008,469
1:3

てっぽうのページ

てっぽうのことが載ってるよ。 サッカーとか液晶テレビとかの話題は他へ行ってくれよな。

TOPへ     メニューへ


PSG-1

 

 

マルイ製:電動

懐かしい鉄砲である。俺的てっぽ蒐集現在第3期なのだが、第2期に衝動買いしたやつだ。ちょうどPowerBook2400Cが出た頃だ。調べてみたら、1998年のことだ。11年前か。この頃、高山のMacintosh User Groupに所属してた。ちゃんとApple社に登録した正規のユーザーグループで、岐阜県唯一だったと思う。念願の2400Cが手に入り、有頂天になってた頃だ。この2400CというApple初のサブノート、知る人ぞ知る「IBM製」だったんだよね。詳しいことはこちら参照。で、このユーザーグループでは毎月1回、定例会があったんだが、ある日、高山行ったついでに行きつけのおもちゃ屋寄ったら、此奴が置いてあった。GUN誌のレポで知ってはいたし、正直一目惚れしていたが、お値段が結構お高くて、中々買う勇気がなかったわけだ。でも、実物に触れてしまったら・・・カード出してクレジットで買いましたw そのままその日のユーザーグループの会合へ持ち込んだら、皆さん大喜び。やっぱ男っててっぽの魅力には抗しきれないんだよね。箱標的にして、プリンキング大会。

咆哮しながら仁王立ちで乱射するLMGやSMGも魅力だが、ひっそりと隠れて標的を狙い1発で仕留める狙撃銃には、別格の魅力がある。多分男の遺伝子にはゴルゴ13のイメージがすり込まれているに違いない。

元々精度には自信あり!のH&K社が、満を持して出したのがこの銃。当時の価格で70万円ほどしたとか。実銃買う習慣がないので、調達価格28万円と言われる某自衛隊のType89からすれば、自分にはこの金額が高いとは思えない。では「買え!」と言われれば買えるかというと難しいが、実銃ならば、無理してもいいと思う。つか、民間には売ってもらえませんから、この銃w

てっぽ蒐集俺的第2期は、「実射」の時代だった。お座敷などと言うじじい臭いことを言わず、とにかく人目のないところへ行っては。撃って撃って撃ちまくった時代だ。世界最高峰と言われた狙撃銃としての実銃にふさわしく、マルイはこの銃に「この銃だけのテクノロジー」をつぎこんだ。トリガーシステムである。一般の電動は、射撃準備状態では、ピストンは前進している。トリガーを引くとスイッチが入り、「ヨッシャッ!」という具合にモーターが回転、ピストンが一気に後退してラッチリリース、ピストンが勢いよく前進してBB弾を発射する。ウィパンッ!というのが、一般の電動ガンの発射の瞬間だ。トリガーを引く瞬間は、まさに弾が出る瞬間であるはずなのに、発射の前段階・・・ピストンを後退からサイクルが始まってしまう。普段は「電動ガンはこういうもの」となれてしまえば問題ないが、気になるとどうしようもなくなってしまう。イメージ的にはタニオアクションだ。トリガーを引くとスライドが後退を始め、「以前撃った」空カートを排出、スライドが後退しきるとスライドはラッチから外れて前進を開始、カートをくわえてチャンバーに送り、撃発。「空カートが出てから撃発」となる・・・電動ガンと同じだ。この点に挑戦したのが2社。KSCのHK33シリーズと、今回のマルイのPSG-1。KSCのは、「モーターはピストンを後退させるため。後退したピストンはシアが保持し、トリガーメカニズムはエアコキと同じ。」というもの。これは、俺が常々考えていた方式なのだが、多分みんなも同じことを考えていただろう、では、何故この方式は世界中から無視され続けているのか?「エアコキと電動の切り替えを間違えて操作すると、すぐ故障する」と言う理由もあるようだが、一番の理由は「危ない」からだと思う。コッキングされたエアコキほど危ないものはない。昔、マルイのエアコキG3で遊んでいて、立てかけておいたら倒してしまい、暴発を経験したことがある。また、タナカのエアコキ(プッシュコッキングタイプ)は、撃ちすぎてシアが摩耗、ちょっとした衝撃で暴発するようになった経験もある。いくらセイフティがあるとは言え、衝撃やシアの摩耗は、エアコキにとって致命傷。サバゲ等で酷使される状況を考えると、やはり「コッキング状態で保持される構造の電動は危険」と言わざるを得ない。そういえば、まだ買ってないなKSCのHK33シリーズ。購入希望リスト確認したら、18位だ。まだ数年先だ。ゴメンKSC。

さて、マルイの方はと言うと、「セミハーフコッキング」。セミとハーフは同じ意味だしw 射撃が終わると、普通はピストンは前進したままで保持されるのが通常だが、マルイはここで「前進したピストンを半分だけ後退させて保持」させるようにした(半分以下だったかも知れない)。たった半分だが、これによって次弾は「ウィパン!」の「ウィ(モーターがピストンを後退させる音)」が半分以下になり、一般の電動よりも遙かに「トリガーダイレクト感」が増す。さすがに「一気に切れるシア方式」には敵わないが、ダイレクト感は一般の電動とは比べものにならない・・・気持ちいい。狙撃の一瞬を逃さないダイレクト感。一般の電動を「昔のコンパクトデジカメ(シャッター切ってから撮影されるまでに、一瞬のタイムラグがあった)」とすると、マルイ方式は「物理的にシャッターが切れる一眼レフ」の気持ちよさがあった。

かように豪華な銃だったが、欠点がひとつ。バレルが長すぎて、供給されるエアの絶対量が不足するというもの。シリンダーが供給するエアの量が足りない・・・。結果、弾道はばらつき、とても5万円クラスの高級銃とは思えない射撃結果となった。正直、同じマルイのエアコキMP5の方が、精度はよかった。少しでもバレルを短くしようと、アウターバレルをカットしたりもした(根本側カット。取り付けねじ穴を開け直すだけ。)、この銃の先端はサイレンサー構造になっている。その部分をカットして、マズルに直接インナーバレルが来るようにもしてみた。ダメ。仕方なくさらにカット。今度はインナーもカットした。結局、アウターを20cmカットまで行ったら、ようやくばらつきが減った(インナーバレルが、供給されるエアに対してGoodバランスになった?)。嬉しくなったので、フレームを金属に換えたりして、「この銃と共に俺は戦っていく!」のような変な決意もしたりした。結局、愛車B4の改造費用捻出のため、オクに散っていったがw

さて、俺的てっぽ蒐集第3期の今、何故に又手に入れようと思ったのか?・・・ドラグノフ買ったからですw ドラグノフが東側最高の狙撃銃ならば、西側も最高を用意しなければ始まらない!!東西そろえずして、なにが世界最高か!?的な。変な義務感にとらわれ、オクに突撃、予算内の一品を手にした。19,505円だった。登場から10年以上経つモデルとしては、値落ちが少ない気がする。さすが人気機種だ。

今回は実射のためではなく、現代セミオート狙撃銃の西側代表としての調達なので、まだ実射はしていない。久々に「当時のマルイ最高品質」を味わった。

さて、あとは東側の代表選手の登場を待つばかり。・・・来るよね?ドラグノフw