010,938
2:1

てっぽうのページ

てっぽうのことが載ってるよ。 サッカーとか液晶テレビとかの話題は他へ行ってくれよな。

TOPへ     メニューへ


BG-15

 

 

CAW製:ガスカート式

ロシア(ソ連)の開発したグレネードランチャー。米軍のM203と同じ40mm口径だ。M203と異なるのは、カートリッジの装填方法・・・M203は元込め、BG-15は先込め。だからBG-15は弾頭がすぐ見えるほどバレル(チャンバー?)が短い。それでも一応ライフリングはあり、弾頭にはそのライフリングに合う突起がある(実物の話な)。

M203の場合は、装填時にチャンバー(バレル)をスライドするアクションがあるため、撃発はシングルアクションが可能だ(スライドアクションでハンマーをコック)。BG-15は先込めなので、ハンマーのコッキングを行うアクションがないため、撃発はダブルアクションだ。しかも回転ハンマーのダブルアクションではなく、水平方向・・・ストライカー形式のダブルアクションだ。そのため、トリガーは回転形式ではなくスライド形式になっている。ダブルアクションでスライド形式のため、独特のいかつさと形状となっている。また、トリガープルに力が必要なため、小さいグリップが付属している。TOYの場合はダブルアクションは必要なく、モスカートの尻を「押す」だけでよいので、トリガープルは軽いが、実物はプライマーを撃発させる力が必要なため、相当なトリガープルと思われる。M203のように「コックされたストライカーをリリースするシアを押すだけ」とは違う。小さくても立派なグリップが必要なわけだ。実際このグリップがどうなのかは、後半で説明する。

先込めされたカートリッジは、チャンバー底にあるラッチ(スライド形式ならばエキストラクターに相当)に噛み合わされ、銃を下に向けてもカートリッジが落ちてこない。射撃後や未射撃のカートを出す時には、トリガーの前、本体左側のラッチを押して噛み合わせを解放する。セイフティレバーの下にあるレバー(ボタン?)だ。セイフティは回転式。

このへんてこりんな形のグレネードランチャ−、メディアで見たのは9-POTAだった。禿頭の頼りになる上官(軍曹?)が持って戦っていた。何度も射撃シーンがあったが、「ポンッ!」って感じの「飛び出すおもちゃ」的に見えてしまい、全然迫力がなかった。しかも、撃った弾の着弾シーンがなく、あんまり役に立ってないな、と。

しかも、とても扱いにくそう。AK74Sに装着されてるわけだが、左手はどうすればいいのか、的な。これは実際に手にしてみたインプレをこれから書くので、参考にして欲しい。

さて、昔から気になっていたこのグレラン、オクでの相場は1万円前後(1万円未満が多い)。当然、カートなしの価格だ。それほど高くないのに、なぜAK好きの俺が買わなかったのか。その理由は・・・格好良くないからw せっかくスマートかつごっつい我らがAKなのに、こいつが装着されると、とたんに宇宙戦艦に。しかも、どう見ても左手の行き場がない。左手の立場がない。こんなものを装着したAKで俺に戦えというのか?と。俺は己の信念を貫いてBG-15を拒否し続けてきたわけだが、9-POTAで見てからはそんな信念などどこへやらw ヘラヘラと「うん。BG-15よかばい!もう虜になってもーたであかんがにゃぁ」と国籍不明の状態に。なのに、せっかく買おうと思ったのに・・・こういう時に限ってオクに出ていないしw ショップで買うと1万5千円ほど必要。いくら気に入ったからと言って、新品にこだわる必要もない。中古で1万円未満で十分だ。くそぅ、俺が買う気になると出品がなくなるのは、国家的な陰謀か?「はんちくたい」(この言葉の意味が分かったら、あなたは立派な飛騨人)状態が続き、7月末にようやくオクで発見。クソ忙しい時期に限って、出品される。これは国際的な陰謀だ。

