これも例によってタミヤの1/35で出会った気になる1丁。独逸パラシュート兵キットだったと思う。本当はMP44の方が気になった。FG42をよく知らない俺は、バットストックの形状から「独りで持ち運んで撃てる」「ベルト給弾をマガジン給弾にした」つまりMG36かMG42の派生型程度と考えていた。
しかし気になった。ボディの厚みが違う。給弾位置(前後)が違う。第一、MGのMは「マシン」だと思ったがFGのFの意味が分からない。段々「FG42とMG42は全然違う銃なのではないのだろうか」と思い始めた。
そのまま忘れ去って20年以上。
40を越えたある日、夢に出た。ヨーロッパの平原ではなく日本の田んぼだった。あぜ道を盾に俺は田んぼにはいつくばっていた。激しく行き交う銃弾のため頭を上げることはできない。何故か焦っていた。あぜ道の向こうにある何処かへ、俺は行かなければならない。俺はなにかの責任を背負ってあぜ道を盾に田んぼにはいつくばっていた。手にはFG42があった。
20年以上興味を失っていた俺の頭の中に何が起こったのか。夢の誘因は何だったのだろうか。・・・まぁそんなことはどうでも良いのだが、問題はFG42を手にするしかないと思いこんだことだった。
手にしてはじめて気づいたことがいっぱいある。第1が「セミ・ブルパップ」。全長を短く、銃身を長くするために、通常の銃よりもチャンバーを後ろへ下げ、長い銃身を確保。グリップとマガジンがバッティングするため、マガジンを左横に配置。なんとまぁ思い切ったことを。その効果の程は、写真の最後の2枚を見て欲しい。でもそのおかげで、頬付けしたときには鼻先にマガジンがでーん!と。写真最上段右端の1枚をよく見て欲しい。リアサイトの位置から考えて、どの辺に頬付けするか・・・で、鼻先に何があるか・・・。
「オマエはどっかの国の自衛隊の弱装弾専用小銃か!?」みたいな起倒式サイトと引っ張って回すセイフティとか。当時の軍用銃には珍しいフラッシュハイダーとか、これまた当時の軍用銃じゃ珍しいバイポッドとか。さすが独逸。
思いっきり寝てるグリップは、見た目よりも扱いやすい。逆にAKみたく直立に近い方が、自分は好きになれない。曲銃床が好きだから。
後期型も欲しいが、この銃高いからなぁ。しかも後期型は夢に出なかったしw