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2008年9月13日

エピソード32:MacPro

去年の12月、それまで愛用したPowerMacG4DUAL-1.42GHzのスピードに限界を感じ、新しいMacintoshを買おうと決意した。既にG5は終了していて、Intel入ってるのしかなかった。つか、Macintoshのデスクトップは、選択できない時代になっている(iMacは拡張性ゼロなので、選択肢に入らない)。MacPro、これだけ。初代MacProを買った。

CPUがXeon(ジオン)というやつで、詩音ちゃんがなまったような名前だ(ガンダムの方へ話を持っていかなかった勇気を褒めて欲しい)。デュアルコアのCPUを二つでクアッドコア。職場のG5で経験していたから、CPU4つでも驚かない。メモリは標準で1GB×2だったのを、サドパの安いバルク品装着するので512MB×2にダウングレード。サドパで1GBを4枚買った。HDDはG5の時代と違い、シリアルATAを4発積めるようになっていた。なので、標準の250GBに加えて、750GBを3発、サドパのバルクで用意した。グラボはNVIDIAの何とかという奴。Macintoshの世界来てから、グラボに凝った例がない。そのマシン性能と価格に見合った、ぴったしのグラボをAppleが用意してくれるので、グラボ性能を比較して財布と相談してグラボを決めるという、かつてのDOS/Vマシン時代の習慣はなくなってしまった。これが後々尾を引いて・・・。

さて、2.0GHzという、前のPowerMacG4DUAL-1.42GHzを越えるCPUを積み、メモリも2GBから5GBに増強されたMacPro、驚異的な早さに違いない!!と期待し、12月下旬の納品を迎えた。あまりのうれしさに、箱だし状態の写真撮影やレポすることすら忘れてしまった。だから12月の段階でMacProのレポがここにない。

しばらくMacPro使った結論。・・・PowerMacG4DUAL-1.42GHzと大して変わらないやんw CPUがG5からIntelに変わった余波で、既存のG5ネイティブアプリはIntelマックの上ではエミュレーション作動となってしまった・・・PowerMacG史上、最も安定し、最もその秘めた性能を発揮したPowerMacG4の最高峰と、エミュレーション動作しかできないIntelの戦い、性能が同等でも文句は言えないとあきらめた。フォトショやイラストレータは、おいそれとIntelネイティブのCS3には変えられない(高杉w)。比較的安いMS-Officeを最新の2008にしてみた。こいつはネイティブ作動だ。結果、遅いしw ストレスたまるくらい遅いしw PowerMacG4DUAL-1.42GHzに入れてみた。こちらでも遅い(重い)けど、MacProよりは速いしw MacPro、ダメダメじゃんw

12月に買ったMacProのダメダメ度は、それだけでは済まなかった。俺はよく「複数のアニメデータを同時再生して同時に全てを見る」遊びをする。1話24分前後のaviファイルで、1ファイルだいたい250MB程度。これを4つ同時起動し、画面に4つ同時に表示させて同時再生。PowerMacG4DUAL-1.42GHzだと、2つまではカクカク感なし、4つで許容範囲内のカクカク、6個で視聴困難なカクカク、という状況だった。MacProだと、2つめで既にカクカク、4つだと視聴不可能なカクカク。爆。核爆。最新のMacProは、6年前のPowerMacG4DUAL-1.42GHzより性能が低い!!とw 納得できませんがなw

でも、この頃のことを思い出すと、「画面カクカクでも音声はスムーズ」だった。この段階でグラボの異常(性能低すぎ?)に気づくべきだったと思う。


で、6月頃からプチフリーズが始まった。カーソルが突然停止し、フリーズ。ただ、数秒で元に戻る。数日に1回出るかどうかの頻度だったので、「変なプラグインでも入れちゃったかな?」とか「拡張ファイルがバッティングしてるのかな?」程度に考えていた。これが7月下旬から頻発するようになり、8月に入ったら、プチフリーズが数分おきに訪れるようになった。しかも、フリーズ時間が延びだした。数秒が十数秒になり、8月中旬には数分になった。数十秒ごとに数分フリーズ・・・使い物になりませんがなw この段階に至までに、可能なことは全てやった。純正の250GBにOSをクリーンインストールしてみたり、ハードウェアチェック実行してみたり、メモリーを順番に外してチェックしてみたり・・・全て徒労に終わった。8月半ばにAppleへ電話して、日記に書いたいきさつがあった。ここに引用する。

