マカーのページ

オマエら、「関西ではマクドやん!?」とか下らんことぬかすな!!

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2006年4月30日

エピソード11:XP不具合-2

快調に動いているMBP上のXPだが、XPの不具合がはっきりと見えてきた。今回はネットワーク環境編をお届けする。

俺はこれまで9台のノートパソコンを所有してきた。

    1. IBM ThinkPad230CS2(コンシューマレベル世界初Windows3.1が走るノート
    2. 東芝Libretto30(当時Windows95が走る世界最小ノート)
    3. PowerBook520C(中古)
    4. PowerBook550C(日本市場限定当時最高峰のノート)
    5. PowerBook2400C/180(IBM設計製作のApple最小ノート、日本市場限定)
    6. PowerBookG3-14"/333(Apple初のXGAノート)
    7. IBM ThinkPad600E(所謂重役ノート)
    8. PowerBookG4/500(初代発売から3日目に注文、2ヶ月待ち)
    9. iBookG3-12"/500(初代発売から1時間以内で注文)」

見てもらえば分かるように、圧倒的にApple製が多い。 Appleの方が使いやすいからだ。自分の仕事の結果(結果の品質)を追求すると、こうなった。ノートは持ち運ぶことが前提である。幸い、僻地県田舎郡地方村大字山奥に住む身としては、「住居空間に余裕がなく」という状況ではなく、地球防衛軍の司令本部くらいの空間は自宅に確保できる。省スペース目的のノート購入をしたことはない。自分がノートを選ぶ観点は、次のようになる。

  1. 俺のようにクールであること
  2. 俺のかっこよさを引き立てること
  3. 俺のパートナーとして有能であること
  4. 俺の仕事の邪魔をしないこと

この中で1.2.3を満足させたノートは、残念ながらWindowsノートでは7番のThinkPad600Eだけだった。Windowsノートで一番嫌だったことが、「Ethernetポート(10/100Base-T)」が標準で備わっていない点だ。ThinkPad600EですらTDKのPCカードを買って後付けにした。最近はそうでもなく、標準で装備されているが、遅いっ!つーの。Macintoshの場合、PowerBookG3からは標準で装備されるようになった。とは言え、PowerBook500番系の時代でも、オプションのアダプタをつければ、10Base-2/5や10Base-Tのケーブルが接続可能だった。唯一、設計がIBMであったPowerBook2400CだけはWindowsマシンのようにPCカードが必要だった。

かように、Windowsはネットワーク関係の整備が遅れている。Windows95がネットワーク(TCP-IPのネットワーク)に標準対応してすごく威張ってた時代の前から、Appleは既に対応していた。Win95発売当時のMicrosoftの戦略はインターネット「ではなく」、MSN(パソコン通信時代仕様)中心の世界征服戦略だった。だからIEはOSに付属していなくて、オプション扱い別売りのPlus!に入っていた。ところがこの戦略が外れ、あわててOSにIEを付属させ、MSNをパソコン通信から撤退させてインターネット経由に切り替えた。Win95プレビュー版からのユーザだった俺は、大枚叩いてWin95以前からのMSNメンバーだったが、その時築いたMSNメンバーの特権は全てインターネット経由への移行によって剥奪された。この瞬間、歴史が動いた・・・おれはドザを辞めてマカーに転向した。

さて、MBPへと話を移していく。どうも年を取ると愚痴っぽくなって昔話をしたがるようになるものだが、俺は若いうちからそうだったから放置してくれ。

今回、MBPのMacOS-Xの方は、今までのノートのようにネットワーク環境を職場と自宅、22ある営業所の各々の全て設定し、保存した。自分がいる場所のネットワーク環境に即応する体制だ。さて、XPの方である。XPにはネットワーク環境をコントロールパネルの中で切り替える部分がなかったので、ユーザーの作成で対処する。とりあえず職場と自宅の分だけ設定し、保存した。職場で設定し、帰宅して「自宅用ユーザプロフィール」でログイン、自宅でXPからネットに入った。入ったはずだがつながらない。ネットワーク環境を見ると、職場の環境になっている。どうやらユーザ設定の時に間違えたらしい。翌日、職場で「職場用ユーザプロフィール」でログイン。あれ?ネットに入れない。ネットワーク環境を見ると、自宅の環境になっている。この瞬間、頭脳明晰な俺は全てを悟った(本当に頭脳明晰なら、前の晩に気づいてたろうがw)。・・・Windowsは、ユーザを切り替えてもネットワーク設定は切り替わらない。orz

Windowsの世界でも、ノートの方がデスクトップより売れているはずだ。ノートなら、持ち運びが原則のハズだ。また、ネットにつなげないパソコンには何の意味もないはずだ。さらに、全てのネット環境がDHCPとは限らない。・・・じゃぁ、Windowsユーザは今までどうしてたん?職場では割り当てられた静的IPアドレス環境を入力し、支所や営業所回る香具師らは、静的IPアドレス環境を毎回毎回その場で打ち直してるのか?・・・オマエら、アホか!!??こんな仕打ちを受けて、それでもwindowsを使い続けるのか?オマエら奴隷か?

