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てっぽうのページ

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バーレットM99

 

 

SnowWolf製:エアーコッキング・ボルトアクション

7.7mmだと携行弾数は心配ないし弾道も低伸するが、威力が足りない。20mmだと威力は大きいが、携行弾数は心許ないし、弾道もしょんべん弾・・・。大戦中に日本軍が陥ったジレンマだ。だから零戦などでは両方積んで戦ったらしい。独軍は弾道が低伸する優れた20mm砲(銃)があったらしいし、英軍では7.7mmを6挺とか積んでいたらしい。米軍は、7.62mmと20mmの中間・・・だいたい中間の12.7mm機銃があった。20mmよりも携行弾数は多くて、弾道は良好、威力もそこそこ。航空機の対空主力兵器としてベストだった・・・らしい。以上、全ていろんな方面からの知識の蓄積の結果なので、間違っていたら正してほしい。

威力があってかさばらないという、大戦最大功労者とも言えるブローニングのM2重機関銃。50口径・・・0.5インチ=12.7mm。でかい。でかい弾だ。でも大丈夫、車載や航空機用に開発された弾だから、この弾を使う機銃を、歩兵が徒歩で運んだりすることは、想定されていないから。ましてや、この銃弾を歩兵が携行する銃から撃つなんて、ジョン・ブローニングさんも考えていらっしゃらなかったはずだ。・・・はずだったんだが、ロニー・バレットさんは、そう考えなかった、「人間でも撃てるって!!いや、マジで」と。 で、実際に1982年に、12.7mm弾を使って生身の人間が撃つ銃を造っちゃった、と。アメリカ人のこういう方面での常識破りって、すごい。

で、50口径弾=12.7mm弾って、どれだけでかいのか? 残念ながら12.7mm弾はダミカで持っていないので、各種情報から仕入れた各部寸法データを使い、イラストレータで描いてみた。12.7mm弾のケースのテーパーがキツイが、上部の寸法を1カ所、1mmほど間違えた結果だ。軽くスルーしてほしい。左隣は7.62mm=.308NATO弾。可能な限り画面上で実物大になるように調整してみた。

うむ、でかいな。確かにでかい。まぁ、アメリカ人って、基本的にでかい物が好きなのでしかたないが、こんな弾を生身の人間に撃たせる銃なんて、考えないよね、普通。さすが7リットル-V8-OHVなんてトラックみたいなエンジンでスポーツカーを作ってしまう国だ。アメリカ行って一番驚いたこと・・・「オレンジジュース下さい」とサンフランシスコの屋台で頼んだら、でっかいオレンジを「8個」絞って「飲め!」と渡された。日本の生ビールの大ジョッキなみのでかいコップで、家内と二人で飲んでも、中々減らなかった。悔しいことに、むちゃくちゃ美味かったし、お値段が1ドルだった(当時150円程度)。このアメリカって国、スケールが違う、と思い知った。

さて、1982年に開発されたバレットはM82A1とM82A2。A1の方は、一番スタンダードなセミオート型。一番メディアに露出しているやつ。A1は採用されたが、A2は不採用だった。

M82A1はクソ長すぎる、ということで、ブルパップ型が開発された・・・M95。30cmほど短くなったが、セミオートは無理で、ボルトアクションになった。

 

M95をさらに簡略化したのがM99。弾倉がなくなり、単発になった。

このM99が、今回俺が衝動買いした一品。M95に比べて、レシーバーが前に伸び、長いレイルが付いた点が現代っぽい。(このレイルにフラッシュライトをつけたら、どんな目に遭うのだろうかw)

さて、品物が来たので開けてみよう。つか、でかいしw 郵便局のおじさん、苦労して抱えて運んできたし。いつものように片手で抱えて片手で自室のドアを開け・・・られなかった。片手で抱えると、中央部を持たないとホールドできない。中央部を抱えると片手がドアノブに届かない。重いし長い箱だ。

