ねこのページ

オマエら、ぬこたんを軽く見ない方がいいぞ。ぬこたんはオマエらを軽く見てるぞ。

TOPへ戻ってよろしいか → 決裁  メニューへ戻ってもよろしいですかそうですか


 
 

2006年2月2日

エピソード3:猫の個性の証明

四匹が我が家へ来てから半年、まだ好奇心一杯の子猫だった彼らに、俺は紙袋をかぶせた。
かぶせただけではなく、輪ゴムで簡単には外れないようにした。
別室に四匹を隔離し、一匹ずつ居間へ連れてきてかぶせた。

結果を賢い順に書く。

<ネコジ(四男、白いパンツ黒猫)の場合>

いつもクールなこの猫は、被された紙袋を手で触った後、あわてず騒がずしっぽを頼りに後退を続け、部屋の隅へ退いた。そこでおもむろに両手を使って紙袋を取り去り、手をなめて「フンッ」という態度。視界が失われた場合、まず背後を守ることができる場所まで移動し、対処するという頭脳の持ち主であった。

<ペル(次男、完璧黒)の場合>

あわてず騒がず、その場で両手を使って紙袋を取り去った。一般的な賢い猫である。

<ポミー(三男、しっぽ曲がり黒)の場合>

紙袋をかぶせられて少々あわて、両手で対処しようとするが対処しきれず、次第にパニックに襲われてついにバランスを崩し横転するも紙袋は取り去れず。しかたなく横になったままフリーズして情けない声で「ニャーン、ニャーン」と救難信号。ついに紙袋には自力で対処できず。ホントに守ってやりたい猫だった。

<イチ(長男、ブチ)の場合>

紙袋をかぶせられた瞬間にパニックスタート。視界が失われているとは思えない猛ダッシュで前へ。その先にあった親父の酒の一升瓶に激突。一升瓶に激突したそのままの姿でフリーズ。しばしの沈黙の後「ナーゴ、ナーゴ」と救難信号。救出したときには全身が震えていた。この猫にだけは「怖い目に遭わせてごめんね、ごめんね」と心から謝った。お詫びに他の猫には内緒でちくわあげた。

長男はデブで馬鹿で気が小さい。次男はしっかり者で家業を継ぐ気満々。三男は甘えん坊。四男は一番賢くてクールで人を寄せ付けない。さすがぬこたん、人間より人間くさい。

次回は、「竹輪を長い輪ゴムで天井からつるしたらぬこたんはどうするのか」を公表する。