さて、Windowsの世界に「自由」「ユーザ主権」「パソコンは有能な部下」という新しい旋風(Macintoshの世界では全く普通なことだが)を吹き込むのが俺の使命なので、どの場所へ行っても即座にネット環境を切り替えられるようにしなければならない。幸いWindowsの世界では、フリーウェアやシェアウェアの市場が充実している。フリーウェアやシェアウェアというものは、OSベンダーを含むソフトベンダーが搭載してこない(発売しない)、痒いところに手が届く、小回りがきくことが生命線だ。ドザが良く言うことだが、「マカの世界ではフリーウェアやシェアウェアが少ないよなw そんな活気のない世界に良くいられるな!ww 」と。ナルホドと思う。確かにMacintoshの世界では、Windowsの世界のように「痒いところに手が届く」超優良のフリーウェアやシェアウェアが少ない。圧倒的にWin市場の方が多い。「だからマックはダメなんだよな!」とドザは言う。・・・本当にそうなのか?オマエら頭悪いな。よく考えてみそ?・・・「痒いところに手が届くフリーウェアやシェアウェアが多い」ことが事実ならば、そのOSやプラットフォームには「痒いところが多い」ということじゃないのか?

Macintoshの世界じゃ「痒いところに手が届くフリーウェアやシェアウェア」は基本的に不要なんだよな。痒いところはほとんど全てAppleがMacOSに搭載してくれるから。ExposeやDashboard、この二つ見ただけで「痒いところに手が届くフリーウェアやシェアウェア」が出てくる余地ほとんどないと分かるよな、マカーには。この二つの機能、Windowsが搭載すると思うか?Windowsの世界じゃフリーウェアやシェアウェアの領域だよな。かわいそうにドザたち。

さて、今回も「ネット環境を一発で切り替える」という、Macintoshの世界ではOS9時代から搭載されている機能を「未だに持たない」かわいそうなXPのために、わざわざ社外品のフリーウェアやシェアウェアを探さなければならない。何回でも言うが、「ネット環境を一発で切り替える」って、フリーウェアやシェアウェアのレベルじゃねーってw OSが搭載して当然の機能だってww

で、探した。再認識したが、本当にWindowsの世界ってフリーウェアやシェアウェアがすごいのな。こうなったら俺は、「フリーウェアやシェアウェアの数だけ、そのプラットフォームには欠陥がある」とまで言い切ることにする。これが俺のポリシーだ!!

「答えてネット」というMicrosoftが主催するコミュニティーにたどり着く。なんか、登録すると質問できて、それに回答するとポイントが貯まって豪華景品が当たって・・・なんやらよさげな場所である。迷わず会員になって100p獲得。詳細プロフィールに答えて100p獲得。最初の質問で100p獲得。現在300p獲得した。ご飯もおかずも冷めない保温機能付きの弁当箱セットに懸賞応募する。ああ、なんてMicrosoftは親切なんだ!!と、感動はしない当然。ポイント集めても懸賞形式で商品がもらえるとは限らないとは言え、天下のMicrosoftがなぜこのようなコミュニティを立ち上げたのか?・・・質問が多いからだ。何故質問が多いの?・・・不具合が多いからだ。Appleにも同様のコミュニティがあるが、ポイント与えたり懸賞で賞品出したりはしない。それが「ユーザを手なずけてバカにし、自分たちが楽をする行為」と分かっているから。

ドザじゃない俺は、「ユーザを手なずけてバカにし、自分たちが楽をする場所」であることを知っているので、迷わずユーザになって懸賞に応募したし、質問の答えも得た。分かっててこちらが逆に利用しているんだから、腹も立たない。これからもせいぜい「Microsoft様、ありがとう!」というような顔をして、心の中で舌出して利用する。

まず俺の質問から。

Windows初心者です。WindowsXP(Pro)のノートを購入し、自宅と職場で使っていますが、ネットワーク環境(IPアドレス、プロキシ等)設定が両者で全然異なります。MacOSの場合は、ネットワーク設定を多数登録して切り替えるのですが、WindowsXPの場合はどうしたらいいのか分かりません。宜しくお願いいたします。

このコミュニティに対しては心の中で「あっかんべー」してるが、回答してくださる方々には最大限の敬意を払いたい。
ドザであることと人格の間には、相関関係はない。
この私の質問に対して、寄せられた回答は3つ (回答者様は2名)。

