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てっぽうのページ

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エンフィールド No.1 MK3

 

 

DENIX製:モデルガン

本稿のレポート、写真は全て「COLONEL-J」さんのご提供です。

今回、モデルガンで珍品を入手しましたので投稿しますね。取り急ぎ携帯カメラで撮しましたので、写真のクォリティのほどはご容赦を。なんせ写真なんてあまり取ることのない人間なんで(^^;;


さて、この銃、その名も「リーエンフィールドNo.1 Mk3小銃」です。

( ゜Д゜)エ? とお思いでしょう。「そんなのあったっけ?」「KTWの奴?No.4だろ?バカジャネーノ」 とか・・・・・w

いえいえ、確かにそう思うのも無理からず。実はコレ、日本製ではありません。世界的に歴史的な装飾用武器を数多く作ってる有名なメーカー、スペインのデニックス社製の装飾用モデルガンですww

あそこの古式銃や、1951アーミー等は有名ですね。実はあの会社、コッソリとこんなおいしい銃を作っていたんです。

この銃、「アレ、どっかで見たことあるな」とお思いの方もいるでしょう。そうです、かくいうこの銃、かの宮崎駿監督「天空の城ラピュタ」で、冒頭山岳鉄道での追跡劇の際、わんさかいる兵士が装備していた銃です。

細かい解説は、ウィキペディアにでもまかせるとして、この銃もイギリス軍の主力をはった銃ですが、意外に日本では詳しく知られていません。やはり日本の三八式や九九式、モーゼル98Kやガーランドなどが有名なせいもあるのでしょうが、世界的には総数約1億7千万挺も製造された超絶メジャーライフルだったりします。日本国民一人一挺渡してもまだ余る数です。すごいですねー。現在も元英国植民地の治安警察などで現役で活躍中です。

「人力自動小銃」の異名を持つボルトストロークの短さ、ボルトアクション小銃では珍しいボックスマガジン仕様。そのせいもあってここまで息の長い小銃になってるんでしょうね。

私はこの銃の、グリップのデザインと、銃口のデザインが大好きで、「どっかから出さないかなー」と思っていたんですが、KTWがNo.4を出したとき、その高額さに手が出ず、「オクででも狙うか」とあきらめていたときに、この銃と出会い、即買いですたw

いやー、良い銃です。

 

 
 
 
 
 

 

 

<kのコメント>

俺がボルトアクションを好きになった経緯については、大英図書館か国会図書館の文献を参照してもらうとして、大好きになったボルトアクションの中で、どうしても好きになれなかったやつがある。この銃である。ボルトアクションは狙撃だ。スコープがついてなくても「1発1発狙いをすまして、一発秘中」これがボルトアクションである。一方、バレルがすらりと長い銃は、「いかにも」よく当たりそうなイメージがある。俺の脳内で100人の俺のうち99人の俺ががそう思うんだから、真実であろう。すると、「一発秘中のボルトアクション」は必然的に「すらりと長いバレル」でないと駄目なわけだ。M70とか三八式なんかは俺的にGJ!!なわけだ。ところがな、せっかくボルトアクションなのに、すらりとしたバレルではない銃があったわけだ。すらりとした云々以前に、申しわけ程度にバレルが出てるだけのKar98kやらモシンナガンよりもっと短いバレル、つか、バレルが全然見えない銃・・・SMLEだ。

ボルトアクションの特権である「よく当たりそうに見えるすらりと長い銃身」を全面否定し、バレルを木のストックで全面的に隠し、「気品ある大英帝国が、バレルを露出させるなどと言う下品なことができますか!!まったく!」的な。しかも、バレル先端より「前に」飛び出すように着剣装置がついている。・・・これは冒涜である。否これは挑戦ですらある。これは全世界30人ほどのボルトアクションファンに対する挑戦である!!