<以下、引用開始>

9月6日

あまりにAppleから何も連絡がないので(日本語ちょっと変w)、今日電話してみた。すると、部品が入ってきて修理が完了する予定日は「1月30 日となっています」と。爆。核爆。来年かい!!まだ夏が終わったばかりなのに、紅白見てから30日後まで待て!とw 当然怒り狂って係のおねえさんに当たり散らしたら、「修理の担当と替わりますか?」ときた。担当が替わって、詳細を聞き出すことができた。「グラボ(NVIDIA GeForce 7300GT)の不良です。」と。そんなん、新品と交換して修理完了でしょ?と伝えると、「実は同じ症状の修理が数十件来ていまして。」と。なるほど。修理自体は簡単だが、グラボの会社とAppleの間で「責任」という名のパイ投げが始まっている訳か。で、「困ります困ります困ります困ります・・・・・」と単純攻撃しかけたら、「大変恐縮ですが、お急ぎならば、新品との交換というわけにはいかないでしょうか?」と。爆。核爆。そんな資本主義帝国主義的ブルジョワジーイデオロギー満載の堕落しきった提案に俺を従わせようとするのか?俺の買ったのは「初代」。俺が買ってから3ヶ月で「二代目」が登場、今に至っている。俺の買ったMacProは、「デュアルコアを2発のクアッド(4)コア」モデル、作動周波数2GHz。今のモデルは「クアッド(4)コアを2発の8コア」モデル、しかも作動周波数2.8GHz。こんな「おいしい」交換を俺に強要するのか?俺にこんな幸運を強要するのか?俺に「YES」と言えと強要するのか?人としてのプライドを必死に守ろうとする俺の傍らには、即答で「Yes, your Highness!!」と、係のおねえさんに直立不動のうえ最上級の敬語で答えている日常的小市民の俺がいたw

サドパで揃えた1GBメモリ4枚は返品されることとなった。初代用のメモリは二代目には使えないので、オクで出品だ。さっそく新品メモリを行きつけの店(北海道の「Do夢」)へ注文。何と今の時代、「2GBメモリ4枚」が4万円ちょっとで買えるんか?MacPro買った去年の12月時点では、1GB4枚で同じような値段だったが?

今回の件でどれだけの幸運が舞い込んだのか、比較してみた。

 
旧モデル
新モデル
CPU作動周波数
2.0GHz
2.8GHz
CPU数
2×2=4個
4×2=8個
グラフィックボード
NVIDIA GeForce 7300GT
ATI Radeon HD 2600 XT
HDD
250GB
320GB
メモリ
512MB×2=1GB
1GB×2=2GB
Bluetooth
オプション(搭載せず)
標準搭載

HDD は、修理に出すときに1TB×2と750GB×2を外し、使っていなかった標準搭載の250GBで送ったので、少々の得。メモリは、サドパの4GBを搭載するために、BTOでダウングレードして512MB×2の1GBにしたのだが、なぜかAppleの記録では1GB×2だったようで、「1GBでした!(俺)」「いえ、記録では2GBです!(係のおねえさん)」と奇妙な言い合いをし、おねえさんの勝ち。2GB4枚をサドパで注文したので、合計10GBになることになった。やっとこれでまともにアパーチャー使える・・・。

iPhoneでバカもうけしている Apple、さすが太っ腹!!とAppleを讃えながらも、わりきれない気持ち。もし俺が今日電話かけなかったら?もし俺が「修理完了1月30日」というこの世のものと思えない回答でも、文句が言えない気の弱い人だったら?・・・何十件も同一の症状で修理に出てる段階で、リコールでしょ?普通。「ひた隠しにする」がデフォで、俺のように文句言ううるさい奴には「新品のマシン与えておけ!」という態度(係のおねえさんの態度はとっても好印象・・・100 点・・・だったが)。Appleはいつまで経っても大名商売ですな。消費者を見下ろし、消費者に慈悲を施し、消費者に対して感謝はしない。何というクソ会社であることか!!そのクソ会社に「新品と交換しようか?」と提示されたとたん、尻尾ふってお手してすり寄っている俺って、クソ以下の存在。クソ以下でもいいもん、タダで新マシンになるのならw とことんプライドのない俺だ。

9月10日

「修理完了」「製品出荷済」、明日(11日)到着予定。メモリ(2GB×4枚=8GB)はもう来てるし、どんと来いだ。

<以上、引用終了>

 

 

さて、9月11日、到着した。

12月にも体験したし、職場で2年前にもG5で体験したが、でかい。どれだけでかいか、誰が見ても分かるようにクリンコフと比較してみる。

小さく見えるかも知れないが、ストック折りたたんでマグ外したクリンコフが20挺は入る大きさ(当社比)。20挺ものクリンコフを、俺に買えというのか? 誰もそんなこと言ってませんかそうですか。

前買った(クレームで返品になった)MacProの付属キーボードは、前モデルの透明樹脂フレーム製だったが、今回のは最新のアルミ薄型だった。これ、USキー配列のを買って使っているが、ノートパソコンのようなキータッチで最初は嫌っていたが、慣れてくると必要十分なストロークがあり、使いやすい。そうか、今の付属はこっちか。知らなかったから、「USキー配列にしてください」というのを忘れていた。USに慣れるとJISは使いにくくて仕方がない。なのでこれ、一緒についてきたマイティマウスと一緒に出品予定。

 

クソ重い本体を箱の上から引っ張り出す。本当はAppleの流儀からは「箱の下を開け、箱を上へ持ち上げて本体を出す」のが正しいのだが、箱の下を開けるという行為には日本男児として許せないものがあり、断固として俺は上を開ける。それが俺のポリシーだ。 で、ポリシーってどういう意味?

