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てっぽうのページ

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SC70/90

 

 

MG42製:電動(フルスクラッチ)

本稿のレポート、写真は全て「MG42」さんのご提供です。

今回は、フルスクイラッチの現用イタリア軍制式ライフルの電動ガン「ベレッタSC70/90」です。

この銃もBM59と同じく私自身存在を全く知らず、イタリア軍装マニアからオファーを受けて「え、どんな形状の銃でしょうか?」と言ってしまう始末。現用の銃と聞いて、MP5とかM16の様な曲線が全てを支配する様な銃だと製作出来ないので、画像にて検証したところ、なんと全て「角ばった」スタイルの銃ではないですか。それに「全体の雰囲気はどこかで見た様な・・・・」所が有り、記憶をたどると「FNC」である事に気付き、アサヒ製の物を所持していたので、組み立てる構造の構想は何となく瞬時に出来上がりました。

問題は全体のスケールですが、基準となる部品とか図面は全く有りません。画像だけが頼りの製作になります。その中で、頼りになったのが古い「コンバットマガジン」誌の記事で、丁度良く、私もその号を買っていて「ほほう!こんな記事があったのか?」状態でした。その中の、兵隊さんが肩から下げたほぼ真横の写真が、スケールを出す全てでした。可動部分は、その記事の中の表記や写真から想像して、製作に当たりました。

メカボックスとチャンバー、バレルはM16A2を使用。グリップも同じくマルイ製の物をベースに成形しました。バッテリーはハンドガード内にミニタイプがはいります。マガジンはマルイM16の物がそのまま使えます。この辺は実銃の世界がNATO弾の互換性と同じなので助かります。

 

 

全体像(左側面)

全体像(右側面)

レシーバー本体(左側面)ボルトストッパーはダミー。セレクター、マガジンキャッチ、トリガーガードはライブ可動。ただしマガジンキャッチは左側からの操作機能は再現出来ず。

全体像右前方

全体像左後方
 

全体像右後方

部品図から作成し全体のスケール感が狂わない様にした。

レル周りの組み立て作業。スチール削り出し部品は黒染めした。

グリップ、セレクター、リアサイト(稼働式)、ボルトハンドルの製作途中。

レシーバーの製作途中。マガジンキャッチ、セレクター等を仮組して確認。
 

ハンドガード。塩ビパイプをベースに成形して行った。

ハンドガード

折りたたみ式ストック基部。ロック機能の再現に苦労した。

手前のピンを押し込み、ロックを外してストックを畳む。

折りたたみ完。
 

キャリングハンドル兼グレネード用オープンサイト。

脱着可能な構造。脱着に対する構造はもう少し複雑であろうが、目に出来る情報がここまでであり、想像で製作。

フロントサイト周辺

グレネードを装着時のガスバルブをカットした状態。グレネードのフロントサイトも兼ねるか?

キャリングハンドル
 

1991年2月号コンバットマガジン誌

参考にした画像

FNCとの比較
   
 

 

 

<kのコメント>

自分も正直知りませんでした。つか、伊太利亜軍のこと、全然知りません。そういえば、第二次大戦中のこともよくわかりません。カルカノとかは見たことがあるし、木銃床で短いマガジン装着した無駄に高級なベレッタのサブマシンガンとかも見たことはあるのですが、実際の所、よくわかりません。BM59の所でも書いたんですが、伊太利亜という国に対して、敵国と戦うというイメージがありません。 だから今回頂いた情報も、「へぇ、伊太利亜らしくないデザイン!」というのが第一次感想でした。

なので、情報をwikiから引用します。

<以下、wikiペディアより引用>

開発経緯
1960年代後半、西側諸国が歩兵用小銃の使用弾丸を7.62mm NATO弾から5.56mm NATO弾に切り替え始めたため、イタリアでもその流れに乗った新しい突撃銃の開発が始まった。開発を請け負ったベレッタ社はスイスのSIG社と協同開発に乗り出し、開発初期段階では共同で研究開発を行っていたが、内部機構の設計に関する意見の相違から共同開発は中止[1]。その後ベレッタの単独開発となり、ロータリー・ボルト・ロッキングを組み込み結局ガス圧利用方式を採用した。生産性を重視し、スチール版をプレス加工で成形することでレシーバーや弾倉を製作、1970年[2]に223レミントン弾を使用弾薬とするAR70/223が完成した。

AR70/223はイタリアの特殊部隊や他国の軍隊で制式採用されたものの、いくつかの欠点を抱えていた。そのためイタリア軍次期制式採用突撃銃のトライアルに向けて改良が施された。

軍採用に関しては様々な紆余曲折はあったものの、この改良モデルはH&K社が送り込んだG41A1を抑えて、主力突撃銃として1990年に制式採用が決定しM70/90(AR70/90)となった。

特徴
ガス・ピストンによる一般的なガス圧利用式の作動メカニズムを採用し、機能・外観共に西側の突撃銃として非常にオーソドックスな構成となっている。AR70/223からAR70/90への改良でマガジンリリースボタンやセレクターレバー等の操作部品のアンビ化、NATO標準のM16タイプの弾倉を使用、強度面での不安があったレシーバーの強化が行われている。

<以上、引用終了>

やっぱり伊太利亜らしくない。優等生過ぎる。・・・でもね、戦う道具としてみた場合、どこにも欠点が見あたらない。よい銃じゃないか!!なのに、何故どこのメーカーからも出ない?・・・イタリアだからw やっぱイタリアはこういう扱いかw

そこでMG42さんの登場。なければ作れ!!←あなたはネ申だ!!

各部の工作、本格的すぎ、つか、本職。金属加工が自由にできている段階で、素人ではない!! 俺のような素人の場合、樹脂か木を使う。いや、それしか選択肢はない。金属をふんだんに使い、高度な職人技を投入されたこのSC70/90、欲しい人は手を挙げて!!「はい!」「ハイ!」「ハイハイハイ!!」・・・どうですか、各社様。出してみませんか?イタリアには「降伏と後退の職人芸」を反省させますから、どうか出して下さいませんか?

MG42さん、またまた神業をご披露いただき、ありがとうございます。私のような「自作フリークの境界線上にしがみついている芥子粒のような自称自作フリーク」だけでなく、「現役自作フリーク」「潜在自作フリーク」たちに夢と希望を与えていただいています。これからもよろしくお願いいたします。

 

 
しかし、途中から出てくるぶっ放しまくりのデブ眼鏡の親父、憎たらしいやら羨ましいやら。躊躇なくフルオートで全弾撃ち尽くすし、その表情たるや・・・エクスタシーw この親父のファンになってしまいました。