ブツを目にした最初の印象は「バレル、太!!」。スターリングの機関部ぐらいの太さがある。「俺は50口径だけど何か」と語りかけてくる声を無視して、構えてみる。重い。M14-EBRの方が重いのだが、こちらは長さが半端じゃない。「俺は30口径なんて豆鉄砲じゃなくて、50口径だけど何か」と語りかけてくる声を無視して、バイポッドを組み込んで、スコープ装着して、マガジンに弾詰めて装着、実射にはいる。いつもの膝撃ちは不可能なので、伏せ撃ち姿勢で撃つ。もの凄い反動と爆風で一瞬気を失いながら、必死に次弾を装填しては撃ち続けた(妄想含む)。フラッシュハイダーから斜め後ろ45度へ吹き抜けてくるバックブラストで、部屋の中はめちゃくちゃ(妄想含む)。弾は、結構ドロップする。ホップを効かせていって適性にする。が、パワー感に乏しい。ドラグノフもそうだったが、この製品は海外製。1J縛りがない国の製品を、1J縛りでデチューンしたモノ。バレルの長さが抵抗になっている感じがする。

ボルトハンドルは大きくて引きやすい。さすがマルゼンの名銃APSの機関部だけあって、引きは驚くほど軽い。ただ、通常のボルトアクションと異なり、頬付けしたすぐ隣でボルトを引くわけで、とても違和感がある。とは言え、TOYガンなのでボルトの引きは通常のAPSと同じ・・・ストロークが短く、上部カバー後方のボルトのための切り欠きまではボルトを引けない。この切り欠きまでボルトを引くのが夢だったのに・・。

トリガー構造は複雑。トリガーを引くとトリガー上部は前方へ移動するが、リンク構造が回転して、後部へ反対の(後方への)動きをする。上部が斜めにしてあるパーツがあり、これが後部へ向けて移動する。一方の機関部には、「上へ押し上げるとシアが切れる」パーツがあり、これをさっきの「斜面」が押し上げる。中々複雑で面白いが、トリガー感覚は最悪。重いし、ダブル感覚はないし、ダブルアクションのように唐突にシアが切れる。最悪だ。正直最悪だ。ガク引きはやむなし。要改良。

 

グリップ上部の米軍お馴染みの位置にあるセイフティはダミー。本当の(この銃の)セイフティは、ボルトハンドル基部前にある。このあたりは、低価格モデルの宿命か?

 

でかい。長い。太い。重い。さすが大口径特殊ライフル。迫力が違う。ブルパップなのに三八式と同じ長さって・・・。M82A1はどうなるんだ!!長いのか?三八式より長いのか?

さて、先日手に入れたアンチマテリアルライフルであるが、今回は改修中のため出演できなかった。この「でかい」M99を手にした以上、かの「アンチマテリアルライフル」を大口径想定し続けるのは不可能。「.308口径の普通の対人狙撃銃」想定とし、それらしく見えるように改修している。PSG-1方向と言うことで。・・・それにしてもマルシン。このM99目にしても、まだあの銃を「大口径の対物狙撃ライフル」と呼べるのか?いくらマルシンでも、これは分が悪いぞ。

暴力的にでかいM99。次は是非「M2機関銃」をモデルアップして欲しいw

 

 
M99

 

 
M95(以下、全てM95)

 

 

 

 

 

でかい。とにかくでかい。

太い。とにかく太い。

重い。とにかく重い。

結構きれいな造形のマズルブレーキ。
 

グリップ上のセイフティはダミー

対戦車ライフルだよ、これ。
 

大きくて引きやすいボルトハンドル。

残念ながら、ここまでしかボルトを引けない。後の切り欠きまで引きたかった。
 

ここにマガジン


装着時以外はカバーが上がっている。
 

カバーを下げたところ。

ボルト後部のパーツがかっこいい。

本物のセイフティ
 

分解。レール部の2本と後部の2本のねじを外すと、上部カバーが外せる。

中にはちゃんとAPSが入っている。M870が入っていたらどうしようと、一瞬怖かった。

ピン2本とねじ4つを外すと、バットストックが外せる。バットストックはかなりタイトにレシーバーにはめ込んである。

機関部をホールドしている上部2カ所の金具と、機関部後端下部のねじを外すと、機関部が外れる
 

トリガーを引くと、リンク構造で後部の斜面があるパーツが後へ下がる。機関部のトリガーを押し上げて発射する。トリガー感覚最悪w

トリガーを引いたところ

下部に見える白い丸い部分が機関部のトリガー。上へ押し上げるとシアが外れる。

外したボルト。
 

マズルギリギリまでインナーバレルが来ている。長すぎが心配。


約32mmの大径アウターバレル。前代未聞である。

ホップを動かす部分