と嫌ってたこの銃だけど、いつものように「大嫌いが大好きに変わる」のに、そんなに時間はかからなかった。ラピュタで出てきたしw

KTWのNo.4 MK1を買ったときには、なぜNo.1 MK3 じゃなかったのか!!と悔しかった。こんな人気のない銃、どのメーカーも新規で出してくれるわけはないし・・・。あきらめかけてたあの頃。

で、COLONEL-Jさんが「出てるよ〜〜〜ん!」と教えてくれたわけだ。性店の辟易だった、いや晴天の霹靂だった。デニックスぅぅぅ?クソッ、その手があったか!!こいつは盲点だった。しかもこれを日本で売っているのが×××××××××という、「たまにチェックしている店」だったわけだ。以前見たときにはなかったので、私がチェックするのを確認してからその後に掲載したのであろう(地球は俺を中心に回っているから)。全く油断がならない!!

4万円だとぉぉぉ?安いじゃないか!!・・・M249で全力(全財産)使い切っていますが何か。orz・・・今、金策に走り回っている。63式とかARIAのサウンドトラックCDとか買って遊んでる場合じゃなかったぞ(でも63式もCDも充分以上に楽しいが)。

そこで皆さんにお願いしたい。俺が4万円都合するまでの間、この銃を買って「在庫切れ」「次期入荷未定」という恐ろしい状況になるのは勘弁してほしい。63式のストック、マスターとなる積層の1枚をようやく完成させたところだが、電動糸鋸がないと継続は不可能と分かったので、1万円の電動糸鋸を買う寸前だったのだが、計画は凍結。今手元にある2万円を元手にパチン(ry

 


 

んで、俺も買った(11月18日着)。M249につぎ込んだ直後の金策はキツかったが、なにしろ、世界で一番格好いいボルトアクションである。家を売ってでも手に入れるべきだ。権利書の在処はかみさんしか知らない(俺は1998年に家庭内諸事務を放棄)ので、仕方なくオクで金を作った。

COLONEL-Jさんは「ラピュタに出てた!!」と仰るが、マジ?実は俺、確認してないよぉ。

おお!!本当だ!No.1 MK3だ!!・・・銃剣の付き方がおかしいけどなw 鍔上部が銃口に被さってるけど、No.1 MK3の銃口はストックについてる金具とツライチなんだけど。だからこれは宮崎ワールドのオリジナル銃だ!!ということで。

さて、この銃、植民地だ。大英帝国軍よりも、植民地の現地軍(特にインド)が手に持つイメージが大きい。映画で言えば、インディ・ジョーンズやハムナプトラあたり?で、俺的には第二次大戦は、欧州戦線がNo.4 MK1、アジア戦線がStenMK2 or 3。俺の勝手な私的イメージに何の意味があるのか分からないが、「NO.1 MK3にはターバンがよく似合う」、これだけは真実。メモしとけ。

強引にターバンをパートナーとされたNO.1 MK3だが、不思議と英軍のお皿型ヘルメットもよく似合う。だから上のラピュタの中で、兵隊さんがどう見ても第一次大戦のプロシア兵なのが俺的には不満だ。

「第一次大戦での勝利の結果、その時点での兵器体系に満足し、さらなる向上は望まなかった」と、散々こき下ろされている英国。残念ながらそれは真実だから仕方ない。世界初の戦車を開発して実践で運用し、その有用性を世界へアピールしたのに、「歩兵直協の対陣地(対壕)兵器 」の認識から前へ進めなかった。世界初の空母を運用し、スピットファイアというトップクラスの艦載機を持ちながらも、攻撃機がソードフィッシュ(布張り複葉機)だったりw 3時のお茶してる場合じゃないぞ!?きっとジェントルマンだ!ジェントルマンがいなくなったから、英国はおかしくなっちゃったんだ!!ジョーカーさん、がんばれ!!

