みんなが俺にくれたものを俺独りで楽しむのはもったいないので、オマエらにも見せてやる!!ありがたく拝観しるがイイ!!という高圧的かつ恩知らずなページ

クレクレタコラ、ライブで観て育った世代っている?あれ、今思うとすごい番組だったんだね。

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2010年1月10日 <tanntann1さんからの頂き物・・・特殊飲料やら異国の食料だぁ〜〜〜!!

「珍しい飲み物や食い物です。」

 

まず、珍しい飲み物から。前列の「無(低)アルコール飲料」は、アルコールがダメな(下戸な)自分へのお心遣いだが、後列にそびえ立つ一品が曲者。

ペプシのあずき。

・・・あずきって・・・orz。炭酸とあずき・・・。

あずきは甘食系ではあるので、甘味飲料として可能性がないではないが、限りなく外道に近い組み合わせ。しかも、ボトルデザインは和風ではなく、「エセ和風」・・・日本に数日しか滞在したことのない欧米人が、帰国後に「日本で何年も暮らしたことがある根っからの日本通」としてもて囃され、今さら「数日しか滞在したことがない」とは告白できず、「どうせだれも知らないんだしw」と開き直って披露する「日本」・・・エセ和風。方向としては「19世紀の中国成分5割、17世紀の日本(特に武士)成分3割、18世紀の日本(特に吉原)成分1割、20世紀初頭の東南アジア(特にベトナム)成分1割を足したもの」になる。時空を超えた偉大なる文化の再構成だ。そのデザインの最たるものが↑このパッケージデザインだ。

さて、味はどうだろうか。あずきと炭酸の斬新なる出会いを味わうべく、封を切る。シュワッ!と、ここまでは普通の炭酸。匂いは・・・甘そうな、普通の炭酸飲料の匂い。口をつける前に、一応身の周りを整理しておく。こういう事は、後に残される遺族のためにも、重要なことだ。身の回りの整理も終え、ふと、ブラウザのキャッシュのことに気づく。遺品整理の際に、故人が訪れたエロサイトの情報を発見することは、遺族にとっては辛いことだ。整理(削除)が終わり、あずき味のペプシへ向かう。心を決めて一気に飲む前に、もうやり残したことはないか、再度考える。・・・ない。もう、旅立つ前にやり残したことは見つからない。見つからないということは、後は飲むだけということだ。そうか、飲まなきゃならないのか、やはりw うだうだと決心がつきかねて半刻、「19世紀の中国成分5割、17世紀の日本(特に武士)成分3割、18世紀の日本(特に吉原)成分1割、20世紀初頭の東南アジア(特にベトナム)成分1割を足したもの」のパッケージデザインが施されたあずき味のペプシを、意を決して俺は飲んだ。

甘い。普通の甘み炭酸飲料。「一口で意識が飛び、二口で生命維持活動に影響が出て、三口で引き返せなくなり、四口で昇天」しなかった。つか、結構美味い。かすかにおしるこの味がする・・・ああそうか、これがあずき味か。かすかなので、言われなければ気づかない。飲んだ瞬間に出てくる味ではなくて、後味レベルのみであずきが登場する。上手い。非常に上手い味の構成だ。おしるこに炭酸足しただけを想像して、身の回りの整理にまで及んだが、これは決して「即効性の毒」などではない。美味い領域に見事に入っている。さすがに夏の暑い日に飲む気にはならないが、お正月におせちの合間に飲むのならOKだ。うーむ、さすがペプシ。ペプシマンのデザインを見た時から思っていたことであるが、侮れない会社だ。サンガリアとマルシンに加えて、2010年はペプシにも注意が必要だ。

 

 

さて、次は「無(低)アルコール飲料」ビール風味特集だ。俺は下戸だ。体にアルコール分解機能がない。ないことはないが、極端にアルコール分解機能が低い。コップ1杯のビールが限度だ。安全圏内はコップ半分だ。それを超えると、「記憶が飛ぶ」「死ぬほどの頭痛」のいずれかのコースへ突入する。が、酒の味は嫌いではない。特にウィスキーは大好きで、杯に1杯程度を一気に喉へ流し込むのが好きだ。2杯目をやるといずれかのコースへ逝ってしまうがw ビールも嫌いではない。後味で来るホップの味が好きだ。だから昔、ノンアルコールビールを目にしたとき、喜んで買って飲んでみた。ところが、体が拒否反応を示したのか、ノンアルコールのはずなのに・・・酔ってしまった。そのときは「死ぬほどの頭痛」コースへ突入した。それ以降、ノンアルコールは試していない。今回、こうして5銘柄の無(低)アルコール飲料を頂いたので、早速比較してみた。

結論。「すっぱい」「苦い」「薬臭い」「泥酔」。ノンアルコールの3銘柄は「すっぱい」「苦い」「薬臭い」で、苦いやつ(アサヒ)が一番ビールっぽかった。低アルコールの2銘柄は・・・泥酔しましたw 「死ぬほどの頭痛」コースでした。やっぱアルコール、低いとはいえ威力ありすぎw つか、俺弱すぎw

次からノンアルコール飲むなら、アサヒだ(俺の結論)。

 

 

 

さて、いよいよお次は「英国フェア・・・食品フェイズ」。頂いた荷物のパッケージングを見て欲しい。tanntann1さんの英国愛に溢れている。はじめtanntann1さんから「今度、異国の食品送りますから、挑戦してみてください」とメール頂いたときには、「南米系だったらどうしよう」と心配した。南米系は以前新婚旅行のおみやげで貰ったことがあるが(ジュースと缶詰)、殺傷力は異常だった。ミリグラム単位で瞬殺できる、それほど殺傷力が高かった。つか、新婚旅行で南米行くやつも珍しいとは思うが(サッカーファンの新婚だった)。南米系が来たら、こんどこそ遺書が必要だと心配してたが、届いた荷物は「英国」だった。一安心。英国なら経験済みだ。

