マカーのページ

オマエら、「関西ではマクドやん!?」とか下らんことぬかすな!!

TOPへ     メニューへ


 

 

2010年5月16日

エピソード35:Western Digital My Pasport for Mac

職場がやっと重い腰を上げた。情報守秘に関して,ようやく開眼したようだ。今まで「PC持ち込み可能」(つか、支給率が社員に対して1割未なんじゃ私物持ち込むしかないわなw)、「外部ストレージ自由」(全社つなぐセキュリティ万全なファイルサーバーあるけど、会社間の回線が10メガじゃ、写真データが多いこの職場,使い物にならないしw)だった。これが今年度はじめに、「全職員へマシン支給」「外部ストレージ使用禁止」になった(会社、大丈夫?)。が、オフィスしか入ってなくて「瞬快」とやらでカスタマイズ一切不可なマシンじゃ仕事にならない連中もいるわけで(特に俺)、自宅の方がマシン環境が充実している連中もいるわけで(特に俺)、「私物マシン」と「外部ストレージ」は外せないわけだ。で、そういった全社の情報機器の規約策定には俺が出張るわけで,「条件を守れば」両者OKということになった。一番重要な点はセキュリティ。よく、外部ストレージ(主にUSBメモリ)落として問題になっているが,「落としても暗号化されていればOK」となるわけだ。

そこで俺は,暗号化可能な外部ストレージが必要になった。

社が制式採用したのが「エーロッキー」というUSBストレージ。

暗号化ソリューションをそのまま組み込んだUSBメモリ。残念なことにWin専用なので,俺は使えない。とはいえ,8GBじゃ全然足りないから,どの道これを使うことはないが。そこで、Mac用を探したら,あった。

これはソフトウェアとしての製品で,DL版で1,980円とリーズナボー! 早速買ってみた。

起動すると,こんな画面が出る。ここのユーザ名とPWがないと,今後これでつくったファイルは開けなくなる。操作としては,まず、どこかに専用領域(金庫?・・・フォルダと思ってもいい)をつくる。すると、以後、その専用領域は、普通のフォルダとして使える。が、PC起動したときには、上記画面を通過しない限り、その専用領域にはアクセスできない(現れない)。うむ、結構いいぞ。

欠点は,専用領域の上限が「8GB」であること。自分は,最低でも300GB欲しい。すると、300÷8=38個の専用領域が必要になる・・・。しまった、これだめだわw 目の前にずらりと8GBの専用領域(フォルダ)が38個並ぶさまを想像して欲しい。・・・でも、安いし。仕方なく妥協するか・・・。

ところが、異変が起きたのはその翌週。職場のMacBookPro15inchが不調になった。今まで使えていたプリンタがエラーで使えなくなり,再起動で使えても,最初の1割程度プリントしたところで止まってしまう、何度やっても。そのうち、プリンタがひとつずつ「消えて」いき、次はタイピング不能になり,最後には起動できなくなった(Appleマークの段階で永久フリーズ)。OSのDVDで立ち上げてスキャンディスク→「致命的なエラー」表示。くそ、HDD逝ったYO!!

でも,良く見ると不思議。3回目のスキャンディスクに至ってMacOS領域は表示されなくなってしまったが,BootCamp領域は健在。これって、HDDのハードウェアエラーではあり得ないこと。思い切って、BootCampも含めて、ディスクそのものを初期化した。レストアに全然問題なく,今までの環境回復完了。で、そのまま使ってたら、また同じ症状でダウン(初期化後3日目)。再度初期化,今度はエーロッキーを入れないようにしてみた。すると・・・、今2週間目だが,問題無し。どうやらエーロッキー君は、イタズラ好きなようだw で、しかたなく、自宅のMacProでエーロッキーで保管してた仕事ファイルを回収しようとしたら・・・8個作ってたはずの専用領域が3個しか認識されない!! ・・・MacBookProで再起動不能になったときに、こちらも道連れだったようだ。さいわい、バックアップは万全にとってたので,大事には至らなかったが。

教訓:1,980円は、所詮1,980円分!!

エーロッキー君は永久封印

さて、次行こう!!

ディスクまるごと暗号化ソリューションもあったが,なんか個人顧客は相手にしていないようだったし,値段も高かった(数万円!)りして、ないな、Macintosh用の外付けディスクの暗号化ソリューション。そんなある日,Appleストアで見つけた。「Western Digital My Pasport for Mac」。320GBで8千円ちょっと。おお!さすがAppleストア。速攻で購入。

 

ディスクをつなぐと、ますマウントされるのが仮想CD。

開けると,こんなんが出る。左上の「DriveUnlock.app」をダブルクリック。

これがでるので,はじめに登録しておいたPW入力。

この状態になると、HDDがマウントされる。

エーロッキーとの違いは2点。

  1. 暗号化可能領域が上限なし(320GB全てで一つの暗号領域)
  2. 使い始めて2週間経つが、ノントラブル。

これはよか買い物ばしたばい!!ということなのだが,使い始めて次の日,落とし穴にはまった。接続ケーブルである。外付けHDDの標準、ミニUSB端子と思い込んでいた俺,職場へディスクだけ持っていったら・・・つながらねーしw 端子よく見たら,ミニじゃない!!

左がミニ、右がこの製品純正。この、ミニより薄い端子,俺,名前知らなかった。だから、ネットで調べても入手できなかった。仕方なく、ウェスタンデジタルの日本支部へ電話入れて「売ってくれ〜〜〜!」と頼んだら,「この馬鹿もんが!!・・・しかたない、くれてやる!」ということになった。二週間後,マジでシンガポールからケーブルが1本,送られてきた。当然無料。くそ、ウェスタンデジタルめ!!卑怯だぞ!!俺は一生ついていくぞ!!

という微笑ましい光景の途中,電話でウェスデジの親切なオニーサンが言ったのよね「マイクロUSB端子」と。そうか、この端子,そういう名前か!!

早速ぐぐったら,出てくる出てくる!!秋月でとりあえず2本買った。シンガポールより早く来たのだが、残念なことにディスクは認識されなかった・・・どうやら「細かった(物理的にも電気的にも)」らしかった。

左が純正,右が「細かった」ケーブル。しかたなく、別のショップで「電源可能」の奴を選んで買ったら,無事認識。その後シンガポール便が来たので,それは持ち運び用にした。

さて、やっと手に入れた「暗号化された外付けHDD」、満足度はかなりのものだ。

左から「2.5inch S-ATAベアドライブ」「今回のウェスタンデジタル製」「林檎派外付けケース(安い!裏がiPodのようにピカチュー!)」「S-ATA黎明期の外付けケース(バス駆動不可)」「FireWire400U-ATA外付けケース(4年以上使用、歴戦の勇士)」。

ウェスデジのは、明らかにコンパクト。ベアドライブと比べると、限界までコンパクトになっているのが分かる。

これで8千円台(320GB版)。こりゃ、いい買い物しましたわ。

でもね、これ、ベアドライブと差し替えることは不可能。暗号解除するソフトは「仮想CD」に入っていて、その領域はHDDからは見えない。アクセス権いじったりすればなんとかなりそうだが,まぁ、500GBのベアドライブとほぼ同じ値段でこの製品の500GB版が手に入るから,ベアドライブ交換は意味ないし。あとはSSDだけだな,希望は。この製品のケースで、同じ暗号化環境で,256GBのSSDモデルで2万円台まで落ちてくればね・・・まだまだ先だろうけど。

(「SSD」の文字を最初に見たときに,「そんなとこ さわっちゃ だめぇ〜〜!!」の略だと思ってしまったのは俺だけなのか?)