最初の出会いはMGCのリボルバーカタログ。4インチじゃなくて2インチのディテクティブの方だった。当時の俺的には、リボルバーはマグナムであり、マグナムはハリーキャラハンであり、加納であり、宮武であった。パワー莫迦だったわけである。そんな中、チーフススペシャルの近代的な外観と比べ、このコルト製は垢抜けせず、田舎臭かった。田舎モノの俺に言われたのじゃかわいそうであるが。
そんな俺も年を取り、黒鷹の7.5インチなんか「でかすぎておじいちゃんには辛いよ」と、脱パワーの時代へ突入した。そこへ「大戦型フェチ」という要素が加わり、前述のコルト小型系や、M10ミリポリなどが「たまらなくかっこよく」見えるようになった。
S&WのM10やCOLTのポジティブのあたりを比べると、エジェクションロッドの前になにもないCOLT方式の方が「ダサく見える」のは若者であって、年寄りにはこっちの方が格好良く見える。また、グリップも、S&Wの角張った雰囲気よりも、COLTの丸っこい方がよく見える。俺も年を取ったモノだ。
ということで、前から欲しかったのだが、つい買いそびれていたそんなある日、オクで上物が出た。だから買った。金は・・・かみさんに借金だ。そこいらのやくざ金融よりも金利は高いのだがw
タナカのペガサスをはじめて手にしたわけだが、さすがタナカ。まず驚いたのがその重量感。シリンダー外観が金属とは思わなかった。また、力が加わるフレーム部分は、サイドプレートを含めて全て金属でモノコックを形成している。パワーはスゴイ。今までのリボルバーの常識を覆している。しかもフレーム内はモデルガン並みに再現性が高い。さすがタナカである。くどいが何度でも言う、さすがタナカ。
この銃のイメージとしては、禁酒法時代の警官である。あるいは、チャンドラーやスピレーンの探偵の世界。古き良き(?)時代の銃である。大抵この銃を持つ人間は端役であるが。
こうなるとS&WのM10の4インチも欲しくなる。かみさん金融は怖いのでもう利用しないが、金が貯まったら買う。買ったら比べる。それで世界は平和になる。
やっぱ、えぇわぁー・・・