確かに辛子に古風さんの仰る通り、最近の米国のオート市場は観るべきものがない。欧州に押されっぱなしで、このままじゃEUの大統領が「国の大統領」的に機能しはじめた時に「GDP2位」からスタートして米国も危ういぞ!と政治も経済もごちゃ混ぜ感覚の俺が思うわけだ。日本なんて3位の中国にプレッシャーかけられて、「EUが実質国となってしまったら3位転落!!中国がマンパワーで押してきて4位転落!!」とビビってるわけだ。仕分けなんかしてる時じゃねーぞ!?
さて、俺の学生時代、ダブルアクション・オートと言えばS&Wだった。M39とかM59の時代だ。ダブルカアラムの多弾数はハイパワーがあったし、ダブルアクションならP38があった。でも、ダブルカアラムでダブルアクションは、S&Wしかなかった(少なくともTOYガン市場には)。知らないうちにM92が一気に抜き去っていき、グロックが革命を起こし、SIGがオーソドックスに、H&Kが実用本位に、CZが華麗にS&Wを抜き去っていった。MGCのスライド固定ガスガンM59を手にしながら「S&Wガンガレ!(言い方自体が懐かしい)」と応援したものだ。が、あまりにも不甲斐ないS&Wに、次第に応援する気が失せてきて、曲銃床とかボルトアクションとかAKとかL85三昧の日々・・・遂に忘れてしまった、S&W。
S&Wのない日々があまりにも長く続き、「S&WといえばM29。え?オートなんか出してたっけ?」という状態になっていた俺を、誰が責められようか!?(いやいや、責められはしない:反語)
そこへ辛子に古風さんのこのレポ、まさに黒船。ペリーさんが一生懸命開国を迫ったその必死さが素敵!!ポリマー、ハーフコック・ストライカー、使用可能弾薬の多様さ・・・「S&Wによる文明開化は近い!!」と。「出島行ったら横浜行け。横浜行ったら浦賀行け。浦賀行ったら わぁ黒船だぁ なにそれ!!」ペリーさんの努力は実った!!
満を持してS&Wが投入してきた最終兵器、さすがかっこいい。最近の欧州オートの潮流を逃さない上で、S&Wの持ち味をしっかりと活かしている。これでもう「茶筒、開かない〜〜」と言われることもない。欧州連中に一泡吹かして、「米国ここにあり!!」と。
マルイがモデルアップするらしいが、「だから、ね?いい?だかぁ、今こそ開国すればいい、いいのょぉ〜〜」と説得されたわけではないだろうが、さすがマルイ、グッチョイス。
高級エアコキというジャンル、最近気になっている。珍しい銃がモデルアップされることが多く(今回のこのM&P40のようにバス風呂化されるのは珍しい)、マニアにはたまらない。昔グンゼから、組み立てエアコキでS&Wのオートが出ていて、買った。名前は忘れたが、グリップがワンピースになった近代オートだった。最近見かけないので倉庫の肥やしになっていると思うが、あのオート、好きだったな。
辛子に古風さん、いつもいつもありがとうございます。この銃のことを全然知らなくて、掲載までに時間がかかってしまいました。でも、久々の大ヒットです・・・ほしいです。一世を風靡したS&W、未だ健在!!という金字塔的この銃、自分も狙います。これからもよろしくお願いします。