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てっぽうのページ

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PMKS

 

 

マルイ製改:電動(現在暫定的にエアコキ)

所謂「ポーランドでライセンス生産されたAK47」である。

先日、久しぶりに名古屋の書店へ行った(ジュンク堂書店)。結構マニアックな本が揃っているマニア好みの書店だった。ネットが生活に入ってきてから、本を買うという習慣が、あまり重要ではなくなってきた。欲しい情報は大抵ネットで手に入る。が、「カラシニコフ・ライフルとロシア軍の銃器たち(HOBBY JAPAN MOOK)」という本を手にしたら、知らないうちに買っていた。内容はカラシニコフ氏(90歳)へのインタビューや、AKを初めとしたロシア軍銃器の紹介だ。銃器の写真の大半は、シカゴ・レジメンタルズが提供した無可動実銃だったり、AKの歴史の中でAK74の項がなかったりと、つくり自体はお粗末なものだった。が、自分が知らなかった情報もいっぱいあって、2,000円の元は取ったな、という感じ。56式自動小銃のページで「AKの最初期型はプレスだった」と偉そうに講釈しているが、この本から得た情報だ。また、カラシニコフ氏の言葉「複雑なものは不必要なもの、必要なものは全てシンプルだ。」には感動した。やっぱり俺はAKが好きだ。

ところで皆さんは「MOOK(ムック)」をご存じだろうか。これかな?・・・定番のボケは無視して、真面目に講釈すると、「雑誌でもあり本でもある書籍」なわけだ。雑誌MagazineのMと、本Bookookを合体させてMOOK。雑誌は返品有りだから書店も気軽に置いてくれるが、定期的に発行する必要があり、置いてもらえる期間が短い(すぐ返品)。本は返品できないので長く書店に置いてもらえるが、その分書店も気軽には置いてくれない。そこで、「返品有りだけど長く置いてもらえて、定期的に発行する必要もない」というおいしいとこ取りの書籍だ。自分はずっと「ムック書房」だと思いこんでいた。上のこれ思い浮かべた人と同じレベルだから安心なさい!! コンピュータ関連の仕事してた時には、買い漁ったものだ。最近では「DVDリッピング術!!」とか「海外お宝サイト活用術!!」とか買ってるなw

で、この本の中に「無可動実銃に見るカラシニコフカタログ」というページがあるのだが、その中で見たのが今回の「PMKS」。はじめに書いたとおり、ポーランドがライセンス生産したAK47。

レシーバーが削り出しなので、この銃の元はAK47S(3型)だ。マズルを見る限りではAKMなのだが、この銃の元銃はAK47S(3型)、これが前提。では、ロシア製AK47S(3型)との違いは何か?

    1. マズルがAKMと同じ斜めカットハイダー。
    2. ハンドガードが樹脂製。
    3. グリップがAKMやAK74式の樹脂製。

以上である。マズルとグリップがAKMで、ハンドガードが56-2式・・・と言ったところか。

それにしても、AK47Sとの違いは微々たるもの。マズルとハンドガードとグリップがあれば、簡単にマルイ製AK47S(3型)から改造できる。じゃぁ、やりましょうか。

元銃は「マルイ製AK47S」。この銃をPMKSに改造してしまうと、AK47Sがなくなってしまう。AKフェチの俺としては、許し難い。ということで、現在、他のAK47Sをオクで物色中。

で、作業内容をまとめる。

  1. 色の塗り直し。
  2. ハイダーをAKMのものに交換。
  3. ハンドガードはマルイ製AK47S純正品と交換。
  4. グリップをAKM/AK74系列の樹脂製に交換。

1.色の塗り直しについては、このAK47Sの塗装を変更したかった。このときは塗装にインディの「パーカー・シール」を使った。これがミスだった。パーカー・シールはつや消しのグレイ・・・「アルミ」「米国」をイメージさせる色だ。だから今回を機会として、同じくインディの「ブラック・パーカー」で塗り直すことにした。


パーカー・シール色のK47S。米国のアルミ製に見えてしまうので、塗り直しすることに。

2.ハイダーについては、「いずれマルイのAK7Sを使ってAKMSを作ろう」と思って買い貯めたパーツの中にあった。AKMSを製品で購入したため、パーツは余っている。14mm逆ねじなので、AK47Sのハイダーと交換するだけ。

