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オマエら、ぬこたんを軽く見ない方がいいぞ。ぬこたんはオマエらを軽く見てるぞ。

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2006年3月12日

エピソード24:風邪


にゃんこも風邪をひく。

始めて見たのはネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)だった。
鼻水。
粘りけはないのだが、とろんとしたのが出る。
くしゃみ。
ちいさく「クシュン!」とする。
体温は測ってないのでわからない。

大抵は放置すれば、にゃんこは自分で治す。
お馬鹿な人間のように弱くはない。
なのに姉や母は大騒ぎ。

「医者に電話かけたけど出ないよ!!」と姉。
「氷で頭を冷やして!!」と母。

「K(俺)は医者に電話かけ続けて!!」と姉。
「Kは風邪薬買って来て!!」と母。

「猫の熱どーやって計るの?」と姉。
「おかゆ作る!!」と母。

オマエらはバカかと。
猫は大切な家族だけど人間の常識を当てはめるなと。

二人のアホは、嫌がるネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)を強制的に特設の寝床に寝かせつけた。
客用の新品の毛布だ。
俺なんか毛のすり切れた保温効果など無い毛布なのに。

寝かせつけたネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)の頭に強制的に氷を乗せる母。
ネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)の脇の下に体温計を押しつける姉。
おかゆをつくって風邪薬を混合させようと相談する二人。

ネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)にとって拷問に等しい時間が過ぎていたが、俺もいまいち「そんなことしなくても、猫の風邪は治る!」と言い切る自信はない。
放置した結果、ネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)が死んでしまうようなことがあったらと思うと、俺も二人の暴走を止められない。

明け方、ネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)は俺の布団の中へ入ってきた。
グッタリしてすぐに寝息を立てる。
俺は寝返りでネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)の睡眠を邪魔しないように、朝まで起きていた。
床から出てからも布団の中にネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)を隠し、「ネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)?俺の部屋にはいないけど?」と必死にネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)を探す二人に告げて学校へ行った。

帰宅したら俺の床にネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)はいなかった。
家中、どこにもいなかった。
2,3日したら帰ってきた。
全快していた。

しばらくしたらペル(次男、完璧黒、普通の猫)が風邪をひいた。
アホ2名はまた暴走した。
ペル(次男、完璧黒、普通の猫)は俺の床へ避難してきた。

猫同士の情報交流は、確かに存在するようだ。