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オマエら、ぬこたんを軽く見ない方がいいぞ。ぬこたんはオマエらを軽く見てるぞ。

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2006年2月7日

エピソード5:ぬこたんによる廊下直角コーナー四輪ドリフト

今から思えば、猫様たちにかわいそうなことをいっぱいしてきた。
が、厨房当時の俺にはそのような意識はなく、四匹の兄弟たちに明確な差異(性格の差異)が観られることがうれしく、次々にいろんな「科学的検証」を行った。
今回の場面は図のような当時の我が家の離れである。

右上のドアがこの離れへの出入り口であり、6畳間に面して幅約1.4mの廊下がある(図では少し廊下が狭くなってしまった)。
図の廊下の左下は行き止まりである。

このドアを入ってすぐのところに猫様をそっと配置し、その背後から「うわーーー!!!☆△◇!!!」と大声を発しつつ廊下を踏みならして猫様に迫る。
猫様びっくりしてダッシュで廊下を逃げる。

 

まずイチ(長男、ブチ、デブ、馬鹿、天然)。

意外と逃げ足は速く、好スタートを切る。
しかし、目の前に左直角コーナーが迫ることに気づいたときには既に遅く、後ろ足を右側(コーナー外側)へ振り出してドリフト体制に入るも、そのまま正面の壁へ激突(最初の×)。
しかしその反動を活かして再スタートを図る。
が、壁を蹴っているので、その反動で進路は6畳間の方へそれ、ドリフト体制に入る間もなく6畳間の障子に激突(二つめの×)。
既にパニックで脳内は空白になっているらしく、再々スタートの後ろ足の蹴り出しが強すぎ、進路が急に左へ逸れて(スピン状態)再度6畳間の障子に激突(三つめの×)。
何とか廊下奥まで到達した。
背後から迫ったのが俺ではなくて自然界の刺客だったら・・・、つか最初のダッシュ前に既に捕捉されてたと思われ。

 

次はポミー(三男、しっぽ曲がり黒、ちょっとマヌケ)。

スタートと同時に左直角コーナーは認識したようで、アペックスポイント付近でドリフト状態にはいる。
しかしスピードが出ているために、アウト側の壁へ激突(最初の×)。
その反動を利用するも、逆方向(イン側)へのダッシュが強すぎ、6畳間の障子に激突。
イチ(長男、ブチ、デブ、馬鹿、天然)のようにパニックには陥らなかったが、背後から迫ったのが俺ではなくて自然界の刺客だったら、逃げ切れなかったと思われる。

 

次はペル(次男、完璧黒、普通の猫)。

スタートと同時に、コーナーイン側を目指し、アペックスポイントをきれいに抜ける。
しかしやはりドリフトに陥った状態でグリップは稼げず、アウト側の壁へ激突。
最初の二匹よりはスピードが速く、背後から迫ったのが俺ではなくて自然界の刺客であったとしても、十分に逃げ切れたのではないかと感想。

 

最後にネコジ(四男、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)。

まさにコロンブスの卵である。
脅かしを始めた瞬間、俺の足下からネコジ(四男、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)が消えた・・・ 俺はこのとき生涯ではじめて、猫とガチンコで勝負して負けたと悟った。
「俺はコイツには勝てない・・・」

 

再度、ネコジ(四男、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)。
今度は、ドア側から(足下を抜けられないように)姿勢を低くして脅かした。

スタートと同時に進路を右に振ってからドリフト体制に入る・・・カウンタードリフトである。
いきなりの高等テクニックに驚く間もなく、右の前足と後ろ足で壁を利用してドリフトで失われたスピードをそれ以上殺すことなく加速する・・・決して壁に激突はしていない(触れる程度:左上の×)。
まるで側溝の溝を応用したT.Fか、アウト側のガードレールを蹴ってコーナーをクリアしたG.Kのようである(同じ作者だ)。
今までの三匹とは桁違いの速さで廊下を駆け、廊下の奥でスピンターン、先ほどと同じテクニックでUターン(下の×)。
スタートと同じカウンタードリフトでこんどはコーナーのアペックスポイントをクリアし、ドア手前でさらにタイトターンを決め(右の×)、ドアから外へ。
・・・瞬時にコーナーを見抜いてカウンタードリフト体制に持って行く瞬時の判断力、壁をタイトターンのために利用する機転、最後まで「逃げ延びる」ことを忘れない戦略思考。
まさに天才である。
ちなみに、「最後まで逃げ切る=ドアの外まで逃げる」ことを成し遂げたのは、このネコジ(四男、白いパンツ黒猫、ニヒルな天才児)だけだった。
コイツは地球が滅びても生き抜くことができるだろう。

検証終了後、お小遣いで買ってきた竹輪をみんなにあげ、科学の発展に寄与したことを労ったのは言うまでもない(5本入りの竹輪、みんな1本でデブは2本)。

 

次回は、「食事・・・盗みのテクニック」を掲載する予定である。