003,585
1:2

てっぽうのページ

てっぽうのことが載ってるよ。 サッカーとか液晶テレビとかの話題は他へ行ってくれよな。

TOPへ     メニューへ


P210

 

 

マルシン製:ガスブローバック

最初に買ったのはMGC製だった。当時(20年以上前)のMGCモデルガンの中で、このP-210が唯一の樹脂製で、また、格安だった。この後、P-08の樹脂製が出たりしたが、当時は「樹脂は軽くてちゃち」「安物」という認識が一般的だった。当時の俺も、この銃が欲しくて買ったと言うより、他の銃が欲しかったが高くて手が出なくて、しかたなく安いこの銃を買ったというのが事実だ。

そのMGC製は、グリップ後部下部がこのマルシン製より丸く、P-38に近い印象だった。スライド正面には大きなヒケがあり、評判に違わず軽かった。軽いなんてモノじゃない、このまま空中を浮遊するんじゃないか、空気より比重軽いんじゃないか、とまで思った。値段通りの「安かろう」「悪かろう」だった。その後このMGCモデルがどうなったのか、全然記憶がない。もしかすると倉庫の奥か?

さて、その後MGCからCz75固定スライドガスガンが出た。固定スライドだから、ダブルアクションがデフォだった。先発のM59などは、その構造故もあって、死ぬほどトリガーが重かった。が、Cz75はダブルでもトリガーはスムーズで、しかもだぶるを途中まで引いて放すと、そのまま起き上がったハンマーがセミ位置で落ち着くという、秀逸な設計だった(実銃がどうかは知らん)。当時の雑誌で「最高のコンバットオート」と評されたCz75だったが、スライドとフレームのかみ合わせ方がP-210と同じということに気づいた。いろいろ調べてみたら、P-210の精度が高いこのスライドとフレームのかみ合わせ方を、Cz75が真似したとか参考にしたとかインスパイアしたとか・・・だった。そうか、P-210ってすごいんだ、と初めてP-210を見なおした。

あれから20年以上、P-210はモデル化されることはなかった。どっかの会社はレイルやら特殊部隊やらに凝り出すし、どっかの会社は一つのモデルの派生系を延々と出してくるだけだし、タナカはガス漏れるし、マルゼンは体力ないし、ハドソンはハドソンだし・・・。でも我ら奇人の味方、マルシンがやってくれた。いや、やっちゃってくれたww

ヒストリカルモデルと言うには若すぎるし、かといって今さらシングルカアラムにシングルアクションもないモノだ。レイルもないし、コンシールドには長すぎる。こんな中途半端なてっぽ、マルシン以外に出してくれるのはハドソンしかない!!(で、ハドソンはハドソンだしw)

新品で買うには高すぎた。だから、冷却期間をおいて、「いずれ欲しくなった頃にオクで探そう」と思っていたのだが、MADLAX観て欲しくなった。オクで探したら、欲しかった8mm版の上物が出ていた。実物ケース付きのヤツだ。実物ケースって書くとなんかすごそうだが、実際は「ピアニカのケースか!おまえは!!」的なw さすがにヒンジは「樹脂折り曲げいずれ破断するぞ」タイプではなく、しっかりした蝶番構造になっていたが。でも、やっぱどう見てもピアニカケースだw

さて、ケースなんて自分には興味はないのでスルーして、本体。久々に手にするP-210だ。細い。細くて長くてスマート。20年前の俺だw

ガス入れて撃ってみる。ショボい。スライドが軽いからか、「え?下がれって?・・・とりあえずバックしときますね?」的なやる気のなさ。しかも、なんかスライドの引きが重い。これは変だと思って、とりあえずスライド後部(ブローバックエンジン部)を分解してみた。ブローバックピストンを引っ張ってみたら、やたらと重い。こんな重さは未経験だ。オイルが切れているわけではないようなので、ブローバックシリンダーを分解、ピストンを出してみた。・・・原因はブローバックピストンのリングだった。断面が三角形のリング(パッキン)なのだが、よじれていた。よじれを直し組み込むと、今度はさっきまでが嘘のようになめらかな動き。きっと、工場出荷段階でこれだったのだろう。スライドを組み込んで、再度撃ってみる。今度は、さっきとは別物のショックが来た。KSCのUSPコンパクトのような強烈なモノではないが、少なくともM712程度のショックは来た。出品者の方は、この性能の低さ故に手放されたのかもしれない。そうだとしたら、お気の毒だったと思う。こんなん、工場の検品で気づいて欲しいモノである。出品者さんが気の毒だ。

Cz75やP-220と並べて写真撮った。スリムな20年前の俺P-210と、ズングリムックリな今の俺P-220なのだが、並べてみて気がついたのが、「そんなに大きく寸法が違うわけではない」のである。写真で確認して欲しい。