ペプシのあずき。
・・・あずきって・・・orz。炭酸とあずき・・・。
あずきは甘食系ではあるので、甘味飲料として可能性がないではないが、限りなく外道に近い組み合わせ。しかも、ボトルデザインは和風ではなく、「エセ和風」・・・日本に数日しか滞在したことのない欧米人が、帰国後に「日本で何年も暮らしたことがある根っからの日本通」としてもて囃され、今さら「数日しか滞在したことがない」とは告白できず、「どうせだれも知らないんだしw」と開き直って披露する「日本」・・・エセ和風。方向としては「19世紀の中国成分5割、17世紀の日本(特に武士)成分3割、18世紀の日本(特に吉原)成分1割、20世紀初頭の東南アジア(特にベトナム)成分1割を足したもの」になる。時空を超えた偉大なる文化の再構成だ。そのデザインの最たるものが↑このパッケージデザインだ。
さて、味はどうだろうか。あずきと炭酸の斬新なる出会いを味わうべく、封を切る。シュワッ!と、ここまでは普通の炭酸。匂いは・・・甘そうな、普通の炭酸飲料の匂い。口をつける前に、一応身の周りを整理しておく。こういう事は、後に残される遺族のためにも、重要なことだ。身の回りの整理も終え、ふと、ブラウザのキャッシュのことに気づく。遺品整理の際に、故人が訪れたエロサイトの情報を発見することは、遺族にとっては辛いことだ。整理(削除)が終わり、あずき味のペプシへ向かう。心を決めて一気に飲む前に、もうやり残したことはないか、再度考える。・・・ない。もう、旅立つ前にやり残したことは見つからない。見つからないということは、後は飲むだけということだ。そうか、飲まなきゃならないのか、やはりw うだうだと決心がつきかねて半刻、「19世紀の中国成分5割、17世紀の日本(特に武士)成分3割、18世紀の日本(特に吉原)成分1割、20世紀初頭の東南アジア(特にベトナム)成分1割を足したもの」のパッケージデザインが施されたあずき味のペプシを、意を決して俺は飲んだ。
甘い。普通の甘み炭酸飲料。「一口で意識が飛び、二口で生命維持活動に影響が出て、三口で引き返せなくなり、四口で昇天」しなかった。つか、結構美味い。かすかにおしるこの味がする・・・ああそうか、これがあずき味か。かすかなので、言われなければ気づかない。飲んだ瞬間に出てくる味ではなくて、後味レベルのみであずきが登場する。上手い。非常に上手い味の構成だ。おしるこに炭酸足しただけを想像して、身の回りの整理にまで及んだが、これは決して「即効性の毒」などではない。美味い領域に見事に入っている。さすがに夏の暑い日に飲む気にはならないが、お正月におせちの合間に飲むのならOKだ。うーむ、さすがペプシ。ペプシマンのデザインを見た時から思っていたことであるが、侮れない会社だ。サンガリアとマルシンに加えて、2010年はペプシにも注意が必要だ。