実は俺、この銃をよく知らない。ミュンヘンオリンピック人質事件での狙撃失敗の教訓を元に、各国(特に事件の地元独逸)が「ジダンを素早く発射できる」ように狙撃銃の自動化を進めた・・・その1丁がこのWA2000である、と。性能は良かったのだが高すぎて、結局軍への正式採用はならなかった、と。
ブルパップの狙撃銃って珍しいのはガチだ。一般兵用の正式ライフルならともかく、特殊用途の狙撃銃でブルパップにする必要があるのか?と、よく言われているようだ。が、俺はそう思わない。P38以降、軍用・警察用を問わず振るわないワルサー社だ(競技用を除く)、ここらで一発逆転ホームランを!と気張ったのではないだろうか。つか、気張り杉w 実績も歴史もある会社なんだから、焦らず、オーソドックスにまとめれば良かったのに。でも、そのワルサー社の焦りのおかげで、我々はこうしてWA2000の美しい姿を見ることができるわけだ。
開発・製造が1970年代から80年代ということなので、古い銃だ。ブルパップ以外にも、フルフローティングを最初から考えた設計とか、つり下げ式のバイポッドなど、時代の先端を行くものだったようだ。
MARUさんも書いているように、「高嶺の花」だ。俺にとっては、未だに高嶺の花である。アサヒは値段がベラボーに高かったが、職人気質の会社だったと思う。惜しい会社を亡くしたモノだ。
MARUさん、ありがとうございました、こんな、滅多に目にすることもできない超レアな貴重な一品情報を、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。