mieさんからプレゼントでいただいた。正直自分はこの拳銃が嫌いだった。嫌いな理由は、「いかにも握りにくそうなグリップ」「頭でっかち」「シアバー露出による暴発」。・・・が、手にしたとたん、
2つの嫌いな理由が解消された。握りやすいのだ。びっくりするほど手にフィットする。しかも、握ってみると頭でっかちが逆にベストバランスと感じられるのだ。
自分が今までであった拳銃のグリップは、下が大きくて上が小さいか、全体にストレートなものばかりだった。が、この九四式自動拳銃の場合、上が大きくて下が小さいのだ。写真で見る限り、どう見ても「持ちにくい」。が、実際握ってみると「これ以上はないほどのベスト感覚」。なぜか?
実際には手に何も持たないで、想像だけで拳銃を構えてみよう。中指から手のひらの距離と薬指と手のひらの距離は、どちらが大きいだろうか。・・・薬指の方が大きいのならば「下広がりのグリップ」、中指の方が大きいのならば「下すぼまりのグリップ」がベストフィットする。少なくとも自分は後者だ。だから中指よりも薬指の握るところの方が「小さい」、すなわち九四式のようなデザインのグリップの方が自然に握れる。そうか、いつもS.A.A.やらM712手にすると感じてた違和感は、これかもしれない。
頭でっかちについては、デザイン上の問題だとわかった。手元にあるガバを握って欲しい。親指や人差し指より上の部分、グリップが余るはず。その余った部分は、本来グリップとして不要な部分だ。その部分を脳内でカットしてみて欲しい。・・・どう?頭でっかちに見えない?九四式の場合、親指と人差し指より上の、「グリップとして不要な部分」をカットしてある。その分、フレームの露出が多いので、頭でっかちに見えてしまう。でも実際には、親指の付け根部分からフレーム(スライド)上部までの距離は、ガバも九四式も大差ない。九四式はグリップ上部がないぶんだけ、フレーム(とスライド)の高さが大きいように感じてしまうだけだ。決して頭でっかちではない。
この六研の文鎮モデル、相当な高額モデルのようで、箱のデザインも高級感にあふれる。本当にmieさん、かたじけない!! 文鎮モデルなので、可動部分はほとんどない。唯一引き金は動くが、ただ動くだけだ。スライド(ボルト!?)も引けないし、マグも脱着できない。安全装置も作動しないしマグキャッチも作動しない。非常に残念だ。が、この「カタチ」が非常に優れていることは、今回実際手にしてみてよくわかったので、幸せだ。これのガスブロをどこかで発売して欲しいものである。や、この拳銃に限って、モデルガンの方がいいかもしれない。
今回は時間と根性が足りなくてレポはここまで。次回は十四年式をはじめとした、自分が所有する日本軍兵器全てと記念撮影の予定。分解もそのときに。