マカーのページ

オマエら、「関西ではマクドやん!?」とか下らんことぬかすな!!

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2010年5月16日

エピソード34:MacBookPro 15inch

2006年4月16日に、インテルマックを買った際に衝動的に立てたのがこのページだったわけだが,早いものであれから4年経ってしまった。だからどうということもなく,毎日は何となく過ぎて行く。そんなある日,core duoに限界を感じた俺は,core 2 duoのマシンに替えることを決意した。確か去年の年末頃だったと思うが,数十万円の買い物ですら「どうでもいいや」というスタンスの自分を,自分は「いいんじゃない?」と思っている。反省はしていない。

で、MacBookPro初号機と新規購入した2号機の一番大きい違いは「ユニボディ」。1枚のアルミ板をくり抜いて作りました!!という職人気質が気にいった!!

第二次世界大戦中の1943年、イギリス軍の将兵1,200名がドイツ軍占領地に囲まれたギリシャ・エーゲ海のケロス島で孤立した。しかしそこから海路脱出するには、その南にあるナヴァロン島に配備された2門の巨砲の射程内を通過しなければならない。ナヴァロンの巨砲にはすでに巡洋艦や駆逐艦が何隻も撃沈されており、この巨砲を無力化しない限り、ケロス島からの脱出は不可能だった。イギリス海空軍は何度もナヴァロン攻撃を試みたが、その巨砲はオーヴァーハングした岩塊に守られた難攻不落の要塞に置かれており、爆撃も空挺降下もことごとく失敗してしまう。・・・岩塊をくり抜いて造られた難攻不落の要塞!!

この「何でもくり抜いてみせようではないか!」という職人気質を受け継ぎ、アルミ板をもくり抜いてしまったApple社には賞賛を禁じ得ない。MacBookなんか、ABS(あれ?ポリカーボネートだったけ?)板をくり抜いてしまったし。次はチタン、その次は銀、そして真打の木だな。Appleならそこまでやって欲しい。

で、初号機と2号機で記念撮影。

左の初号機は,薄いアルミ版のモノコック構造。このノートマシンは職場で使っているんだが,ある日顧客に机の上から落とされ、ボディが凹み,歪んでしまった。ケースに入ってはいたが,ソフトケースだったし,角から落ちたから緩衝の役目は果たせなかったようだ。その顧客,俺の狭いオフィスの椅子で話してたんだが,姿勢の悪い野郎で,椅子を揺らしながら話していて悪い予感がしたんだが,そのうち揺らした椅子が遂に机にドン!とぶつかり、山積み書類が落下、その際にその隣の山積み書類の上に乗っかっていた初号機まで道連れに・・・。真っ青になって俺が初号機に駆け寄っているのに、その顧客,涼しい顔で「机の上,整理した方がいいですよ?」と。だいたい、その顧客の「相談」に乗ってやってるのに(本来の仕事棚上げにして時間作ってやってるのに!),この態度。私物は,社内の事故補償の対象外だし,かと言って私物持ち込まないと仕事にならないという、理不尽が空気のごとく充満している職場なので,結局泣き寝入り。美しいボディが歪み,修理代金5万円を払うのも馬鹿らしく,買ってから4年経つ寸前だったため,2号機購入を決めた。上の写真は、ドナドナ寸前の初号機との記念写真。

この初号機,ボディの件以外でも、気に入らない点がいっぱいあった。まず、キーが打ちにくい。俺のタイピングは優雅で気儘でアンニュイでアヴァンギャルド(具体的には「いい加減」)なので,結構隣のキーに干渉する。その結果,「L」キーをタイプしたときに「P」キーの左下の端を引っ掛け,外してしまった。ピンが折れたらしく,それ以後,きっちりとはまらなくなった。元々,このキーデザインは好きになれなかった。必要以上にRが掛かっていて,しっくり来なかった。次に嫌いだった点が光学ドライブの挿入口。設計誤差がミニマム(上下に狭い)らしく、メディアによっては、引っかかったり、傷がついたりした。で、一番ダメダメだった点が「遅い」こと。G5(2GHzDUAL)より遅く,作業によってはG4(1.42GHzDUAL)より遅かった。特に,オフィス系が致命的に遅かった。

でも、ボディの歪み承知で4万円でドナドナされたので、今ごろ他の人にかわいがってもらっていると思う。

さて、2号機は最強だ。

  1. ユニボディ(くり抜き!)
  2. タイプミスを軽減し、長い爪も引っかかりにくい!「アイソレーション設計」
  3. タッチパッド自体がボタンの「ボタンレス」

