マカーのページ

オマエら、「関西ではマクドやん!?」とか下らんことぬかすな!!

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2006年4月23日

エピソード5:インテル入ってるカード

ソフトウェアエミュレーションを使ってMacintosh上でWindowsを動かすことはVirtualPC(VPC)で可能だし、その道は散々極めた。VPCはVer.3から使ってるし、今もWinマシン上で動かすとヤヴァくね?っていうソフト試すときにVer.7を使ってる。Macintosh上でWinを動かすこと自体、珍しいことではないのだ。

2006年、遂に「本当の自由・・・本当のコンピュータを知る」我々マカーは、エミュレーションではない、ハードウェア上で堂々とWinが作動する史上最強のMacintosh軍団(MacBookPro,iMac,MacMini)を迎えた。口の悪い連中は、「マカーは哀れだね。MacOSとWinの両方が必要なんだろ?我々(ドザ)はWinだけで済むからね」と言う。その通りだろう、上っ面だけ見れば。Winを動かすだけで良ければ、俺が今回手に入れたMacBookproと同程度のWinノートを、半額以下(20マソ未満)で手に入れられただろう。「そこまでしてMacintoshがほしいのか?」「そこまで大枚はたいてMacOSがほしいのか?」とドザは不思議がる。・・・よく考えてほしい。コンピュータという言葉が日常に溶け込んでいる現在、「安い」コンピュータはいくらでもあるし、それらは全てWinマシンだ。逆に言えば、日常的にやりたいことを実現するためにコンピュータが必要になったとき、Macintoshは割高である。そんな明確な事実は、マカーも知ってるんだよな。「高い」「安い」という選択基準だけで語るなら、Macintoshに価値はない。ここでよく考えてほしい。「あなた達ドザの周りにいるマカーたちは、そんな明確な事実も判断できないほどの池沼ですか?」と。「モノの高い安いも判断できずに、盲目的に割高のMacintoshを購入している智恵遅れ集団ですか?」と。偏見でものを言うが、マカーに池沼は少ない。サンプル数が絶対的に少ないので確率的には論拠は弱いが、マカーたちは数は少ないが、知能は低くない、そうじゃないか?そんなマカーたちが「なぜ割高のMacintoshを身銭を切って買うのか」と考えないのか?・・・「大枚はたく」だけの「価値がある」ことをマカーは「知っている」からとは考えないのか?

高いか安いかだけを基準にするなら、チープさ満載の百均生活を一生送ればいい。俺は車には性能とその結果の満足感だけを求めるので、滅多に外観(エアロ等)をいじらない。俺が車に金をつぎ込んでることを話すと、大半の人が俺の車を見て訊いてくる「何処に金を使ってるんですか?」と。彼らには、外観ノーマルの俺の車につぎ込まれた金の行方が理解できない。「CPU交換、クラッチとフライホイール交換、フロントデフを機械式に、排気系はマニ等長、触媒は合法でスルー式、車体5箇所補強で剛性確保・・・」と語っても、理解できない。逆に俺は、「エアロと板金で200万、タイヤとホイールで200万、内部フルノーマル」という車の価値が分からない。内部ペラペラの薄っぺらで、外見だけ飾り立てるオマエの人生にふさわしいなとしか思えない。趣味の世界なんてこんなモノだ。俺は正しいが、フルエアロのお兄さんたちも正しい。だが、コンピュータは趣味とは俺は思わない。俺の足りない頭や各種能力を補ってくれる「パートナー」だと俺は思う。多少でも仕事に使っているなら、なおさらだ。だから俺は、コンピュータを買うときは車以上に根性を入れて選ぶ。車なんて、最終的には単なる移動手段でしかないし、代替手段はいくらでもあるからね。でもコンピュータは生きていく上での武器でもある。根性入って当然。そんな俺が、なぜMacintoshを常にメインマシンとしているのか、そこんところをよく考えてほしい。Appleから利益の提供を受けたことは一度もないし、これからもあり得ない。しかもコンピュータ関係の仕事をしていて、周りはドザばかりでマカーだとやりづらいのに、いつまでもマカーだ。しかも、マカーであるだけでなく、ドザの側面の常に持ち続けている。Macintoshの良さは語り尽くしたし、もうそんな不毛な議論はしたくない。ただ、「シェアが消滅しそうに小さいのに、いつまでも消滅しない理由をオマエら少しは考えてみろ」と言いたい。正直、Macintoshを知らずに一生を終える人は多いんだろうなと思う。かわいそうだと思う。「何かをやってみたくなる」「挑戦しようかという気になる」「昨日までの自分を越えられる自信がわいてくる」・・・そんなMacintoshの世界に背を向けて、いつまでも「コンピュータ奴隷」に甘んじるんだろうな、ドザたち。

予定どおり話が逸れた。猫なんだから許せ。

さて話を戻して、エミュレーションじゃない「マシンとしてネイティブでWinを動かすMacintosh」について続きを語る。今回発売されたインテル入ってるMacintosh以前に、「マシンとしてネイティブでWinを動かすMacintosh」が存在したのをご存じだろうか。正確には「マシンとしてネイティブでWinを動かすMacintosh」を達成する「PCIカード」である。それが「PC Compatibility Card」である。

これは、デスクトップ型MacintoshのPCIバスに挿すカードで、このカード自体に「Winマシン」がHDDを除いて全て実装されている。これを挿したMacintoshは、Win切り替え用のキーボードショートカットを押すと、ディスプレイとキーボードとマウスが、このボード上のコントロールに切り替わる・・・目の前にWin95の画面が出現する。この画面(Win95)は、エミュレーションではない。PCIボード上の専用メモリーと専用CPUと専用グラフィックチップが作動している結果だ。AppleHP上の情報を引用する。

