JACのFAL(L1A1)のページでも述べたが、かつてJACのFALを手に入れた俺は、「狙撃」「ロングレンジ」「威力」「剛性」などを期待したのであるが、その全てを裏切られた。特に剛性の低さについては「ソフビかオマエは!?」というくらい全体の(特にクビまわりの)剛性が低かった。
冷戦時代の西側陣営を支えたのは、事実上この銃なのでは?独自の小口径低反動弾薬を開発して、それを前提に基本設計が為されたFALであるが、米国の「30-06を小型化して、なおかつ威力は落ちていない新アモ.308!!みんな(西側陣営)これ使うヨロシ!!」という横やりで、結局.308を使わざるを得なくなったという経緯。新時代の招来には失敗したが、堅実な設計でたちまち西側のベストセラーに。米国はその後、あれほどごり押しした.308をあっさりと捨て、.223にさっさと乗り換えるわけであるがw
.308の成功ゆえの慢心か、.223には乗り気ではなかったようで、たちまち時代に乗り遅れて、M16系をはじめとした.223新参者たちに市場を奪われる。FNCは失敗し、MINIMIで食いつなぐ毎日。SCARやFN2000が注目されはじめてはいるが、他国の銃のシェアに食い込めるかどうか。
(注:以上、いい加減な知識含む)
さて、そんな不運なFALであるが、今までJAC製しかなく、寂しかった。とても寂しかった。あまりにの寂しさに、ポエムの世界に入りかけた。そんな時に発売されたのが、KingArmsのG1。英国仕様ではなくドイツ仕様なのだが、全金属製、チャージングハンドルも動く。究極のFALである。ポエムの世界から脱出できてよかった。
ヤフオクで新品手に入れた。正規(?)輸入であるショップものより安価で、しかもキットではなく完成品である。落札後に一部、取引のトラブルがあったが、円満に解決され、今俺の手元にある。
箱を開けたら、最初に目に付いたのが外されたチャージングハンドルのノブ。L1A1は折りたたみだが、G1は文字通りノブだ。「俺は折れたりしない!!」というほど頑なに、どこまでも頑固に、銃から出っ張っている。ねじ込み式だ。銃を手にしてみる。思ったより軽い。総金属製と言っても、ボディ等はアルミだ。鉄や亜鉛に比べて軽くできる。
ハンドガードは、L1A1の方がカッチョイイと思ったが、G1の細身の方は予想を裏切って、細身で握りやすい。そう言えば、G3の軍用モデルも細かったっけ。MP44も細かったよな。ドイツは細身ハンドガードフェチ、と。
バッテリーを入れる。マルイのG3固定ストックモデルと同じ装着方法だ。マガジンにBB弾を装填し、家の裏へ行って竹藪を狙う。きれいにドロップする。ホップが利いていない。ホップダイヤルを調整しながら、たちまち2マグ分を撃ちきる。ホップが利くと、意外ときれいで素直な弾道。
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