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くるまのページ

ハイブリッドとか電気自動車とかエコとかの時代なんだろうけど車はやっぱガソリンです。
こうして、人類は衰退していくのです。なるほど。

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スズキ スイフトスポーツ (3)

 

 

英国VAUXHALL(外観編)

スイスポの納車待ち。いつもそうだが、新車の納車待ちの期間は妄想が広がる。「ここに手を入れよう」「ここは交換かな?」「ここは聖域、手を入れない!」など、カタログの写真をモチーフに、妄想は果てしなく。

カタログでは飽きたらず、ネットでスイスポを検索して情報収集。その中で、意外なモノが引っかかってきた。

VAUXHALL
(ボクゾール、ボクスホール、ボグズホール等読みかたいろいろ)

ボクゾール?・・・あ、あれだ!!

俺の永遠の憧れ、スーパーセブンのチューニングメーカーだ。あこがれのメーカーだ。

でも、こんなカリカリチューニングのメーカーが、なぜスイスポと関わってくるの?と調べてみたら、おもしろいことが分かった。

スプラッシュ(Splash)は、スズキが2008年に発売した小型乗用車である。ハンガリーのマジャールスズキ社で製造され、ヨーロッパ各国で販売される。また、同年10月より日本での輸入販売も開始された。バッジエンジニアリングによってオペル・アギーラ(大陸ヨーロッパ)、ボクスホール・アジーラ(イギリス)としても販売されている。さらに、インドでは、マルチスズキ社によって「リッツ(Ritz)」[1]、中国では昌河汽車(昌河鈴木)によって「派喜」の名称で生産・販売されている。

Wikiより引用

つまり、スイフトを元にハンガリーのスズキが、より小型化した車を作ったぞ、と。それを大陸では独オペル、英国ではボクゾールが販売しているぞ、と。ボクゾールってカリカリチューニングショップじゃなくて、(オペル傘下の)自動車会社だったんだ。お勉強しました。

すると、日本でも発売されてるスプラッシュ、英国ではボクゾールからアジーラの名前で販売されている訳だ、あのかっこいいエンブレムで。


ボクゾール製アジーラ。小型スイフト。

 


前にはかっこいいボクゾールエンブレム。くそっ!

 


後ろにもかっこいいボクゾールエンブレム。くそっ!

 


ハンドルにもかっこいいボクゾールエンブレム。くそっ!

 


センターコンソール上部の空調ダクトや、ダッシュボード上の物入れにスイフトのルーツを感じる。

 


日本で発売されているスプラッシュ。Fグリルはスイフトよりもスイスポに近い。

 

くそっ、アジーラ!! 誇らしげに、あの最強にかっちょいいボクゾールエンブレムを見せつけやがって!! あまりに悔しかったので、「なら、俺は日本製スイフトをボクゾール仕様にしてやるからな!!悔しいかこの野郎!!」と。

 


VAUXHALLの超かっちょいいエンブレム。くそっ!

 

ヤフオク探してみたら、結構あるんだね、ボクゾールエンブレム。大きいの(9cmクラス)で3K円〜6.5K円。小さめ(6~7cmクラス)で2K円〜4K円。VAUXHALLの文字エンブレムが3K円〜5K円。紋章も文字も、旧型と現行があり、俺は旧型の方が好きだ。が、残念なことに、文字の旧型は2セットしか手に入らなかった。室内用は新型になってしまった。

  

  

 

スズキの「S」マークを前後とも外し、リアの「SWIFT」も外した。リアは紋章も文字もそのまま貼り付けるだけだったが、フロントは難物。フロントの「S」マークはリアよりも大きく、その台座に「S」マークの形が残ってしまう。これを隠した上でボクゾールの紋章をつけるのだが、紋章は直径9cm、「S」マークの台座の形は最大12cm。せっかく2mmアクリル板を切り抜いて円形にした10cm板では「S」マークの台座の形を隠しきれなかった。12cmの円形アクリル板が必要だ・・・切り抜いて整形、大変ぽ。いやだもう。・・・12cmの円形板?樹脂?ハハハあるじゃない既製品で。CDだよ。 と言うことで無事「大変」を回避してフロントの紋章取り付けは完了。