 

英国での最初の洗礼がこの「フィッシュ・アンド・チップス」。豆も芋も中が生で堅く、コリコリしてた。フィッシュフライは脂っこく、揚げてあるにも関わらず魚の生臭さがしっかりと生きていた。この写真は「食べ終えた」時の写真だ。これ以上は、俺の実力(英国力)ではこれ以上食べることは不可能だった。

 

フィッシュ・アンド・チップスの後に出たのがこのアップルパイ。甘味がない。どこにも甘味がないのだ。りんごの部分にも、かかっているクリームの中にも、どこにも甘味がないのだ。りんごの部分は限りなく生のりんごで、酸味が強く、りんご本来の甘味すら一切オミットされている。パイ生地はサクサクしてて歯ざわりは良いのだが、甘味がない。では、香ばしさは?というと、それもない。「パイ生地の塩気」「りんごの強い酸味」「クリームの乳臭さ」これが渾然一体となって口の中に広がる。1/8食べるのが限界だった。

 

次の洗礼がローストビーフ。田舎者の俺にとって、ローストビーフはご馳走だ。日本だと薄いのを2〜3枚しか盛ってもらえないが、さすが英国、豪勢に厚切りにしたのを4枚もくれた。英国万歳!!フォークで刺してナイフで切って口に運ぼうとしたら、上手くいかない。田舎者の俺がナイフとフォークを使うのだから、田舎者は仕方ないなwと苦笑し、再度挑戦。上手くいかない。このローストビーフ、おかしい。刺せない。いや、フォークで刺せるのだが、その瞬間に身が崩れてしまう。ナイフの意味が無い。仕方なく、フォークで崩れた身をすくって口に運ぶ。うむ、牛肉だ。それ以上でもそれ以下でもない。味は、牛肉だ。つか、味がない。せめて塩気は欲しいところだが、一切感じられない。牛肉の味しかしない。途方にくれて周りを見たら、同じツアーの日本人たちは、俺と同じく途方にくれている。他の席の英国人たちは、談笑しながら美味そうに食っている。塩とかソースとかを別にかけている様子もない。「塩と醤油持って来い!」と店に要求して日本男児らしい豪胆さを披露する勇気もなく、身がぼろぼろ崩れて味がない牛肉のなれの果てを口に運び続けた。

 

朝食はうまかった。いや、まずくする余地のないメニューだからだと思うが、パンもハムも「普通に」食べることができた。フルーツポンチは、不思議と「美味い」領域に入っていた。英国滞在中、パンとハムとフルーツポンチとコーヒーとコーラだけで腹を満たしていた。

 

これが俺の英国食体験だ。安めのツアーだったから、当然食べ物の店もB〜C級だとは思うが、それでも仮にも「金をとってモノを食べさせている店」のはず。あのひどさは異常だった。しかも、どの店も現地人らしき人達もいて、彼らは普通に食事をしていた。「まずいぞ!」と怒鳴ってる客はいなかった。だから思った。「英国人って、味音痴?」 あ、米国人も同じだ。新婚旅行で行った西海岸で思い知った。英国人と米国人は味音痴だ。

ということで、今回tanntann1さんから頂いた英国食品を前にして、俺は既に対応準備ができている。

まず、ビスケット類。これは難易度が低い。普通に食べられる。・・・ここで注意。此処でいう「普通」とは、「英国的に普通」という意味で、「日本的に普通」という意味ではない。で、日本的に言うと、「味が変」。まず、どれも粉っぽい味がする。「小麦本来の味を楽しむ」とでもいうのか、小麦を常に意識させられる味。甘味はどれも控えめ。そういえば、「英国行く時には、塩、砂糖、醤油、胡椒は必携」と学んでいたっけ。ビスケット類は「英国的に」普通にクリアできた。俺の英国力も、なかなかのものだ。

 

次はカップスープ。そういえば、英国のスープは、どれも結構飲むことができた。西海岸で飲んだクラムチャウダーほどのウマさはなかったが、まずくて残したことはなかった。このスープも同じで、結構楽しめた。塩味が不足気味であることと、変に粉っぽい(溶けきっていない?)感じはあったが、気にしなければ済むレベルだった。豆が入っていたが、何にでも豆入れるのは、英米の悪い癖だ。

 

さていよいよボスキャラクラス。ベークトビーンズ・・・よく分からない食品だ。とりあえず開けてみる。うーむ、匂いは合格。そのまま食べてみる。うん、食えるよ、普通に。日本人なら受け入れられる味?・・・だけど、好き好んで食べるのはちょっと・・・。

 

最後に、最上階に控えているボスキャラ。ピクルスだ。欧米風漬物だ。ピクルス自体、自分は余り好きではない。ハンバーガーに入っているのはクリアできるが、ピクルスのみをガツガツ食べることは無理。英国ホテルのビュッフェで思い知った(ピクルスだとは思わなかった・・・)。で、とりあえずこれ、口に運んでみたが・・・。ごめんなさいtanntann1さん。俺が悪かったです。英国を甘く見ていた俺が悪かったです。無理です。これは俺には無理です。敗北を認めます。

 

こうして、tanntann1さんに頂いたレア物、異国物の食品フェアは幕を閉じた。「日本で食う普通の食品」のありがたさを再認識し、日本に住むことができる自分の幸福をかみしめ、炊きたての御飯を大盛りにしておかずなしで味わった。

 

tanntann1さん、ありがとうございました!! 英国食品を普通に味わうことができるtanntann1さんの英国力に敬意を表し、今度飛騨の国の食品送りますね。

 


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