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オマエら、ぬこたんを軽く見ない方がいいぞ。ぬこたんはオマエらを軽く見てるぞ。

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2006年2月22日

エピソード17:ネコ様を風呂に入れる

もはや予告は意味を持たなくなっている。困ったものだ。

表題を見て、ネコ様好きには既に内容が見えていることだろう。残念ながらその通りで、予想通りである。ネコ様を風呂に入れるという試みは、ベジタリアンの狼を探すようなモノだ。・・・うーむ、相変わらず自分が何言ってるのかよく分からない。しかも、全然たとえになってないような気がする。「無謀だ」と言うことを伝えたいのだが、ならば、最初からわけ分からんたとえ出さずにそう言えばいいのに。ネコの知能なんてこんなもんだ。

さて、風呂であるが、結論から言うと「みんな同じように嫌がる」。嫌と言うよりも「死にたくないニャン!!」という必死の防衛行動である。沈着冷静なネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)ですらパニクって定まらぬ視線で必死に助けを求めるし、ペット優等生のペル(次男、完璧黒、普通の猫)は最初から最後まで悲鳴の上げ通しだし、イチ(長男、ブチ、デブ、馬鹿、天然)は状況が把握できないまま最後の抵抗を続ける「風呂は勘弁してよ?風呂は嫌だよ?風呂は冗談でしょ??風呂はダメだよ!?風呂はマズいって!風呂は止めろよ!!風呂は死んじゃうよ!!!!!」。ポミー(三男、しっぽ曲がり黒、ちょっとマヌケ)は恐怖に全身を震わせ、その震動で血管が切れて死んでしまうのではないかと思えるほどの過剰反応を示す。ところが、もう抵抗が無意味だと悟って、全身タオルで拘束されてシャワーを受けていると、一番静かになる。目は据わり、見ようによっては気持ちよさそうだ。当時は「ポミー(三男、しっぽ曲がり黒、ちょっとマヌケ)だけは風呂の気持ちよさを知っている」と思ってたが、今考えてみると、ポミー(三男、しっぽ曲がり黒、ちょっとマヌケ)は三途の川をほぼ渡りきっていたのかもしれない。

風呂上がりになると、多少の個性が見られる。ペル(次男、完璧黒、普通の猫)は丁寧に全身をなめ、ドライヤーにも驚かず、一番きれいな毛並みに磨きをかける。ポミー(三男、しっぽ曲がり黒、ちょっとマヌケ)はドライヤーも怖くて、ベッドの下などに入り込んで半日は姿を現さない。イチ(長男、ブチ、デブ、馬鹿、天然)もドライヤーが怖いが、竹輪を与えると、喰っている間だけはおとなしくしている。だからイチ(長男、ブチ、デブ、馬鹿、天然)はドライヤーの時には普段の数倍の竹輪を食うことができる。ネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)は一目散に外に飛び出て、数日は帰ってこない。帰ってきたときは全身汚いノラネコ仕様になっている。今思えば、アレがネコジ(四男チビ、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)の人間に対する復讐だったんじゃないかと思える(普段のネコジは、結構きれい好き)。

ちなみに、俺はカナヅチである。人間が水に浮くわけはないと思っている。さらにネコである以上、水は嫌いだ。だから俺の入浴はカラスの行水の数分の一だ。水は怖い。怖く感じない水深は10cmが限度である。泳げる人間はネコ族的人類ではなく犬族的人間に違いない。一生、何かに仕えて生きていって欲しい。ネコ族的人間は、泳げないけど一生精神の自由を謳歌するから。

今回は、ネコの個性の追求という主題的には何ら寄与し得ないレポートであるが、そもそもそんな主題があったことなど初耳だし。でも、我ながら珍しいのは、この話は後々のエピソード・・・四匹のずっと後の世代のネコ様のエピソードにつながっているという、長期戦略があることである。風呂好きのネコに出会ったのだ。って、ネタバラしてどーする。

 

次回は三匹が二匹になった話をする努力をすることを忘れない。