 

より英国っぽさを出すため、リアのVAUXHALLの横にユニオンジャックをつけた。ホンダ車用純正部品だ。サイドには、小さい方の紋章をつけた。

 

フロントの「sport」は、スズキ純正品。裏に樹脂でかたどった台座つけて、グリルの裏からねじ止め。

 

本来、リアのVAUXHALLの文字は左側に入り、右側には車の名前が入る。が、今回の場合、ボクゾールは「スイフト」は出していないわけで(英国ではスイフトは、英国スズキからスイフトの名前のままで販売されている)、架空だ。だからこそ、車名が入れられない。しかたなく、「VAUXHALLのsport」という車と設定している。

 

 

英国風(ユーロ風)ナンバープレートは、ヤフオクで見つけた「純正ナンバーの左右部分のみのステッカー」を買って取り付けた。ヤフオクで買ったのはフロントに貼り付けてある白い方。Fバンパーの曲面に沿って張り付いているため、リアルさに欠ける。リアの黄色い方(英国では、前が白、後ろが黄色と決められているらしい)は、自分でパソコンで作成(ステッカー専用紙使用)、2mm厚のアクリル板で裏打ちして3Mで取り付けた。

  

 

スズキ純正のオプション品、ナンバープレート枠とサイドバイザーには「SWIFT」の文字がステッカーで入っている。当然これらも外し、VAUXHALLをパソコンで作成、貼り替えた。

  

  

 

「スズキに失礼!」「スズキ愛がないのか!?」等、知り合いの車好きに言われたが、その通りなので「ゴメンナサイ」。特に、スズキの社長さん(会長さん?)は、地元下呂市の出身なので、「スズキに失礼!」の点には謝りたい。

ただ、一つだけは強く主張したい。「VAUXHALLからスイフトは出ていない。だ・か・ら、やった。」・・・つまり、本物はこの世に存在しない訳で、だから偽物ではなく自己満足的創作物だ〜!、と。「もしVAUXHALLがスイスポを手がけたら」という課題に対する私なりの答えのつもりだ。この点で「VAUXHALLなら、ここはそうじゃないでしょうね!?」「お前、VAUXHALLのこと、全然分かってない!」という批判は素直に受けたいし、ご指導願いたい。

近所のおじさんに「kさん、これは外車なの?」と訊かれたので「いいえ、スズキのスイフトですよ?」と答えたら「なんだ、スズキ?外車じゃないの?外車じゃないのに、外車のエンブレムをつけているだけなの?(笑)」と言われた。そうか、この点、俺は世間様からずれているんだな。世間様では「外車イコール高額」「外車持ちイコール金持ち」「本当は自分も外車が欲しい!そして、世間様から羨望のまなざしで見られたい!だけど自分には買えない。kごときが外車買うなんてあり得ない!」という意識のようだ。だから、そんな世間様から見ると俺のやっていることは「金が無く外車が買えないので、エンブレムだけつけて外車を装ってる詐欺師」なんだな。そうか、そうなのか。

自分にとっての外車とは・・・「外国の車」。ポルシェやフェラーリはさすがに「金持ち!すげぇ〜〜〜」と感じるが、フォルクスワーゲンやアウディなどには羨望は感じない。日本車と同格。「いい!」「気に入った!」のならば予算が許せば買うし、気に入らなければ安くても、世間様的にステータスであっても買わない。そもそも、外車買って「俺は金持ち!」と悦に入る趣味はない。前車のB4は350万で買って、長年乗車のために修理費が最終的に150万円、改造に350万円使っている。総額850万円。少しは「金持ちだ!」と見られる外車買うこともできたと思う。でもね、「買っただけ」「自分で手を入れない」状態になるのは論外だし、それは自分の車の楽しみ方じゃない。