まだまだ魅力の枚挙には事欠かないが、「よかマシンばい!」。

ポート類は、最近のAppleのやりかた・・・左側面集中配備。奥から「電源」「ネット」「ファイヤーワイヤー800」「外部ディスプレイ」「USB」「SDカード」「音入」「音出」(写真では音の入出が逆になっているが,気にしないで欲しい)。SDカードスロットは、良く言えば「外付けより遥かに速いッス!」「USBポートを外付けで消費しない」、悪く言えば「不要」「硬い硬いアルミのスロット口なので,カード折っちゃいそうで怖い」。ないよりマシだが,自分の使い方では外付けの方が便利。ファイヤーワイヤーが800になっちゃったのは残念だが,400-800ケーブル手にいれれば済むことだし。でもね、これでAppleの方針(「もう400要らないから」)が分かったので,長年使ってきた400用外付けディスクを退役させ,USBの外付けにした。400の方が速いし安定してるので好きだったんだが。

裏蓋は、カンタンに外れる。Appleらしく,ネジでさえ専用品。ネジの大きさに比べてドライバーの番数が一つ下と言うデザイン優先(?)戦略。確かにカッコいいと思う。ふた自体は、ペラペラのアルミ版のプレス品。やはりここも削り出しでいって欲しかった(分厚くなるだろうがw)。中は整然とまとめられている。シリコンのボード部、光学ディスク部、HDD部、バッテリー部。バッテリーは分解しない限り、取り外し交換不能タイプ。「交換パーツの体積を削って、少しでも大型のバッテリーを積みたかった」というのがAppleの主張。まぁ、そういう方向もあるだろうが,「少々持続時間が短くなっても,予備バッテリー交換可能は外せない!」ユーザーも居るだろうと思う。自分は,職場でデスクトップ代わりだからバッテリーはどうでもいいが。この問題は,持ち運び専用のAirの方で語る。

さて、今回はHDDを「一番安い(容量少ない)のにして、サドパのバルク品に交換する」ことをしなかった。サドパ交換よりApple純正の方が安かったからだ(500GB)。当然,7,200回転モデル。サドパの5,400回転モデルより、純正の7,200回転モデルの方が安かった。メモリは、純正デフォで最初から最大容量(4GB)だった。だから、俺は生まれて初めて「ノート買ったのに,HDDもメモリも純正のまま」という経験をした。こういう地味なところで,Appleは地道に頑張っている。

現在所有している3台の「MacBook」を積んでみた。上から「Air」「Pro13inch」「Pro15inch」。Airが薄いので、相対的にProの2機種が「厚く」見えてしまうが,十分に薄い。カバンに入れて運ぶ場合,Airはたしかに薄くて場所をとらないが,カバンに入るのはA4の書類ばかりではない。手帳やら,B5書類やら、小冊子やらも入る。すると、Airに対して均一に圧力が加わるのではなく,スポット的に圧力が加わる恐れがある。最悪,Appleマーク付近にスポットで圧力が加わってしまえば・・・液晶破損の可能性は否定出来ない。しかたなく、Airの前後に3mm厚のアルミ板(A4の大きさ)を設置して挟んでいる。これに、Air自体を入れているソフトケースの厚みを入れれば・・・Proと大して厚さは変わらない!!・・・じゃ、なぜAirなのかと言うと・・・それは、Airのページで説明する(一応,理由ありますって。じゃなきゃ,俺バカすぎでかわいそうです!!)。

「Windowsにすれば,同じようなスペックで10万切るぞ!」と、さんざん周りから言われている。今さら、Macintosh対Windowsの議論などしたくない。が、そんなみんなでも認めることは一つ「高級感はすごいな」。でもその後必ず「でも、仕事で使うんだから,見た目や高級感は必要ないでしょ?」と。そりゃそうだ。仕事では不要だ。でもね、これは私物。「高級感ある一品(逸品)に20万円」と、「仕事と割りきって安物の10万円」、これどうよ?自分的には「仕事と割り切ったのなら、逆に10万円でももったいない(1万円なら妥協する)」。だったら、素直に支給されてるXPマシン(セレロンに1GBメモリ)使うよ。その代わり,フォトショ無し,イラレ無しの環境だから、今まで俺がいる職場が常に「表現力トップ」「目を惹く効果トップ」「それらを最短時間で仕上げる効率1番」を捨ててもいいんならね?結局,モノの価値観の問題ではなくて,仕事の結果(仕上がり)に対する識別眼のレベルの問題。会社が支給してくれるんなら,アルミにこだわらず,G5でも何でもいいんだけどね。自分で買うんだったら,「納得できない10万円」は完全なムダ,「納得できる20万円」を選ぶな。あ、Windowsでフォトショ使うことだけは勘弁願いたい。バックにウィンドウある状態でフォトショ使えるほど俺の技能は高くない。デスクトップ(フォルダや中身)が常に見えてて、同時起動しているアプリがバックに控えているのが見える状態でないと,フォトショで仕事できない。百歩譲って、Winodwsでバックのウィンドウが消えるのなら,使えるかもしれないが。(でも、オフィス系はWindowsの方がはるかに動作が早く、効率がいいことは今は内緒にしておくw)

というわけでAppleさん、一日も早く「木」をくり抜いたMacBookPro出してくださいね。ボディはマホガニー、トップカバー(液晶裏)はメープル、キートップはエボニー、電源ボタンは真鍮でね。できたら、英国で200年ほど暖炉の構造材で使われてた木材で。