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てっぽうのページ

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P-90

 

 

トイテック製:ガスフルオート

本稿のレポート、写真は全て「蝦夷男爵」さんのご提供です。

トイテック社から発売されていた「スパーキャリコ1000」と言うエアーガンが有りました。なんと!エアタンク装備でワントリガー1000発と言う信じ難いその発射機構。
試射映像では、的にされた段ボールが瞬時に蜂の巣状態になると言う衝撃映像!
『うへ〜っ!撃ってみて〜ぇ!』とは思いつつも『デザインがイマイチなんだよな・・・』と言う訳で買わなかったのですが、その後間もなくしてエアガンの最高傑作と言われる(私はそう思ってます)「プロジェクト P90」が同じトイテック社から発売されました。

P90の実銃は、ベルギーのFN社が開発した人間工学に基づく、従来にない斬新なデザインをしたのが特徴のサブマシンガン。『なんじゃ?このスタイルは?SF映画の光線銃みたいだな。』これが最初の印象でしたが、給弾システムはスーパーキャリコで実証済みのワントリガー500発と聞いては一度眠りかけていた「連射魂!」を沈める事が出来ずに即買い。

これが発売された当時はフロンガスボンベやポンプ式エアタンクが主流の中で、普及間もない「グリーンガス」と言う外部ソース採用されたのも有り、銃本体が非常に軽く取り回しはとても良く人間工学に基づいてデザインされたと言う納得の構えやすさ。その軽さからは想像出来ないカウンターウェイトの心地よい射出反動と外部ソース独特の作動音(今の電動ガンでは味わえないですね)。

唯一残念なのが、そのディティール。スコープ部は普通の透明プラ板でゲージも何も無しの上に照準サイトに成る可く部分がほとんど無し。本体も樹脂そのままのプラスチックモデルその物、いかにも『玩具です!』と言うそのままの姿ですね。その後発売された「マルイ製のP90」の完成度の高さには羨まし〜と思ったのを覚えております。

驚愕の給弾システムは、写真にも有りますが本体内に螺旋状のスクリューが有り、それがBB弾を咥え込むと言う非常にシンプルな構造になっていました。シンプルが故に故障も少なかったのでしょうね。セーフティー&連射切り替えレバーもトリガーのすぐ下に有り本当にシンプルな作りになっています。正に「遊ぶ為に作られたエアーガン」と言うに相応しい物だと思います。

その後、発売当時には地元のサバゲープレーヤーからは『悪魔の箱』と呼ばれていたとの噂を聞きました。マガジンを改造して作った「自作1000発マガジン」で命中度そっちのけでヤタラメッタラ茂みに撃ち込み、当時デカくてその上、高価で手が出なかった「M60機関銃」よりも大活躍をしていたらしいです。

思い起こせば、トイテックと言う会社は「スーパーキャリコ」「P90」「M134」と連射系銃の開発が好きな会社だったんだな〜と思いましたね。

 

 
 
 
 

 

 

 

<kのコメント>

この銃、大昔(電動メカ出現のずっと前)にあるカスタムガンの雑誌で、フルスクラッチで見たのが最初だった。フルスクラッチと言うことよりも、この銃の形状に大いに興味を持ったものだ。当時はまだソ連崩壊前、冷戦の真っ最中だったので、この銃は「後方支援部隊御用達」ということだった。それが冷戦終わって「もう世界大戦はないでしょう!」という時代になってしまった。もうこの銃は終わりか?と思ってたんだけど、「対テロ用」として見事に蘇った!!わけだ。関係ないが、この雑誌のもう一つのフルスクラッチ作品が「モータードライブMG34」だった。世界初の「実用、量産向き」のメカボだった。ここから電動ガンの歴史は始まった!?

人間工学の四文字はダテではなく、これほど「持って」「握って」「構えて」気持ちがいい銃は他にはない。当初心配していた「左手の位置」も、実際に持って構えてみるとごく自然で違和感もない。

マルイ製しか知らないが、残念ながらマルイ製は電動。作動の確実性はぴかいちだが、撃ち味に乏しい。一方、ガス作動は、BVでも内圧式でも、撃ってて楽しい反動・震動・・・撃ち味がある。今回のP90のような小さい銃の場合は、その差はより顕著に感じられると思う。俺はまだこのトイテック製P90を撃ったことはないが、ブルパップ故に手に来る撃ち味は相当「すごい」だろうなぁ、とあこがれる。

蝦夷男爵さん、ガバメントに引き続いてのご投稿、ありがとうございました。自分がまだ一度も実際に接していない銃の情報が得られるって、やっぱ幸せです。これで、幸せに年を越せます。これからもよろしくお願いします。