まだソ連の頃、米国へ逃げた麻薬組織のボスを、シュワちゃん演ずるソ連の警官が追いかけて、米国へ来るという話。米国の刑事と組んで事件を解決するのだが、資本主義と共産主義のギャップが楽しかった。ストーリーが「48時間」の焼き直しだとか目新しさが無いだとか、映画評論家達の評価は散々だが、俺は楽しかった。映画を趣味じゃなくて、文化で語らなければならない評論家のようには、なりたくないものだ。映画なんて楽しいか楽しくないかだけでいいじゃないか、趣味ならば。
そのシュワちゃんがソ連から持ってきたのがこの「ポドヴィリン9.2mm」。デザートイーグルの357マグタイプをこの映画用に改造したもの。デザートイーグルと違う点は、
・バレルが円筒で、先端付近でテーパー
・トリガーガード前端が丸い
・グリップがP38のもの
という、ちょっとしたお手軽改造。映画の中ではメッチャやたらと威力があって、見ていて楽しかった。
待っていたのだが、どのメーカーもこの銃を出してくれない。出してくれなければ作ればいい。マルイの固定スライドガスガンのデザートイーグル、同じく丸いのエアコキP38、アルミパイプ少々、ポリパテ適量。一番の苦労はバレル。ジャストサイズのアルミパイプを縦にカットし、バレルにかぶせた。バレル先端付近の一段太くなってる部分も苦労した。テーパーも苦労した。ポリパテ持って削った。治具などないので、目分量だ。オリジナルに比べて、少々長さが足りず、寸詰まりのカッコになってしまった。
グリップは、マルコキP38から取ったが、この銃、グリップの角度が本当のP38より急になっている。だから、デザートイーグルのフレームと平行にならなかった。残念であるが、この時代、P38のグリップパーツは手に入らなかった。
トリガーガード前端は、適当なABS版を曲げて、ポリパテ整形。
先日倉庫へ探検に行ったとき、見つけた。10年以上放置していたが、今手にしてみると、結構カッチョイイ銃だ。P38グリップは秀逸で、ごついデザートイーグルが握りやすくなる。無駄に長くてでかい銃だが、カッチョ良ければそれでいいじゃないか。
次は、ガスブロに、角度がちゃんとしたP38グリップで再挑戦してみたい。つか、作るの面倒だから、どっかで出してくれないかなぁ。ね? KSCさん?とか。 マルシンさん?とか。