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てっぽうのページ

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九九式長小銃

 

 

タナカ製:モデルガン

九九式には「短」「長」の2種類がある。KTWの九九短が発売された頃に、この世界へ再登場した自分は、知らなかった。

列強への仲間入りを渇望し、お侍の時代から軍隊を持つ国へと急変貌を目指した日本。このあたりの経緯は、NHKで放映されている坂の上の雲を観ればよくわかる。「特定の人物に対する演出過多の疑いがある」とか「日本の汚い点を巧妙に隠し、美談ばかりで固めている疑いがある」などの異論も多いようだが、自分もそう思う。第6話で、義和団の乱鎮圧のために北京入りした各国軍の蛮行(特にロシア軍)を描いていた。「助けてください」という中国国民の哀願を、好古はうまくいなして(不干渉)いたが、知らない人が見たら、日本軍が正義の味方に見えてしまう。「正義の味方ではない」とまでは言わないが、あのシーンは日本軍を美化しすぎだと思う。

日本人の体格に合わせたのか、6.5mmという小口径を日本は採用。三十年式小銃、三八式歩兵銃を採用(日露戦争では、三八式は間に合わなかった)。「6.5mmでは威力足らないしw」と7.7mmが正式採用されて1941年から配備が始まったが、日中戦争で既に大陸へ派遣されていた軍(関東軍)は、既に6.5mmの三八式で実戦に突入しているため、全面配備は不可能だった。だから、第二次大戦は三八式系列(6.5mm系列)と九九式系列(7.7mm系列)で戦われた。

そんな混乱した配備初期、九九式には長小銃が存在した。というか、当初はこれで行く予定だったらしいが、「時代的に、長いのはだめっしょ」ということで、単小銃の方に生産がシフトされた、らしい。

パッと見には三八式。リアバンドより前の部分で銃身が露出していて、スラリと長い(1.2mクラス)、三八式に見えても不思議はない。が、モノポッドが付いている点、フロントバンドの形状、フロントサイトガードを見れば、九九式の系譜であることがよくわかる。リアサイトなんか見たら、九九式であることは一目瞭然。モノポッドは、ついていないタイプもあったらしいが。フロントバンドは、九九短とも三八式ともちがう、全く別のタイプ。

モデルガンとしての九九長は、昔タナカから発売されていたが長らく絶版状態になっていたもので、設計は古い、つか、当時のまま?リアサイトのモールドは鋭く、新規の金型のようにも感じるが・・・。まぁ、そんなことはどうでもいい。まさかこの銃が再販になるとは、夢にも思ってなかったから。錦寺とこの九九長だけが、自分のコレクションになかったのだが、錦寺は再版されたし、中古が今でもよく出回っているから安心してた。が、九九長は、今まで販売(オク含め)されてるのを見たことがなく、一部少数のコアでディープでニッチなマニアたちが蔵の奥深くに秘蔵している・・・入手不能と思っていただけに、今回の再販は喜ばしくめでたかった。LAのサイトで「九九長、予約開始」の文字を見た3秒後に、予約シーケンスを開始してた。

古い設計らしく、カートは三八式の6.5mmと共通・・・って、だめじゃん、タナカ、手抜きすぎ。しかも、装填、排莢がデフォで全然不可能(エキストラクタがカートの尻をくわえられない)。結構な調整が必要。自分は既に、四四騎銃で諦めている。その点、CAWのスプリングフィールドは優秀だった。

これで、あと残りは錦寺のみ。コンプリートの暁には・・・三八式、九九短の「モデルガン」を買おう。あ、九四式のモデルガンもまだだったし。まだまだ楽しめそう。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
手を上げろ!!

タイタニック

バンザイ
 

九九短と

フロントバンドの形状に注目
 
 

三八式と

フロントバンドの形状に注目
 

上から、九九狙、九九短、九九長、三八式、四四騎、三八騎
 

左から、6.5mm(ダミカ)、日本小銃共用カート(タナカ)、7.7mm(ダミカ)