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模型のページ

模型とは本来、作成過程も楽しみの重要な要素なのだが、
近年完成品が売ってあるとはいかがなものか。
といいつつ、年々未製作でお蔵入りするのが増えている現状で文句は言えないしw

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FM mle1915

 

 

フランス製

第1次世界大戦直前に、「持ち運べて突撃もできる機関銃」ということでフランスで開発・製造された軽機関銃。FM mle1915は「フュ−ジ・ミトラユール1915=軽機関銃1915年型」という意味。通称は「ショーシャ」で、こちらの方が有名。生産コストを下げ、当時としては画期的なプレス加工を取り入れた野心作。が、基本設計に「戦場の現実無視」という欠陥があり、また製造所が「コストを必要以上に下げて、その分儲ける」という所謂手抜き作業を行ったため、「史上最悪の軽機関銃」と歴史に刻まれた一品。

作動はロングリコイル形式だったが、不必要に複雑すぎ(バレルが前進するタイミングとボルトが前進するタイミングを微妙にずらして、そのタイムラグでチェンバーに装弾する構造w)て、過酷な戦場で「いつも期待通りに作動する」銃ではなかった。半月型のマガジンも、かさばる割には装弾数は20発と平凡であり、BARのような単純な箱形の方がコスト、運用双方で有利だったに違いない。しかも、マガジンの開いているサイドから異物が侵入しやすく、「(複雑な形状なので製造コストが)高い、邪魔、ジャムる」と悪いことずくめだった。

しかし悲しいかな、兵士たちは支給された銃を素直に使うしかない。だからこんな「史上まれに見る駄銃」で自分の命をかけて戦ったわけだ。

↑このショーシャ系機関銃のために「編み出された」、「突撃射撃」姿勢。「よくジャムる」「マガジン重くて邪魔」「なのにたった20連発」「マグ交換、むっちゃ面倒」のショーシャで、敵の防御陣地に向けて↑こんな「突撃姿勢」で突撃したんだな、第一次大戦のフランス軍人たち。可哀想。

ということで、「史上最もダメダメだった」このショーシャ軽機関銃、是非ともマルシン様で出していただきたい。キャッチフレーズは「史上最悪の軽機関銃」「君もショーシャを手に、フランス軍が編み出した突撃姿勢でフラッグを目指そう!!」でおk。売れるかって?売れるわけないでしょう!!俺は買うけど、レポしたらすぐオクに出すねw 実銃がダメダメだろうが、そんなことはToyガンの世界じゃ無関係。もっと大切なことは格好良さ。で、このショーシャ、「保育園児にてっぽ描かせたらこうなりましたよ!!まったく!!」的。かっこわるいしw ・・・ゴメン、フランス。