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てっぽうのページ

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M&P 40

 

 

BWC製:エアーコッキング

本稿のレポート、写真は全て「辛子に古風」さんのご提供です。

昨今の米国におけるオートマチック拳銃と言えば、もっぱら欧州勢に押され気味で、国内メーカはガバクローンで糊口をしのぐばかり…。そんな閉塞状況を打破しようとしたのか、S&W乾坤一擲の作品、それがM&P .40。今後のハンドガン素材の主軸となるであろうポリマー樹脂(っていうの?)をフレーム素材として採用。弾薬は、9mm、.40S&W、357SIG、.45ACPと何でもOK状態。

そんなS&W M&P 40をBWCがエアコキでリリース。エアコキのハンドガンなのに7千円オーバー! でも、オレはS&Wが好きだから、そしてM&P 40のフォルムが好きだから、買った。購入したのは、確か今年の正月過ぎた頃だったろうか? 画像のとおり、このエアガン、エアコキハンドガンのくせに残弾がゼロになって、スライドを引くと生意気なことにスライドストップします。マガジンチェンジ(デフォでスペアマグ1本付属)をして、スライドストッパを下げると、さらに生意気なことに、スライドが前進し、次弾が装填されます。なんと生意気な、いや、かっちょいいエアコキハンドガンではあるまいか! でも、このエアガンが市場に流通していたころ、正直人気の「に」の字もなかった。買ったのは一部マニアや変態野郎(わたしこのとあるね)だけだった。

が、どうやらマグプルDVDで状況は変わったらしい。最近の日本の「タクチコー・ヲタ」達の間でバイブル的存在になっているDVDだ。そのDVDに出演(主役?)しているC・コスタ氏がS&W M&P 40を使っている動画が、幸か不幸か世間に流出してしまった! コスタ氏のタク・ヲタ達への影響力は極めて強く、同氏が右腕にしているタトゥーをまねたパチタトゥーまでもが商品化された始末。そんなタク・ヲタ達の嗜好を受けてか、09年10月の模型ショーで、あの東京マルイ様がガスブロとしてS&W M&P 40をモックアップ! 高級エアコキに先走ったオレよ、ファックオフ!

 

 
 
   
 

 

 

<kのコメント>

確かに辛子に古風さんの仰る通り、最近の米国のオート市場は観るべきものがない。欧州に押されっぱなしで、このままじゃEUの大統領が「国の大統領」的に機能しはじめた時に「GDP2位」からスタートして米国も危ういぞ!と政治も経済もごちゃ混ぜ感覚の俺が思うわけだ。日本なんて3位の中国にプレッシャーかけられて、「EUが実質国となってしまったら3位転落!!中国がマンパワーで押してきて4位転落!!」とビビってるわけだ。仕分けなんかしてる時じゃねーぞ!?

さて、俺の学生時代、ダブルアクション・オートと言えばS&Wだった。M39とかM59の時代だ。ダブルカアラムの多弾数はハイパワーがあったし、ダブルアクションならP38があった。でも、ダブルカアラムでダブルアクションは、S&Wしかなかった(少なくともTOYガン市場には)。知らないうちにM92が一気に抜き去っていき、グロックが革命を起こし、SIGがオーソドックスに、H&Kが実用本位に、CZが華麗にS&Wを抜き去っていった。MGCのスライド固定ガスガンM59を手にしながら「S&Wガンガレ!(言い方自体が懐かしい)」と応援したものだ。が、あまりにも不甲斐ないS&Wに、次第に応援する気が失せてきて、曲銃床とかボルトアクションとかAKとかL85三昧の日々・・・遂に忘れてしまった、S&W。

S&Wのない日々があまりにも長く続き、「S&WといえばM29。え?オートなんか出してたっけ?」という状態になっていた俺を、誰が責められようか!?(いやいや、責められはしない:反語)

そこへ辛子に古風さんのこのレポ、まさに黒船。ペリーさんが一生懸命開国を迫ったその必死さが素敵!!ポリマー、ハーフコック・ストライカー、使用可能弾薬の多様さ・・・「S&Wによる文明開化は近い!!」と。「出島行ったら横浜行け。横浜行ったら浦賀行け。浦賀行ったら わぁ黒船だぁ なにそれ!!」ペリーさんの努力は実った!!

満を持してS&Wが投入してきた最終兵器、さすがかっこいい。最近の欧州オートの潮流を逃さない上で、S&Wの持ち味をしっかりと活かしている。これでもう「茶筒、開かない〜〜」と言われることもない。欧州連中に一泡吹かして、「米国ここにあり!!」と。

マルイがモデルアップするらしいが、「だから、ね?いい?だかぁ、今こそ開国すればいい、いいのょぉ〜〜」と説得されたわけではないだろうが、さすがマルイ、グッチョイス。

高級エアコキというジャンル、最近気になっている。珍しい銃がモデルアップされることが多く(今回のこのM&P40のようにバス風呂化されるのは珍しい)、マニアにはたまらない。昔グンゼから、組み立てエアコキでS&Wのオートが出ていて、買った。名前は忘れたが、グリップがワンピースになった近代オートだった。最近見かけないので倉庫の肥やしになっていると思うが、あのオート、好きだったな。

辛子に古風さん、いつもいつもありがとうございます。この銃のことを全然知らなくて、掲載までに時間がかかってしまいました。でも、久々の大ヒットです・・・ほしいです。一世を風靡したS&W、未だ健在!!という金字塔的この銃、自分も狙います。これからもよろしくお願いします。