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てっぽうのページ

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十四年式拳銃(前期)

 

 

マルシン製:ガスブローバック、キット

十四年式は、ずっと自分的には後期の方がかっこいいと思っていたのだが、前期のシンプルさも捨てがたかったのは事実だ。マルシンの十四年式は、「ボルト後退量少なすぎw」とか「ボルトがスケルトンでカッコ悪いw」とか散々言われているが、そのとおりなのでマルシンのおじさんはそのあたりにも配慮して欲しいものである。が、唯一のブローバックする十四年式なので、国民は謹んで買いなさい!!と。でもね、結構お高い。1万円代前半は確実。ところがマルシン、さすがマルシン、キットという世界を開いてくれた。これなら8千円台だ、今の俺でもなんとか買える!!

箱はでかい。中は、丁寧にパーツが陳列されていて、「作りたい!」という意欲をかきたててくれる。プラ丸出しのグリップパネルには萎えるので、ここら辺はよく考えてもらいたいが。

マルシンの成形技術の凄さは、キット特有の「パーティングライン処理」がほとんど必要ないことだ。主にグリップのみの作業。バレルも横一直線にパーティングラインが走るが、非常に微弱なものなので、作業は楽。パーツ分割がよく考えられていて、余分なパーティングラインがなく、しかも一部は組み上げた後で見えないところに来るようにしてある。さすが老舗マルシン。

キットの特別ふろくとして、「空マグでホールドオープン可能な部品」同梱。これは画期的だ!!(この期待は後から完璧に裏切られることになるがw)

組み立ては、説明書通りに行えばいい・・・のだが、説明書は不完全。説明書の中にあるパーツの絵が、実際のパーツとは異なっていたり、「ここ、難解でしょう!!」というところの説明はお座なりで、「ここは一目瞭然でしょう」というところが詳説されてたり。ある程度、各パーツの意味(働き)と構造が理解出来ていないと、組み上げるのは難しい。

一番時間のかかるパーティングライン処理があっけなく終わったため、組み上がりまでに要した時間は約1時間。よし、試射だ。

ボルトが戻らない。なにかつっかえていて、ボルトを手で押さないと戻らない。サイド分解して、ボルト関係部分の擦り合わせを行う。一番の原因はパーツN0.49のリコイルストップパーツの擦り合わせ。説明書内にも書いてあるが、しっかりとヤスリで綺麗に角やバリ取りをしないと、ボルトがスムーズに動かない。結局、一番フリクションロスとなっているハンマー頭頂部分を削った。ボルトはスムーズに戻るようになった、が、ハンマーが刻苦されなくなってしまったorz 削りすぎた!!今度、ハンマー(600円)を部品で取り寄せる。

ハンマーホールドオープンの専用部品を、マグに組み込む。おお!!確かに残弾ゼロでホールドオープンする!!・・・するが、なにこれ?ホールドオープンと呼ぶのははばかられる位置・・・前すぎw そうか、よく考えれば最初からわかったはずだ。実物は、マガジンフォロアーの後端でボルトをひっかけてオープンするのだが、今回の十四年式前期キットの場合は、BB弾の給弾位置でホールドする・・・BB弾給弾分はマグの最前列。そりゃ、後退量足りない罠。

樹脂のグリップは、面倒なのでとりあえず数十番程度の荒井ペーパーで一定方向に傷をつけ、溝を黒く塗った。それらしくはなった。今度金ができたら、木グリにする予定。

だるまじゃない、まん丸のトリガーガード、興ざめの「マグ脱落防止スプリング」もなく、コッキングピースも手の込んだ前期型。やっぱ、前期型もカッコいい!!

ヘビーウェイト版が欲しい(あるの?)。今回は作動調整に失敗したが、フルオート十四年式もいいもんだw(ハンマーがコックされないからw)。

こうしたキットを、各社はどんどん出して欲しいものである。

 

 
 
 

右がホールドオープン用特別部品
 
 

右がホールドオープン状態。左は、ボルトの最大後退量まで後退させた十四年式。
 

右がホールドオープン用