マカーのページ

オマエら、「関西ではマクドやん!?」とか下らんことぬかすな!!

TOPへ戻ってよろしいか → 決裁  メニューへ戻ってもよろしいですかそうですか


 

2006年5月4日

エピソード15:マシン性能-2

Windowsマシンではなくて、本来のMacOSマシンとしてのMBPの性能について語るのが俺に課せられた使命である。誰かに与えられた使命というわけではなく、俺が生まれたときに課せられた前世からの宿命というか、むしろ誰も期待していないから適当にやりますかそうですか。所詮猫だしw

今回は、「トラックパッドを使用したスクロール機能」である。トラックパッドは通常1本指で使う。普通の人は人差し指で、卑猥な人は中指で、過去に心の傷を負った人は薬指で、魚座の人は小指で使う。ところが、この「トラックパッドは1本指で使う」という常識を破り、2本指でスライドしてみよ!と。オマエらやってみろ!と。あら不思議、ブラウザの縦長画面がスクロールするじゃないか!!な、なんて素敵な機能なんだ!!・・・なわきゃねーだろ。「頼むよApple ・・・。くだらん機能追加すんなよ・・・。orz」と、Appleのホムペ見て思った。正直、情けなかった。

MBP来た。使った。値段相応の満足を得た。ブラウザで調べものした。マウス接続していなかったので、「メンドクセーなぁ」と、トラックパッドでマウスポインターをブラウザのスクロールバーまで持って行ってスクロールさせてた。ふと思い出した「2本指」機能。「フッ。くだらん」と思いつつ、やってみた。俺は人差し指を使う普通の人なので、卑猥な中指を加えて2本指でドラッグしてみた。オオー。予想を裏切ったスムーズさでブラウザの画面がスクロールする。「な、なんて素敵な機能なんだ!!」・・・今度はマジでそう感動した。

Winマシンは、トラックパッド下部のボタン部に、不細工なホイールやらボタンやらを付けて「スクロール機能」を追加している。いくつか操作したことがあるが、どれもこれも使いにくい。何よりも、普段「クリック」しかしない親指で操作しなければならず、慣れても使いにくい機能だった。前にも散々語ったが、俺はThinkPadファンでもある。Appleとはまた異なった方向の高い品質感や、余分なアプリを無節操にバンドルしない点などが好きだ。それ以上に、あのトラックポイント(名前違う??)が最高だ。キーボードのど真ん中に設置された突起。人差し指の微妙な力加減で自由自在に動く。慣れないと大変だが、慣れてしまうと手放せない。俺は伝統的に、ThinkPadにだけは外付けマウスを接続したことがない。それほど使いやすい。ThinkPad600Eのとき、スクロール機能が付いた。残念ながらこれも親指操作だった。親指でスクロールボタンをクリックしたままにすると、トラックポイントがスクロール機能になる。通常、人差し指でポインターを移動させてから親指でクリックするが、スクロールはまず最初に親指からの操作になり、その次に人差し指だ。この逆順には、どうしても慣れることが出来なかった。

Appleの今回のこの機能は、人差し指はトラックパッド、親指はボタンという通常の構えを一切変更することなく、「人差し指はドラッグ動作」という原則から逸脱しない。しかも親指は一切必要ない。何故俺はこの機能をバカにしたのだろう。今まで散々各社がスクロールについていろんな機構を試したが、このAppleの方式ほど洗練されてて、盲点だったやり方があっただろうか(いやいや無かった・・・反語)。

しかも、横スクロールにも対応。Appleは天才だ。従来からの変更点はミニマムにして、でも従来になかった完全な新機能を付加してしまう。ユーザサイドとしては、バカでも猫でも一瞬で理解してマスターできる簡単さだ。ほんと、俺はAppleを敵に回さなくてよかったと思う(いや、Appleに相手にされないだけだが)。

余談だが、トラックパッドを最初に量産ノートに標準装備したのはAppleである。PowerBook540Cだったと思う。だから何だというわけではないが、冒険的な先駆者あってこその、この業界だと思う。失敗もあったりするが、失敗できると言うことも大切な会社の機能だと思う。失敗のない会社の製品は信頼できるが、自社の利益だけしか考えてないように思えてしまう。冒険をして失敗のリスクを背負ってでも、「社会の発展のため」にガンガンやってくれる会社を俺は応援したい。