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模型のページ

模型とは本来、作成過程も楽しみの重要な要素なのだが、
近年完成品が売ってあるとはいかがなものか。
といいつつ、年々未製作でお蔵入りするのが増えている現状で文句は言えないしw

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チャレンジャーMBT

 

 

タミヤ製1/35

マチルダ、ヴァレンタイン、チャーチル、カヴェナンター、クルセイダー、キャバリア、セントー、クロムウェル・・・み、みんな「やられメカ」じゃんw 英国戦車って・・・

さて、orzで始まった第2次大戦の英国戦車たちであるが、確かに英国は勘違いをしていた、それは認めよう。重装甲に徹したマチルダ。独逸の37mm対戦車砲や50mm対戦車砲をものともせず、鈍重ながらもドイツ軍を敗走に追い込んだ「防御重視」の英国魂の権化。ただ、88mm高射砲には敵わなかったよ、と。マチルダは「88mm高射砲が対戦車砲としても超一級であった」話に「やられメカ」として登場するだけだ。

クロムウェルと言えば、ヴィレル・ボカージュでタイガーI型1両に15両撃破されてしまったことで有名で、「タイガーI型戦車が超一級であった」話に「やられメカ」として登場するだけだ。

 

・・・そ、そんなことないぞ。確かに大戦初期から中期には情けない話が多いが、後期にはタイガーI型でさえ撃破したファイヤーフライが生まれたんだ!!いつまでもやられっぱなしじゃなかったんだぞ!!

・・・それって、米国のシャーマン戦車の改造ですがw 国産じゃありませんがw まぁ、17ポンド(76mm)砲は英国産ですがね。しかも防御力は中戦車であるシャーマンのまま、英国伝統の重防御ではなかったし。

以上、大戦期の英国戦車は「やられメカ」でFA。海軍と空軍は、最後まで独逸の英国本土侵攻を許さなかった(守りきった)わけで、陸軍だけがダンケルクで恥かいて立場無かったわけで・・・いいとこなしだぞ英国陸軍。

でも、腐っても英国陸軍、バカでも無能でもない。それまでの「重装甲」は自己満足・主観の重装甲だったことにようやく気づき、大戦末期には客観的に重装甲しかも重武装の戦車を出してきた。センチュリオンだ。これは強い。タイガー戦車も撃破できる、ファイヤーフライで実績を積んだ17ポンド砲を搭載し、砲塔の最大装甲厚121mm、車体前面が76mmで傾斜装甲と、タイガー戦車とガチ勝負が可能なものだった。残念なことに、配備直後に独逸が降伏、実戦を経験できなかった。開発時から冗長性を持たされたセンチュリオンは、88mm、105mmと、その後大きな砲が搭載され、重巡航戦車から主力戦車(MBT)へと昇格していく。相手が降伏する寸前に、相手を打ち負かせる戦車を実用化するって、やっぱ英国は英国だなぁと思う。マイペースというか間が悪いというか運が悪いというかw

「やられメカの称号はもう嫌だ」というトラウマからか、その後登場した本格MBTのチーフテンは、機動力を犠牲にしてでも、超重装甲となった。米国のエイブラムスや独逸のレオパルド2登場まで、世界一強い戦車と呼ばれ、大いに英国のプライドを満足させたわけだ。ただ、実践で証明する機会がほとんどなかったのが残念だ。

世界最高のMBTであるチーフテンも、エイブラムスやT-80、レオパルド2らの登場によって時代遅れとなり、「そろそろうちも新型開発せにゃいかんなぁ」と思っていた矢先、イランのパーレビ国王から「おたくのチーフテン最高。だけどもう古いから、新型開発して売ってくりゃれ」と注文がきた。ラッキー!!開発費、アラブの石油成金持ちだぁ!と喜ぶ英国。早速チーフテンをベースに、最新のチョバムアーマーをふんだんに使って、チーフテンで実績がある120mm砲を載せた新型戦車「チャレンジャー」が完成した。パトロンのイランへ持っていこうとしたらアラ大変、革命でパーレビさんもういないしw せっかく作ったチャレンジャー、「落札者都合のキャンセル」だしw ・・・しかたなく、英国陸軍が買い上げた、と。買い手に逃げられるという悲惨な体験をした英国だが、某米国のように、トムキャット79機納入後に革命・・・代金踏み倒しという目に遭わなかっただけでも幸せだと思うが。

湾岸戦争で大活躍して、ポテンシャルの高さを世に示したチャレンジャー。「鈍重」とか「重すぎ」とか「遅すぎ」とか言われるこの戦車だが、「装甲より速度」を求めた某フィッシャー提督が創り上げた巡洋戦艦が、そこら中の戦闘でボカスカ沈んだ(一番悲惨だったのが、ビスマルクに一撃で轟沈させられたフッド)苦いトラウマの反動か?

第一次大戦で世界ではじめて戦車を開発、運用して戦争に勝ち、第二次大戦でやられメカに徹し、その苦い経験をバネに過剰重武装・過剰重装甲の戦車(チーフテン)造ったら大ヒットしたよ、という英国。「二度とやられメカなんて言わせない」という悲壮な願いのこもったMBT、チャレンジャー。納入先からキャンセルされたという暗い過去は直視しないで、デザートラッツの栄光を復活させたチャレンジャー。滑腔砲という世界的常識を敢えて無視し、ライフリング砲を採用したチャレンジャー。どこまでも我が道を行く英国よ。来年の予算は大丈夫か?