3.ハンドガードの樹脂化。元銃のAK47Sには木グリをおごったので、その時に外したマルイ純正の樹脂ハンドガードを探さねばならない。整理とか整頓とか、その言葉の意味もよく分からない自分にとって、「欲しいパーツをピンポイントで探す」というのは暴挙と言わざるを得ず、実際に暴挙だった。アッパーはすぐ見つかった(いつものジャンク箱に入っていた)のだが、ロワーとその後端に取り付けるパーツが見つからない。でもがんばるぞ!と決意も新たに、本格的に捜索を開始した。結局、倉庫の「ジャンクHDD」の箱の中でみつけた。何故そこに入っていたかは、過去の俺にしか分からない(過去の俺なんて、他人だしw)。揃った「マルイ純正AK47ハンドガード」だが、そのままでは使えない。PMKSの樹脂ハンドガードは「自分樹脂ですから。決してフェイクウッドなんかじゃありませんから。」と自己主張する「見るからに樹脂」製。一方のマルイ純正は「とりあえず控えめにフェイクウッドでどうでしょうか」と日本らしい「はっきりしない」感じ。ここはひとつ、完璧に樹脂に見えるようにしなければならない。そう思って、必死に表面を一皮むいてみた。が、さすがマルイで、「樹脂よりは木に見える色合い」の樹脂で成形されている。これではダメだ。元々の成形色は使えない。仕方なく、56-2式で使って残っていた茶色で塗った。いかにも樹脂っぽくなった。・・・なんで「樹脂に塗装して樹脂っぽく見せる」必要があるのかw 「目医者の目は誰が治すのか」という命題を考えるのと同じ虚しさを感じた。

4.グリップの装着は、簡単にはいかない。マルイのAK47Sのグリップの根本には、「カラー」があり、これを取り除かないと装着不可。

生憎とマルイ製はレシーバーとこのカラーが一体成形なので、削り取るしかない。ここが今回の最大の作業になった。削って整えるだけなので、10分でできたがw グリップ自体は・・・何故か手元に「AKM/AK74系列樹脂グリップ」が4つある。そのうち3個が黒。AK74とかAKM買った時についてきたグリップだ。俺はAKの樹脂グリップで黒は許せない。AKなら「茶」でしょう。それもオレンジっぽい茶でしょう。だからオクでわざわざグリップだけ手に入れて、黒と交換した。それが3つ・・・今回は使えない。ということで、残りひとつの茶系の奴を装着した。エンジ色に近いやつで、余り好きな色じゃないが、贅沢は敵だ(だったら俺は俺の敵だ!!)。

さて、「作るか!」と思い立ってから4時間後に完成した(時間の大半は、パーツ探しの時間)PMKS。AK3型の削り出しボディにAKMと同じマズルで、グリップとハンドガードは樹脂というPMKSの完成。本当はセレクタの文字も違うのだが、刻印の打ち直しはすごく手間がかかるので、今回は割愛。というか、本来はこうした改造では刻印こそが重要。でもねぇ、刻印って難しいんだよね。難しいというか面倒というか。だれか簡単に刻印する方法を教えて下さい。

 

話は変わって、最初の写真だけど、この写真のマガジン、AK74用だと思うのだが、いかがなものか。マガジンの前、途中から上のところが膨らんでるが、これは補強用の鋼板が入っている部分で、AK74用(5.45×39弾用)マガジンの特徴なのだが。曲率も小さい気がする→AK74用に見える。ということは、この(写真の)PMKSは5.45mm口径なのか? 確かにAKはチャンバーとバレル、マガジンさえ替えれば30口径と22口径を切り替えられるという話だが(未確認情報)、それにしても5.45mm弾を使う時代(1974年以降)に削り出しレシーバーって、贅沢すぎる気がする。シカゴ・レジメンタルズが間違える事はないとは思うが。あるいは、この写真のマガジンは、7.62×39弾用なのか?

 

 

ポーランドのAK

AKMのマズル

樹脂製ハンドガード
 

グリップ根本のカラー無し

削り出しレシーバー

樹脂製グリップ