背面のIOポート類。USBが3個、FireWire(I.E.E.E.1394)400と800が各1個、光音声端子が入出力各1、アナログ音声入出力が各1、イーサネット端子が2。箱出し状態でプロキシ構成可能。

 

内部へアクセスする。背面の矢印のレバーを上げる。

パカッ!とサイドが外れる。楽で簡単でわかりやすい。

内部構成。向かって左が前。冷却風は、左から右へ「上部・・・光学ドライブの高さを1本」「中部、下部・・・CPUとメモリーとPCI部を2本」が通る。前から吸って後へ出す。前後面がアルミのパンチ版なので、通気状況はいいと思う。半年もすると。前面にうっすらと吸われた埃が張り付く。HDD、光学ドライブ、メモリーには工具無しでアクセス可能。詳細は後述。

 

サドパのメモリーを装着する。「DDR2 FB-DIMM 800MHz」という規格。返品した初代MacProでは、667MHzだった。よくわからんが、なにげにスピードアップしているらしい。2GBを4枚だ。最近のメモリーはヒートシンク装着によって「枚」・・・板ではなく、「個」・・・かたまりの趣だ。そのうちファンがつくんだろう。その先は水冷か?

 

メモリーは2枚のライザーカードに装着する。各カード4枚のメモリーが装着でき、合計8枚となる。現状で1枚のメモリーの最大容量は4GBなので、最大32GBのメモリーが装着できる。MacProの場合、同一容量のメモリーを2枚単位で増設する。純正が一番奥。

元通りライザーカードを装着する。これで終わり。

 

次にHDD。本体の隙間に上手に4つのベイが並ぶ。SATAの現状での最大容量は1TBなので、最大4TBまで増設可能。一昔前のサーバー顔負け。

 

HDDはキャリアにねじ止めで、キャリアはベイにはまっているだけ。工具不要。

 

用意したHDD。左の2個は返品したMacProで使っていたシステム(起動ディスク)とデータディスク、各750GB。右二つは、今回の機会に買った各1TB。

 

光学ドライブの搭載状況。手前に引くだけで外れる。2発搭載可能。

グラボ。今回の一見で懲りたNVIDIAではなく、ATI。ATIらしい派手というか昔のアメ車的というかファイアバード!的なデザイン。いよいよ我が家にも、ファン標準搭載のグラボが登場だ。

 

用意が終わり、起動。おお!!起動が速い!!・・・いや、遅い。やたらと遅い。起動はしたが、嫌な予感がしてすぐにシステムプロフィールを見る。「メモリ3GB」!!爆。ライザーカードの上段は「メモリゼロ」、下段は2GB2枚1GB1枚のうち2GB1枚が認識されていない。シャットダウンし、メモリーを全て外し、再度「しっかりと」差しなおし。同じ状況。次はメモリの順番を変えてみる。サドパ製の4枚を奥に挿し、純正を手前にする。するとサドパ製は全て認識されたが、純正が2枚とも認識されない。合計8GB。まぁ、使うのに不都合はない容量だし、8月中旬からできなかった仕事がたまっているので、このまま使っている。今度純正の2枚をAppleへ送り返して調べてもらおう。

8GBのメモリだと、起動も速い。起動時、画面にメニューバーが表示される際、今までは「ポコポコポコ」と拡張書類アイコンが表示されていたのが、一気に全てが「パッ!」と表示されるようになった。前回5GBだったが、MacProでは「まともに動く最低値」だったんだなと反省。今度は4GBを2枚買って合計16GBにしようと思う。だけど、2GB2枚は2万円なのに、4GB2枚は倍の4万円「じゃなくて」、8万円する。うーむ、悩みどころ。

以前こだわったBootcamp使用のWindows起動だが、富士通製のデスクトップ手に入れて、とりあえず安定したXP環境があるので、もうこだわっていない。

前回懲りたグラボ。早速性能を見てみる。250MBクラスのAVIファイルをQuickTimeで開いて再生。6個開いて再生しても、カクカク感皆無。10個目でわずかにカクカク発生。13個目で「観るに堪えないカクカク」。合格。

お盆休みに仕事できなかったのは痛いけど、おかげさまで無料で良いマシンが手に入った。まだしばらくはMacintoshで行こうと思う。