PC Compatibility Cardには、100MHzのPentiumプロセッサ(12インチカード)または100MHzの586プロセッサ(7インチカード)が搭載されており、 MS-DOS 6.2/VおよびMicrosoft-WindowsアプリケーションをMacintoshで直接実行することができます。しかも、Mac OSとPC環境(Microsoft-Windows、MS-DOS 6.2/V)の切り換えは、キー操作1つで素早く行うことができます。Macintosh本体のPowerPCプロセッサとPentium(または586)プロセッサは独立して動作するため、MacintoshのアプリケーションとMS-DOS 6.2/VまたはMicrosoft-Windowsのアプリケーションを同時に実行することができます。さらに、フォルダやディスクを双方で共有できるだけでなく、Microsoft-WindowsとMacintosh間でのデータのコピー&ペーストも可能です。

では、実物を見てみよう。

相変わらず下手な写真であるが、その点の追求は無用だ。右のヒートシンクの下に「インテル入ってる」。

端子は二つ。右がディスプレイ端子で、専用二股ケーブルでMacintoshのディスプレイ端子と共にディスプレイに接続する。ソフトウェアによるエミュレーションではない、明確な証拠だ。左の端子はゲームポート。サウンドブラスター互換で、当時出ていたほとんど全てのジョイスティックが使用可能。ハードウェア実装型ならではである。音声関係は内側のボード上にあり、スピーカーや端子はMacintosh本体のモノを使う。秀逸な設計だ。わざわざWin用の周辺機器環境を整え直す必要はない。大半の周辺機器資産がMacintosh側と共有できる。

この黒いヒートシンク下にインテルが入ってる。

ほらね?Pentiumの100MHz。0.1GHzだ。昨今の2.16GHzとかと比べたら隔世の感があるが、クロック数の差だけでなく、キャッシュ容量の差、キャッシュ使用技術の差などにも隔世の感があり、今ではもう比べることすら無意味だ。しかしこのボード発売当時は、主流がPeintium166MHzだった。俺がメインで使ってたドザマシンは、最新から半年経ったPentium133MHz搭載のPC-9821Xt13だったから。当時の最速ではないが、コンシューマレベルでは最高峰のCPUだった、このPentium100MHzというのは。

RAMは、16MBをおごった。1枚しか挿せないし、オンボードは8MBだけだ。いくらWin95とは言え、がんばった。このボードを挿していたのはPowerMacintosh8500/120。当時、このマシンにメモリー16MBを4枚差して、2GBのHDDを増設し、17インチのソニートリニトロンをつけたら、送料込み(通販で買った)で100マソを越えた。メインマシンですら、16MBのメモリーを4枚しか増設できなかった。そんな時代に、このボードにおごった16MBのメモリーは、現在の1GBメモリーに匹敵する・・・いやいや、匹敵しないな。当時16MBメモリーの相場が8マソくらいだったから。

動作は、「すばらしい!」の一言だった。キー一発でWinとMacintoshを行き来でき、Winの作動速度はハードウェアネイティブだ。後日、VirtualPCを手に入れたとき、その遅さに落胆したが、その時代(ポリタンクG3の時代)には既にこのPC Compatibility Cardは「新規OS上でのサポート外」だった。まぁ、いくらハードウェアネイティブ作動とはいえ、PCIカードに挿す以上はMacintosh側のシステムも使用するわけで、完全独立のWinマシンではない。確かこの後にAppleの政権交代があり、MacOSの対外供与政策廃止と同時に、このカードの命脈が尽きた。MacOSの対外供与政策廃止には涙し、PC Compatibility Cardのサポート終了には号泣した。それほどこのカードは優れていた。

関係ないが、バイオ505が対外供与されたMacOSノート第1号の予定だったことは、今では忘れ去られている。そのことに号泣した。その当時のMacintoshノートは、明らかにWinマシン勢に後れを取っていたし、バイオ505は超カッチョよかった。しかし現在、MacOS対外供与政策廃止は、正解だったと思う。格安路線を突き進むWinマシン上でMacOSが走るのならば、割高のMacintoshに生き残る道はない。人間をコンピュータの奴隷から解放し、コンピュータが常に人間に奉仕してくれる環境を提供するMacOSを使いたければ、Macintoshが必要となる・・・だからPowerBookやiBookのような秀逸な(宇宙人に対して堂々と「地球のノートパソコンです!」と胸を張って紹介できる)ノートパソコンが誕生できたわけだ。ジョブスは正しかった。

今回、ハードウェアネイティブでWinが走るMacintoshを注文した以上、この過去最高の資産を公開せずにはいられなかった。ちなみに、MacBookProはまだ来ない。つか、「送ったぞ!」というAppleストアからの連絡もまだない。公約の「到着予定日最終」が25日(火)なので、それまでおとなしく待つしかない。関係ないが、Appleストアで注文後、Appleストアから確認の電話が入った(住所記載が間違っていたので)。その時に対応してくれた「遠藤さん」の対応は最高だった。丁寧で親身になってくれ、関係しないこちらの質問にも誠心誠意答えてくれた。通販の電話対応で、これほどの逸材に出会った経験はない。断言するが、「遠藤さん」は電話対応の世界ランキングにも日本代表で参加できる!!Appleのマニュアルや社員教育の質の高さを垣間見た思いだ。ちなみに、俺の人生で最悪の対応は某Microsoftのおねえさんだった。機械的ならまだ許せるが、「オマエがかけてくるような場所じゃネーんだYO!!ウゼーから早く電話切れよコノヤロー!天下の○icrosoftナメんじゃネーぞ!?」という気迫がビシビシ伝わってきて、訊きたいことの1%も訊けなかった。俺が某Windowsを嫌う原因の上から4番目だ。