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オマエら、「関西ではマクドやん!?」とか下らんことぬかすな!!

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2010年8月9日

エピソード40:iPodTouch水没

俺はトイレへ大の用を足しに行く時、本とか持っていく。最近はiPhoneやiPadが主流だ。iPodTouchは車載用になっていて、常時車に搭載されているために、トイレへ持っていくことはないのだが、今回に限って、曲の入れ替えをしていたために書斎の机上にあり、持って入ろうという気になってしまった。

俺の便所は和式である。「俺の」というのは・・・我が家のトイレは二つあり、和式と洋式だ。俺は、昔、洋式で大きい方ができなかった。尻の周りに何か(便座)が接触していると、出てこない。いや、出せない。全然出す気になれない。だから家を建てる時に「洋式と男性小用」の組み合わせを拒否し、和式と洋式の二つにした。結局和式を使うのは自分しかいなくて、他の家族はすべて洋式を使うようになった。(外で洋式しかない状況が増え、泣く泣く洋式を使っているうちに、洋式でも用が足せる用になった。すると、洋式の方がはるかに長時間の使用が楽なことが分かり、最近では洋式の方がよくなってはきたが。)

で、我が家の和式便器は、便座の後ろ(前に立つと自分に近い方)に「排出用の穴」があるタイプだ。健康診断の検便時には、ここに大量のトイレットペーパーを落としこんでおかないと、便がすぐに水没、検体採取不能になる。

今回、なぜかズボンのポケットにiPodTouchを入れてトイレへ向かった。書斎を出る時、両手がふさがっていたためだ(両手にコーヒーカップ、台所へ)。で、iPodTouchをポケットから取り出して便所の棚へおいてからズボンを下ろして・・・としようとしていた途中のプロセスで、恐ろしいことになった。iPodTouchを取り出そうとした右手の小指に、ズボンのポケットの端が引っかかったのだ。iPodTouchは右手の導くままに、ポケットから出て勢い良く前方の棚に向けて移動中、その運んでいる(加速運動中の)手が極小時間で停止したわけだ。しっかり握っていたつもりだったiPodTouchは、てからするりと抜け出て、そのまま放物線を描いて便器の中へ・・・後部にある穴の中へドボン。iPodTouchは車載用なので、一切のカバーをつけていない・・・衝撃に弱い。「よかった!便座の硬い部分に激突しなかった!」と一瞬安堵、いや、「ヤベ〜〜〜〜〜〜ッ!!」水没。すぐに便器の穴の水の中へ手を突っ込み、救出。便意などとっくに引っ込み、頭の中は「水没は全損、水没は全損」という声がグルグルと。

転げ出るようにトイレを出て、書斎へ。ティッシュで可能な限り水を吸い取る。便所の水だから汚いのような考えは皆無。まぁ、用を足す前の水だったし、そもそもこのトイレ、俺しか使わない(自分の排泄物はセーフ派)。

水を吸い取った自信ができてから、恐る恐る電源投入(注1)。普通に立ち上がった!!音も出るし、液晶にも異常なし。ショートは避けられた!!が・・・。段々液晶の端の方からにじみが現れだした。どうやら、液晶パネルとその上に重ねられている保護層の間に、水が侵入し出したようだ。やばい!!

USBポートから、高圧のエアを噴出してみた(注2)。でもよく考えたら、吹き飛ばされた水の出口、ないじゃん・・・ポート付近の水を「本体の奥へ」押しやっただけだ!!やばい!!頭フリーズしてる!!パニックに陥った俺は、急いで電源を再投入した(注3)。立ち上がらない!!電源が入らない!!・・・死んだ?

電源が入らなくなった「便所に水没したiPodTouch」を前に、俺はこのiPodTouchとの楽しかった日々を思い返すことしかできなかった。いくらiPhoneが優秀でも、いくらiPadがすごい一品でも、車の中はこのiPodTouchの天下だった。(本体と比べて)大きい液晶、機械的ボタンやスイッチを極力廃し、タッチパッドが主力。今では当たり前の商品だが、これが出た当時は衝撃だった。そんな俺の最強のiPodTouchがご今、逝去されてしまった。

・・・と一応お約束のドラマを演じておいて、冷静になった。思い返せば、3つの失敗をした(注1〜3)。水没状態で電源を入れたり、水を奥へ送り込むようなことだ。これ以上失敗は繰り返せない。

本体に水が入った。どうすればいい?一番いいのは分解して水を拭き取り、十分に全パーツを乾燥させてから、組み直す。・・・いや、iPodTouchの分解はやめておこう。方法は以前ネットで見て知っているが、やめておこう。接合部が歪んですき間が見えるようなiPodTouchは要らない。では分解は無しとして、本体内の水をどうする?特に、液晶パネルの層の隙間に入ってしまった水。

水は・・・蒸発させればいい。7月末の強烈な日差しの中(気温35度超え)、愛車を炎天下に置き、iPodTouchを直射日光を避けて車内においた。窓は締切り。これを二日繰り返した。二日目の晩、iPodTouchの電源を入れる・・・。スッ!通常通りの画面が出た。水による滲みもない。スライドしてログインし、色々使ってみる。問題無し。ふぅ。

教訓:iPodTochを水没させても、3秒ルールに則って水中から回収し、直ちに炎天下の車内で2日間乾かせば、大丈夫。

(水没してからパニックにより、写真を撮るという心の余裕がなかった。水でにじんだ液晶画面は、今にして思えば絶対に写真に残しておくべきだった。)