003,718
1:2

てっぽうのページ

てっぽうのことが載ってるよ。 サッカーとか液晶テレビとかの話題は他へ行ってくれよな。

TOPへ     メニューへ


P7M13

 

 

MGC製:ガスブローバック

ダイハードのカールでしょう。つか、それしか知らない。昔マルゼンのライブカートエアコキで持っていたが、グリップが異常に太くて、握りにくくて、かっこわるい銃だと思った。案の定、名門H&Kの銃なのに人気がないようで、現在はマルイのエアコキでしか出ていない。ガスブロが出る気配は皆無。

俺的てっぽ趣味第2期の終わりごろ、MGCがまだ健在で、グロックのガスブロが出た頃。俺はG17と19を買い、ガスブロに驚喜したものだ。が、その後、ギターとか車の方向へ逝ってしまい、KTWの九九式歩兵短銃までの期間は情報の空白となっている。このMGC製P7M13 は、ちょうどガスブログロックの後に出た製品で、グロックと同じ内部構造となっている。現在のガスブロのように、スライドを引いたときにエジェクションポート内が「リアルに開く」形式ではない。写真を見てもらえば分かると思う。同じ光景は、MGC製のグロックだけでなく、タナカのWz63などでも見ることができる。

オクで長年狙ってきたが、結構値段が落ちない。自分はこの銃が気に入って欲しいのではなく、「コレクションに加えたいから」欲しいだけなので、程度が極上である必要はない。箱や取説も不要だ。しかし、1万円を切る物件は出てこなかった。今回落札したこの物件は、箱や取説等全て無し、でも完動品だった。これで5k円だからお買い得だった。

ブツが来た。重い。予想以上に重い。が、驚くべき点はそこではない。グリップだ。でかい。でかすぎる。これは俺が知る「グリップ」ではない。これを「グリップ」と呼んでいいものか、俺には判断すらつかない。でも、ここしかグリップに該当する部分がないし・・・。とにかくでかい。前後長もでかいし、厚みもでかい。俺の手は異様に小さい(ピアノで1オクターブがやっと)のだが、正式な握り(親指と人差し指が作るVの字の頂点にグリップの最後端が来る)など不可能。しかもトリガーが常に同じ位置。P226やM92Fのように、初弾のダブルアクション以外はシングルアクションになって、トリガー位置が少し下がる・・・ということがなく、サイクルの現状に関わらずトリガー位置が一定・・・遠い。トリガーの引き心地自体は悪くはないが、トリガー遠すぎ。

リコイルショックは、初期MGCガスブロの特徴で、ガツン!ガツン!来る。リコイルショックだけだったら、今のガスブロと遜色ない。が、弾を発射した後でブローバックが始まるのではなく、ブローバックと同時の発射となるので、弾の威力はない。実射性能などどうでもいいので、自分的には問題はないが。

以前手にしたマルゼン製は、シングルカラムのM8だったと思う。それでも握りにくかったのだが、今回のこれはP7M13・・・ダブルカラム。もはや人類が扱える銃・・・グリップではない。写真で各種主要銃と比較してあるので、「非人道的なグリップ」を実感して欲しい。

さんざんな評価であるP7M13であるが、実銃でもそのようで、マイナーな銃となっている。H&Kは後発でUSPという大ヒットを出しているので、問題はないのであろう。逆に言うと、P7M13が失敗作だとH&Kが認識しているからこそ、USPという全然別の製品を開発・販売したのだと思う。失敗銃・・・可愛そうな称号をもらいながらも、今日もまたP7は健闘を続けるわけである。温かく見守ってやりたいものである。