手元に届いたBG-15は、中古とはいえ高額と言える1万円だったためか、めっちゃくちゃきれいだった。装着に伴う傷はあったが、装着してしまえば見えなくなるから関係ない。良い取引をした。バレル(チャンバー)部分は樹脂。パーティングラインはそのままだが、気にならないから、暇になったら削る。グリップを除く他の部分は亜鉛。きれいな仕上げで、カチッと作ってある。Kar98bの「正体不明中途半端銃」を出したCAW製なのだが、CAWは企画や営業部門が「クソ(誠意がない。きっと足も臭い。)」なのであって、製造部門は最優秀だと思う。全く惜しい会社だ。M1903のモデルガンも出しているが、こんなボルトアクションの旧式軍用銃、俺の好みにズバリストレートなのに、俺の購入計画に入っていない。「CAWだから」だ。全く惜しい会社だ。・・・足の臭い会社はおいといて、AKに装着だ。

装着する銃は、AK74S以外に何があるだろうか!!(いやいや、なにもない) AK74SはGHKのエンジン組み込んだガスブロしかないが、これで十分だ。装着は「AKのリアハンドガード前端の止め金具(前のスリングつける部分のパーツ)」を専用品に交換するだけ。マルイのAK47用なので、D-Boysの金具と交換するのは事実上そのままでは不可能。なぜならこのパーツ、D-Boysは本物と同じ「レバーで固定」するのに対して、マルイ製は「アッパーの部品によって固定」と、構造が違う。だから丸いように作ってあるこの専用部品には、D-Boysや実銃のような「固定レバー」がない。仕方ないので、ドリルで銃に穴開けて、イモねじで固定するようにした。3mmのタップ、買っておいて良かった。この専用金具に対して、BG-15の左右から出ているイモねじで固定する。これで後側の固定は終了。前側は、ちょうどガスルート基部の部品に対して、左右からイモねじで固定する。ちょっと汚いやり方だが、まぁ俺は気にならない。どこかのブログで、これを嫌ってねじの位置を変えている人がいたがそこまでの根性はなかった。話が前後するが、4本(左右で2カ所ずつ)のイモねじで固定する作業の前に、もう一つの作業がある。BG-15前部下の内側を削らなくてはならない。A47用なので、AK74のように「着剣ラグ」があるとそれが邪魔で装着できない。着剣ラグを削る・・・銃側の加工はしたくない。よって、着剣ラグはそのままで、BG-15の方を削った。リュータでゴリゴリと。あと1mmほど削ったほうが良かったのだが、なんか削りすぎて「むこう側へ貫通しちゃいました!!」という事態が恐ろしく、これ以上削るのを自制した。

あと装着の注意点は、グリップを止めているねじの件。これはグリップの反対側・・・下部ハンドガードのすぐ下にねじの頭が来るのだが、何を考えたかCAW、このねじ頭が飛び出している。すぐ上のハンドガードが傷キズになってしまう!!だからねじ頭が低いねじに交換が必要。

さて、BG-15を装着したAK74Sを手にしてみる、うん、邪魔だBG-15やっぱり。左手で持つ部分が最悪。M203のように、バレル(チャンバー)部分を持てるのならよいが、写真を見て分かるとおり、「本来のハンドガードの位置」には、持ちやすいバレルではなく、極端に持ちにくい機関部がきている。下に手を添えるのはできるが、力が入るように「持つ」ことは不可能。グリップ部分を持ってもいいが、AK74Sアサルトライフルを「支えて、射撃に耐える」持ち方をするには、このグリップは小さすぎる。しかたなく、ハンドガード自体を改造した。元々AK74は、下部ハンドガードの側面がわずかに膨らんでいて。銃を「下へ向けて」保持しやすいようになっている。このふくらみを大きくして、左手の親指がかかるようにしたら? そう考え、下部ハンドガードに「極端に大きな突起」をつけてみた。極太仕上げになったが、M4ハンドガードと大して違わない幅。これによって、左手の少なくとも親指だけは「下へ向かう」力を加えられるようになった。・・・それでも、やっぱり使いにくいが。

実射性能は・・・M203と同じ。って、そりゃ当然w カートが同じだからw

工夫によって、装着した銃が扱いやすくなることが分かり、結構気に入った。でも、今度AKにグレラン装着する時は、M203にする。怒りのアフガニスタンのリベンジ。

 

 

あまり目立たない大きさのBG-15

バレルは短い。

セイフティON。その下にあるのが「カートリリースラッチ」
 

セイフティOFF

お馴染みのモスカート

先込め

装填した弾頭が見える。
 

大きくした下部ハンドガード左右の突起部。

大きな突起。親指を引っかけるために装着。

左手の置き場がない・・・

突起に親指を引っかけると銃を安定して保持できる。

スマートなAKに大きな突起。