今自分が一番欲しい車は、アバルトのプント(スーパースポーツ、可能ならばスコルピオーネ)。残念なことに、知ったのはスイスポ買ってからだった・・・次は絶対これ買う!!・・・で、自分ならこの「メーカーサイドで徹底的に手を入れた完成品」であるプント、これをやっぱりいじる。ボンネットは一見カーボンだが、スペックよく見ると「塗装」らしい・・・マジカーボンに交換だ(無ければ特注!)。メーターも優等生っぽい、交換だ!!と。これが俺の車の楽しみ方だ。人と全く同じ車に乗る気はない。

これを機会に、世間様(近所限定)の車の楽しみ方を見てみると・・・。ああ、楽しんでないですが?あれ?・・・純正のホイールに純正のシートカバー、純正のオーディオ。で、世間様が集まったときの車の話題は「俺の(純正)ナビは・・・」「次はハイブリッドが欲しい」「クラウンは高い」等々。彼らが興奮するのは「オーディオやナビの値段や機能の高さ」「車自体の値段の高さ、または車格の高さ」。そうか、買った瞬間に最大の喜びを迎え、それ以降はいじることをしないから車に変化が無く、喜びが高まることがないんだ。そりゃ、乗れば乗るほど車は傷んでいって、喜び曲線は下降の一途だな。そうか、だからみんな5〜6年間間隔で新車買うんだ。この時点でもう喜びはなくなっているんだ。

おれは逆。買ったときは喜びは小さい。いや、正確には買ったときはうれしいが、それ以降の喜び=自分なりに変えていく喜びは新車買ったとき以上だから、相対的に新車購入時の喜びはそれほどでもないと言うことだ。で、一気に予算つぎ込めないから、コツコツと手を入れていく。喜び曲線は右肩上がりだ。とてもじゃないが5〜6年で手放せない=理想型は完成していない、道半ば状態。益々愛着は増し、自分の手足のように動いてくれるようになる。ファミリアアンフィニは11年、B4は13年乗った。ファミリアは、トルクの出し過ぎでクランク軸のキーがクランク軸を削ってずれ、エンジンサイクルのタイミングがずれてしまい、ついに動かなくなり、泣く泣く廃車。B4はミッションはじめ駆動系が一斉に悲鳴を上げ始めた(修理費の見積はノーマルで80万円超え、改造部品も同時交換すると100万超えだった)ので、これも泣く泣く廃車。そう、自分が車と別れを告げるときは、車の根本部分が修理ではまかなえなくなってきたとき、車が老衰で逝くときだ。当然、「世界で1台」を目指した自分の車は、限りなく理想に近い状態になっているし、つぎ込んだ金額も時間も愛情も半端ない。愛情や喜びは最高潮にある訳で、言葉通り「涙の」別れになる。そうか、世間様は逆なのか・・・車に愛着や愛情が無くなって古びてすり切れた車を「捨てる」わけだ。

・・・こう言ったら悪いが、「かわいそう」。そんな世間様の車とのつきあい方がかわいそう。車もかわいそう。

世間様から見たら「外車買えないからエンブレムでごまかしている俺」「跡形もなくいじられた車」の方がかわいそうらしいがw

やばい。マジで「車をいじる、自分で手を入れていく」楽しみを知らない人々が、マジかわいそうになってきた。人生の喜びの大きな部分を知らないで死んでいくんだ。

 

いずれにせよ、俺はこのボクゾール仕様を気に入っている。英国も大好きだ(てっぽのページ参照)。ケチで貧乏くさくて異常に粘り強くて頑固。伝統を頑固に守りながらも、その一方では世界最先端も存在するし、飯のまずさは半端ない。そういう目でスイフトを見ると・・・おお!!英国車の「か・ほ・り」がしてくるからおもしろい(自己暗示とも言う)。

いじって楽しい車ランキング上位のスイスポ、ボクゾール仕様があってもいいじゃないか。道で出会っても、石投げないでください。