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模型のページ

模型とは本来、作成過程も楽しみの重要な要素なのだが、
近年完成品が売ってあるとはいかがなものか。
といいつつ、年々未製作でお蔵入りするのが増えている現状で文句は言えないしw

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アドミラル・クズネツォフ

 

 

イタレリ製1/720 Admiral Kuznetsov

まだ冷戦真っ最中1990年のクリスマスに就役した、ソ連初めての本格空母。従来、冷戦におけるソ連の戦略では、外洋攻略は重視されていなかったため、本格空母は不要とされていた(実際には、空母建設のノウハウが・・・)。航空戦力は陸上基地からの運用で十分(大陸渡っての侵攻はしない・・・できない)。モスクワ級やキエフ級でヘリやVTOL機の運用はしていたが、空母と言うより「航空戦力も運用できるミサイル巡洋艦」だった。では、第3次世界大戦勃発時、どう戦うつもりだったのか?・・・トム・クランシーのレッド・ストーム・ライジングに一つの答えがある。ソ連の基本戦略は「欧州や中東や亜細亜などの陸での侵攻」「海軍戦力は、NATOの補給阻止」。無敵の米空母戦力を迎え撃つのは「ミサイル」。艦船から発射される対艦ミサイル。一つや二つではなく、無数のミサイルの嵐・・・飽和攻撃。そのためにソ連の巡洋艦は大型対艦ミサイルを「これでもか!」と言うくらい積んでいる。キーロフ級は元より、スラヴァ級なんかミサイルの積み方が「オマエは第2次大戦のロケット砲艦か!」的な。オスカー級のようなミサイル攻撃専門潜水艦、Tu22Mのような大型ミサイル搭載超音速爆撃機など、とにかく陸・空・海上・海中の多方面から「迎撃ミサイル撃ち尽くさせろ!」「迎撃砲弾撃ち尽くさせろ!」と多数のミサイルで襲う。・・・実際に戦闘が行われていたらどうだったかは、もう永遠に分からなくなってしまったが、航空優位はNATO(米)側にあるのは万人の認めるところで、航空優位のない側に勝ち目があるのかは、想像に難くない。

ということでソ連も頑張った。元々陸軍大国のこの国、海でろくな過去がない(日本海海戦とか)。だからノウハウがない。ノウハウがないから、技術的に難解で金が掛かるカタパルトをアッサリと諦めて、スキージャンプ方式にした。英国のインビンシブル級と同じだが、インビンシブル級はハリアー・・・V/STOL機。ソ連の方はSU33等の純然としたCTOL機。「カタパルトだぁ? てめーで加速して飛び立て!!」と。


スキージャンプ甲板
次の冬季オリンピックで使われるとかw

全長304.5m、排水量6万7千トン。米ニミッツ級の333m、10万5千トンに比べれば小柄だが、責めないで欲しい。ソ連はあくまで陸の国だ。いつでも自由に使える不凍港を持たない、海の孤児だ。よくやったと褒めてやって欲しい。


米ニミッツ級

艦載機は戦闘機がSu33で最大15機。攻撃機がSu25で最大5機程度。あとは回転翼機だ。ニミッツ級の戦闘機36機、攻撃機24機に比べれば・・・スマン、もう比べませんからw

やはり、本格CTOL空母とは言え、運用はニミッツとは違い「侵攻、制圧」ではなく、迎撃、護衛。キエフ級のように主任務は対潜。キエフ級と違うのは「CTOL戦闘機による制空戦闘も可能」な点。敵(米)空母機動艦隊を葬るのは、あくまでも従来の対艦ミサイル。そのもう一つの証拠が、「SS-N-19対艦ミサイルを12発搭載」という点。米空母とまともに航空戦力だけで勝負するなら、空母本体にこの装備は不要。「あくまでも米空母を葬るのは艦船から発射される対艦ミサイル!」というソ連の意地だ。

攻撃航空機のプラットフォームというよりも、搭載する航空機は防御の色合いの強いこの艦。米軍の空母ように、自身は安全圏内にいて攻撃は航空機に任せるのではなく、自身が攻撃の主体となるわけで、安全圏内で安穏としている艦ではない。だから股間防御、いやw、個艦防御装備は充実している。SA-N-9対空ミサイルはじめ、個艦防御の兵装は、ニミッツ級の比ではない。「自艦防御の戦闘機の力に頼らなくても、自身の力で自身を守る」という気迫に満ちている・・・つか、自軍戦闘機による防御力を信頼してないしw

初期の赤城のような「実際不要な重装備」に萌え、この空母大好きになった。20世紀の終わり頃、まだ艦名がトビリの頃だった。

ニミッツ級の1/700は既に出てるのだが、あまりこの艦を買う気になれない。史上最強である艦だが、別に史上最強でなくてもいいし。格好良さでは、スキージャンプのインビンシブル級と、このクズネツォフ級でしょう。

残念ながら1/700は出ていないようだ。1/350はあるのだが、完成しても置き場に困る。で、たまたまオクで見かけた1/720のイタレリ製をクリックしてしまった。1/720と1/700の大きさの違いは全長で約1cm(小さくなる)。他の1/700と並べても無視できる差と考えた。

艦載機はSu33とMig29の海軍モデル。残念ながらSu25は付属しなかった。艦載機の出来は・・・まぁ、こんなもんでしょうw

作る時間を作れるのはいつの日になるか分からないが、その日まで楽しみに押し入れの中で眠ってもらう。