊れるような銃じゃないしw ガリルなんか作ってる場合じゃないよね。

かように価格競争に負けたガリルだが、やっぱかっちょぃい。AKのパクリだとか、レシーバーカバー上のリアサイトはいかがなものかとか、ワイヤーカッター付き栓抜きとか散々言われているが、やっぱかっっちょぃい。ボディなんか削り出しだよ?ボディ前の方にくぼみ(スコープマウント用)があるが、あの形状はプレスじゃないでしょう。削り出しのレシーバーの高級銃と言えばSIG550と六四式が有名だが、なんか線が細い感じ。洗練されすぎていて、野性味がないというか、強靱な生命力が感じられないというか。繊細な女性が、心をこめてアトリエで創ったという感じ。一方のガリルやAKは、屈強な(むさ苦しい)漢が、怒りをこめてナイフ一丁で森の中で削りだした感じ。よく分からなくなってきたが、「地球代表の小銃はAK(ガリル)系ですがな」ということだ。

今回手に入れたヘキサゴン製のARM。ヘキサゴン製なので、鉄製だ。ヘキサゴン社と言えば・・・、知らんがなw 全然知らん会社ですがなw どんな会社?どこの会社?ほかにどんな銃出してるの?・・・謎は謎を呼び、後は任せたよコナン君。ヘキサゴンについてはコナン君に任せ、パッケージを開けてみる。パーツがプチプチ君に包まれて入ってた。ボディは・・・おお!!プレスじゃない。鉄の削り出しだ。しかもRSのような「旋盤の削り痕そのまま」な中華品質じゃなくて、ピカピカツルツルの西側品質。CNC加工とやららしいのだが、俺はこの歳までCNCの正体を知らないままだ。CMCはもうないし、CNNは違う気がする。なんか魔法的な加工らしい。その魔法によってツルピカのボディ(レシーバ)、荒々しい旧共産国品質も魅力だが、こうしたツルピカもそれはそれでアリだな。ちょうどこの前来たMacBookProもムクのアルミ板からの削り出しボディだった。これからはムクの素材からの削り出しが主流か?(違うと思います!)。

ツルピカ部品はこのボディとガスチューブのみで、あとは見事なつや消し「墨」処理。塗装でなくて染めなのは分かるが、南部鉄器!!のような感じのざらつき加工。バイポッドに至っては、うっすらと錆びが乗ってるし。「何て低品質な製品なんだ!」と思うのは早計青学。錆びるという事は鉄だという品質証明だ。悔しかったら亜鉛の野郎錆びてみろ!!と。

 

木部(ハンドガード)は、実にAK系らしいラフな仕上がり。一応ラッカー仕上げだが、艶は最低限に抑えてあり、いい感じだ。樹脂部品(グリップ)はヒケがあったりして大した品質ではないが、細かいシボ加工でまぁ合格。許せないのは、グリップ左側のセレクタレバー。キングアームズのSARでは、この部品はダミーで、動きはするがなんの働きもしなかった。今回のARMのセレクタレバーは、ダミーを遙かに凌駕し、その「無機能性」の極限を極めた一品・・・「モールド」w 別部品ですらなく、グリップ一体のモールド表現。こりゃ、ゆいねえさん、一本取られたね!! まぁ、どうせ別部品でもダミーだったら同じことだけどね。

この商品はキットのため、マルイAK47(次世代不可)の「メカボ」「インナーバレル(チャンバー含む)アッシー」が必要になる。生憎手持ちはなかったので、オクで手に入れる事にした。マルイのAK47は、中古で1万ちょっとの相場。程度がいいと1万5千円以上。結構お高い。DQNカスタムだと1万円を切る事もあるが、そんな人間に使われた機関部を仕入れたくはない。すると、1万5千以上の出費が必要。さらに、欲しいのは「メカボ」「インナーバレル(チャンバー含む)アッシー」だけで、ボディやアウターバレル、ハンドガードやストック等が全て余ってしまう。自分が持っているAK47も、金属外装と木製品に替えたため、それら一式が余っている。この上さらに1セット余っても、使い道に困る。かといって、オクに出しても外装一式数百円の相場。こうなってくると、「メカボ」「インナーバレル(チャンバー含む)アッシー」だけで1万5千円の出費となってしまう。そこで、一計を講じてみた。「マルイ純正の外装(全て樹脂製)」だから、数百円でしか売れないわけだ。じゃあ、海外製品の金属+木製の外装だったらどうだろうか・・・売れないだろうか。ということで、マルイ互換のCYMA製のAK74をオクで落札した。2万2千円だった。この「メカボ」「インナーバレル(チャンバー含む)アッシー」を取り外し、ガリルに組み付けた。見事、すんなり組み付けが完了した。で、残った外装一式を、今オクで出品している。このAK74、合板の木部でリアル。ボディも鉄板製で、全体的にいい感じ。自分が持っているAK74より、こっちの方がいい。でもね、残念ながら自分が持っているAK74はD-Boys製なので、CYMA製の外装が使えない。泣く泣くの出品となった。さて、2万2千円で仕入れた銃の外装が、いくらで売れるかによって、今回仕入れた「メカボ」「インナーバレル(チャンバー含む)アッシー」の値段が決まる。「メカボ」「インナーバレル(チャンバー含む)アッシー」が組み込まれた完成品が2万2千円なのだから、それを越える事はないにしろ、1万円で売れたら「メカボ」「インナーバレル(チャンバー含む)アッシー」は1万2千円となり、マルイの中古よりお得。7千円で売れたのならば、「メカボ」「インナーバレル(チャンバー含む)アッシー」が1万5千円という事で、マルイ製と同じだが、この場合、CYMA製の「新品」が手に入った事になるので、これでもお得。また、数百円にしかならないマルイAK47の外装を捨てる「ゴミ捨て費用」が浮くのでお得。7千円以上で落札される事を祈る。

