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てっぽうのページ

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P229

 

 

タナカ製:ガスブローバック

ヘンリエッタである。 スライドがシルバーなら、なおヘンリエッタである。

おお!!・・・??あれ? ↑2枚目のP229のフレーム下面(P226Rならレールの部分)、変にふくらんでない?え? これもしかしてP239?

ここでSIGハンドガンの歴史と種類を復讐、いや復習しよう。

P210」1947年誕生、1948年スイス陸軍採用、1949年P49の制式名。シングルカラム、シングルアクション。精度の高い工作技術。高額。
P220」1975年誕生。1982年自衛隊制式。シングルカラム、ダブルアクション。高精度。P210よりは安価。
P225」??年誕生。独司法関係採用。P220の短小モデル。シングルカラム、ダブルアクション。
P226」1983年誕生。米軍制式は価格の差でM92Fに破れるが、特殊部隊等での採用が相次ぐ。ダブルカラム、ダブルアクション。
P228」1989年開発。米軍等で秘匿携行用で制式採用。P226の短小モデル。ダブルカラム、ダブルアクション。
P229」1991年開発。P228の強化スライド型。.40S&W(10mm)モデルあり。ダブルカラム、ダブルアクション。
P239」??年誕生。P229のコンパクト版。シングルカラム、ダブルアクション。

ネット上のメディアを調べてたら、やっぱヘンリエッタはP239だった。そうか、ヘンリエッタの銃じゃなかったんだ、P229。なので、ヘンリエッタのフィギュアとP90とのコラボ撮影は止めました。

気を取り直して、P229を見る。スライドが「強化されてますよ!まったく!」という感じで、「200%強装弾でも50口径でも何でも撃ちだしてみせますよ!まったく!」という・・・のはさすがに無理だろうけど、力強い。元々P22X系は、ライバルと比べるとゴツイ。ライバルというのはグロックとかUSPとかP99とかM92とかZ75とかなんだけど、P22X系とP210を並べてみると、「これが同じ会社の製造?」と疑いたくなるほど、ごつさが違う。硬度の高い鋼の固まりを機械加工で削り出すP210に比べて、鋳造(鍛造)とプレスを組み合わせたP22X系では、ある程度の安全マージンを見込んだ「余裕」が必要で、それがごつさとなっている・・・と勝手に自己解釈している。まぁ、いいじゃないか、俺が軍の制式採用を決める訳じゃないしw

その「ゴツイ」P228のスライドを更にごつくした訳だから、相当の強度であろう。.40S&Wというのは、ブレンテンが流行った頃の「10mm弾」だろうか(この頃の知識しかない)?「9mm弾の貫通性能を維持したまま、45口径のパンチ力を持つ弾」「45口径のパンチ力を維持したまま、9mm弾の貫通力を持つ弾」というのが「当時の」売りだったと思う。ガバにも10mmモデルって出てたよね? そうか、あの「コンバット用の最高拳銃弾」を使うことが前提で、このゴツイ強化スライドかぁ、と納得。・・・正しい?

今回落札したこのモデル、HW版だった。かなり比重の重いHW樹脂で、スライドをちょっと金属磨きで磨いたら、すぐに光沢が出てきた。持った感触は抜群なのだが、撃つとスライドの重さから久々のスローバックだ。まぁ、ガツン!と来るショックが望みなら、KSCのUSPコンパクトやマルイのP226Rがあるから、全然欠点ではない。

P228と比べてみる。やはり、スライドのごつさ指数が3は上だ(当社比)。しかし、P228でも思ったのだが、SIG/SAUERは、マジでこの銃を「秘匿携行用」と考えているのだろうか。秘匿の種類にもよると思うが、デカいぞ。フルサイズのP226よりは小さいが、M8000と同じで「単に少々小さいだけ」だと思う。USPコンパクトはその点ギリギリ。本当の秘匿携行用は、デトニクスが限度でしょう。その点、P239は潔くシングルカラムを選んでいる。だから華奢なヘンリエッタでもOK!!となったんだろうか。もっと体の大きいトリエラでさえP230だし。

マルシン製のP210、タナカ製のP220・P228・P229、マルイ製のP226R と、SIGハンドガンをそろえてみたわけであるが、TOYガンとして一番満足度の高かったのが「マルイ製P226R」だった。まず「ハードキック」。この5丁の中で一番ショックが来る。次に「スライドのリターンスプリングの堅さ」。スライドを引いたときの引き味は、このリターンスプリングの強さによるところが大きい。ブローバックショックを大きくするためには、このスプリングは弱めの方が有利。が、それではスライドを引いたときに、あの金属モデルガンのスライドを引いたときのような「一気に引かないと引ききれないような」硬い手応えが得られない。その点、マルイ以外の4丁はどれも頼りない手応えで、 好きになれない。マルイのP226R は結構強いリターンスプリングで、「スライドを引く」という操作が楽しく感じられる。フレームに未処理のパーティングラインが残っている点は、他の4丁より遙かに雑な仕上げではあるが、まぁ、ペーパーとコンパウンドがあれば個人でも対処可能なので、敢えて欠点には入れない。

ここはひとつ、KSCが「GSGコラボ」の第2弾でP239スライドシルバーを発売してくれることを願おう。・・・え?P230SLでコラボ終了?マジですか?GSG第2期終わっちゃったから?