このような方法があるようです。
ネットワーク設定をワンタッチ切り替え
http://arena.nikkeibp.co.jp/tec/winxp/20030523/104749/
また、フリーウェアで同様の機能を持つものも多数出ているようです。


自宅と職場とのことなので勝手な想像ですが、自宅では DHCPによる自動割り当てで、会社では固定IP ということはありませんか?
もしそういった環境であればWindows XP の標準機能で自動切換えができます。
「ローカルエリア接続」のプロパティから「インターネットプロトコル(TCP/IP)」のプロパティを表示し、自宅でのDHCPの自動割り当てに対応するため「IPアドレスを自動的に取得する」にチェックします。
次に「代替の構成」タブに切り替え、会社のIPアドレス等の情報を登録します。
そのように設定することで、自宅ではDHCPサーバーからアドレスを取得し、DHCPサーバーから取得できない場合(会社にいるとき)は代替設定したIPアドレスで動作します。
もし条件が合えば便利な方法です。
ご参考まで。

#追記します。
「代替の構成」に関して記されたページがありましたので、ご参考まで。
代替の構成機能の使用方法
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;jp283676

2名のご回答者様、この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。心から感謝いたします。

さて、解決方法は大きく分けて二つ。

    1. netshコマンドの利用
    2. 一方はDHCP利用前提で「代替の構成」の利用

2番は残念ながら、「DHCPで1箇所、固定アドレスで1箇所、計2箇所」にしか対応しない。自分の環境では「自宅」「職場」「22の支所や営業所」という合計24個の切り替え選択が必要だ。したがって、「1.netshコマンドの利用」を選択することにした。

 

まず、自宅の環境で設定して、次のコマンドを入力。

netsh -c interface dump > c:\home.txt

 

おお!懐かしのDOSコマンドである。「netshでネットの設定を調べて」「dumpで吐き出せ」「吐き出し先はCドライブのhome.txtだぞ」と。

次に、職場の環境で設定して、次のコマンドを入力。

netsh -c interface dump > c:\work.txt

 

これで、home.txtとwork.txtという自宅用と職場用の二つの設定ファイルができあがる。以降はDOS窓で次のコマンドを入力して環境を切り替える。

netsh -f c:\home.txt ← こうすると、設定は自宅用になる。

netsh -f c:\work.txt ← こうすると、設定は職場用になる。

 

ただ、環境を切り替えるときに、毎回DOS窓開いてこの呪文を入力するとなるとキツイ。だからBATファイルを組む。

netsh -f c:\home.txt

 

この1行を記述したテキストファイルを、拡張子.batで保存すればできあがり。echoをoffにしていないので、毎回DOS窓が開いて処理過程が表示され、処理が全て終了すると自動でDOS窓が閉じる。うっとうしければ#echo offを1行目に入れればいい。

さて、こうして作成されたhome.batとwork.batという2つの実行ファイル(アイコン)をデスクトップに置き、環境切り替えを確認。しっかりと切り替えが出来た。久々のDOSコマンド記述だった。echo offなんて、忘れかけてたし。

ここで問題発生。確かにネットワーク環境は切り替えることが出来るようになったのだが、職場ではプロキシ経由でインターネットや社外(支社や営業所)とつながっている。自宅では当然proxyは組んでいない。と言うことは、IPアドレスは一発切り替えが出来ても、プロキシの設定は毎回、インターネット・オプションを開いてON/OFFしなければならないのか?

途方に暮れていても仕方ないので、netshが作成した設定ファイルhome.txtを開き、中の記述を参照する。あった、あった。コメントで「proxy settings」という項目があった。残念ながらここは空欄だ。書式さえ分かれば、自分で記述するのだが。

あきらめきれずにネットをふらついていたら、よさげなものが見つかった。その名もnetsh_exと言う。

これがnetsh_exのフォルダ内である。

netsh_exを起動すると、この画面がでる。切り替えたい設定名を選んで切り替え実行をすれば、ネット環境をワンタッチで実施可能である。ここまでは、(見栄えは悪くても)自作BATファイルによる切り替えと代わりはない。このソフトの優秀なところは、「プロキシ設定も同時に切り替え可能」な点だ。環境をセットしたら「今の設定を保存する」をクリックすると、保存名と保存先の指定ダイアログの前に、「プロキシ設定も保存しますか?」と訊いてくる。半信半疑で試してみたら、見事アドレス設定だけでなく、プロキシ設定も切り替えることが出来た。

いやぁ、Windowsフリーウェアって優秀だね。ちょっと感動した。OSが標準で搭載してきたらもっといいんだけどねwww