手に入ったCYMA製新品「メカボ」「インナーバレル(チャンバー含む)アッシー」、組み込みは簡単だった。手こずったのはバッテリーの格納部分。大抵のAK製品は、メカボの上、レシーバーカバーの中にウナギバッテリーを入れる。ウナギのおしり(コネクタがない端)は、リアサイト基部、ガスパイプの中に入れる事によって、コネクタがきちんと格納されるスペースを稼ぎ出す。このパイプ部が、キングアームズのガリルではタイトで、バッテリー保護の透明シールが剥がれてしまった。それでもガスパイプ部は寸法がギリギリで、ガスパイプの厚みはぺらぺらのアルミの筒だった。ガリルはガスパイプが保護されていない(ハンドガードが上部にない)ので、何かに打ち付けたら、容易に変形・・・へこんでしまう畏れがあった。今回のARMは、この部分が鉄の削り出し。肉厚もあり、何かにぶつけてもへこむのは先方。これなら安心・・・?バッテリー、入るのか?

 

案の定、全然入らない。入口を少々削ってみたが、鉄で堅いしw これ、バッテリーのおしりをある程度入れるためには、キングアームズのようにガスパイプを「ぺらぺら」になるまで削らなきゃ・・・無理。そうなると、バッテリーのおしりがガスパイプの中に逃げないので、反対側のコネクタの方は、コネクタを納めるスペースが稼げない。これでは、レシーバーカバーが閉じられない。

さて困った。仕方なくここで、チェス盤をひっくり返してみる事にした。バトラ君登場だ(そういえばコナン君、ヘキサゴンの謎は解けたかな?)。・・・バッテリーをひっくり返してみた。コネクタが前の方へ。すると、コネクタはバッテリーより径が小さいので、ガスパイプの中へ入る。解決。配線を延長するだけのこと。簡単だった。やっぱりチェス盤はひっくり返してみるものだ。普通そんな事したら、二度とチェス仲間に入れてもらえないけどなw

 

さて、完成したARMをいじくり回してみる。まず、重い。削り出しボディのおかげで、鉄の塊を持ってる気分だ。これ、疲れる。ストックはしっかりした造りだが、折りたたみの支点のピン周りにガタがあり、伸ばした時も折りたたんだ時も、ガタがある。これは残念。このあたり、キングアームズ(SAR)やスター(FNC)はすごい(ガタ皆無)。バイポッドについてはガタもなく、取り扱いも容易。これについては実銃の方(こちら)を参照。

  

さてお待たせしました、栓抜き。銃が先か栓抜きが先かと議論される(誰が?)この銃だが、栓抜きの場所は2カ所ある。一つ目がバイポッド格納部分(ハンドガード後端下部)。つかささんのレポでもこちらと説明されている。

 

もう一つはバイポッド基部。海外サイトとかで良く目にする位置だ。

 

どちらが正しいのか、今となっては闇の中だが(意味不明)、どちらでも栓を抜く事ができた。どちらでもいいのだろう。問題は「どちらの部分もARMにしかない部分」ということだ。バイポッドがないARやSARには栓抜きが装備されていない事になる。では、何をもってしてガリルなのか!!栓抜きのないガリルが、実戦で役に立つのか!!栓が抜けない瓶を手に、砂漠で脱水症で亡くなる兵士が哀れだ!!・・・って、今更瓶飲料もないよなw 俺、今回ガリルで栓抜くために瓶飲料「探して」買ってきたけど、これ以前に栓抜いたのは宴会でのビールばっかりだしw 戦場でビールはないだろうしw だからイスラエルは、格安M16に栓抜きを装備しなくても済んだわけだ。俺に感謝しなさい。

もう一つのガリルのウリ、ワイヤーカッター。これは、実戦でも役に立ったと思われ。

 

ワイヤーカッターなんて重いしかさばるし邪魔だし、普段から持ち歩くものじゃない。でも、必要な時にないと困る。それが普段から手にしている小銃に装備されていれば、これは便利。さすがIMI。

栓抜きとワイヤカッター機能が付いたバイポッド。軍用小銃という事で、バイポッドが付いた銃は多い。FG42六四式八九式SG550FA-MAS、G36など。でも、重いし滅多に使わないし、邪魔という考えもあり、FA-MASでは新型ではオミット。ガリルでもARでは装備せず。英国のL85や米国のM16&M4、ロシアのAK等は最初から装備せず、世の趨勢は「バイポッド上等!!」なのだろうか。俺的にはあった方がかっこいいと思う。すごく軍隊的で、正規軍というシュプレヒコールがバックから聞こえてきそうなのだが、実際自分が実戦で使うとなったら、そんな余分なものは要らない。1gでも軽い方がいい。年取ったなw

マガジンは、各社AK用マガジンが問題なく使える。やっぱり、AKマガジンつけてた方が、この銃はかっこいい。

重戦車のような重量と重厚感、堅牢感の塊であるこの硬派のガリル。もう本国イスラエルでもほとんど使われていないらしいが、惜しい。非常に惜しい。ここはひとつ、倉庫に眠っているガリル全てを電動に改造し、「IMITOYガン進出第1号」として売り出してほしい。俺は絶対に買うぞ。民主党は、こういう方面でも外交をがんばって欲しい。・・・あっ、グリップ左上部のセレクタはライブでね!!