英国と同時に俺もおかしくなってきているが、念願のNO.1 MK3を手にした感動は、こんなものではない。「盆と正月と誕生日とクリスマスと祭が同時に来た」という嬉しさの表現があるが、「バカ?」と思う。そんなん、いっぺんに同時に来たら、「損」じゃないか。 俺だったら「盆と正月と誕生日とクリスマスと祭が連続で来た」の方が嬉しいが。まぁ、それくらい今日は嬉しかったわけだ。だからさっきから本題と関係のないことを長々と語っているのだが、どうせこんなとこ読むような暇人は、太陽系にはいないんだから気にしない。

デニックス製。これが何を意味するのかは、リアルの世界でデニックス製を手に入れた者だけが、知っている。

Q1.「ディテールが甘いのか?」
A1.「甘い」←梨花風で
Q2.「可動部分が少ないのか?」
A2.「少ない」←綾波風で
Q3.「制作者の熱意が感じられないのか?」
A3.「感じられない」←長門風で
Q4.「安いのか?」
A4.「安い」←岩崎風で
Q5.「これしか選択肢がないのか?」
A5.「ない」←タバサ風で
Q6.「タナカに期待はできないのか?」
A6.「できねーよ!!」←レヴィ風で

俺もブラウンベスで体験している。そこで、デニックスと上手につきあっていく5つの秘訣をお教えしよう。

  1. 分解しない。
  2. 万が一分解してしまっても、内部構造を目にしない。
  3. 万が一内部構造を目にしてしまっても、目の前の事実を直視しない。
  4. 万が一目の前の事実を直視してしまっても、それを認めない。
  5. ま、飲めや。話はそれからだ。

モデルガンなのだが、日本のモデルガンと混同してはいけない。一般認識では、「デニックス製は手抜き」となっているわけであるが、それは違う。デニックス製は手抜きなどではない。価値観が違うのだ。根本的な価値観が、全然違うのだ。いや、価値観の相違というレベルではなく、基盤としている星系が違う。それだけではなく、有機生命体と無機知性体という相違レベルかも知れない。いやいや、もはやこの宇宙外・・・異世界のものかも知れない。これがデニックスの真実だ。

だから「リアサイトを1モールド?マジ?」「マガジンがダイキャスト製?無茶だぞ!!」「バレルが2cm!?なぜそんな!!」という突っ込みは意味をなさない。異世界の生産物である。こちらの世界の常識が通用するような相手ではない。「これがこちらの世界でのNO.1 MK3である。そちらの世界との共通点は、外観のみである。」とデニックスは主張するわけである。こうして異世界にあるデニックス社は着実に外貨を稼ぎ、いつしかこちらの世界へ進出すべく、今も機を窺うのである。

しかいかっこいいですわ!!最高ですわ!!たまりまへんわ!!銃身を露出するなどという野蛮で破廉恥なことは絶対しませんわ!わたくし!!的な。 だからこの銃の横にNO.4 MK1を並べると、申しわけ程度にちょこんと飛び出た銃身が、下品に見えて仕方ない。飛び出した銃身を前にして、のこぎりでちょん切ってやろうか!!という衝動を抑えるのに苦労した。

フロントサイトの左右にあるガードは、NO.4 MK1でも大げさに頑丈なのだが、NO.1 MK3はもっと大げさで頑丈だ。しかも、リアサイトにも専用のガードがつく。これまた大げさで頑丈である。英兵や英国植民地軍の人たちは、よほどサイトを破損させたのだろう。また、スリングスイベルが、左へオフセットしている。何の意味があるのか分からないが、変なとこに懲りすぎ。なんか、不器用な感じ。何故英国人は、単純化できるものを、敢えて複雑怪奇にしたがるのであろうか。なぜ、最終的に宇宙戦艦になってしまうのだろうか。彼らの感性こそが、異世界のものかも知れない。

以上のような理由で、今回、敢えて分解は掲載しなかった。もしここに掲載したら、日本政府のみならず、国連規模で大規模な抗議活動が発生し、異世界と開戦という事態の怖れがあるからだ。次回、開戦をも辞さない!!という決意が生まれたら、掲載する。

ちなみに、今回これを買ったヴァイスブラウレジデンツでは、俺が買ったのが最後の1本だったそうだ。みんなごめんな、俺だけ手に入れてしまって。俺にとっては「究極の銃」であり、「人生の目的」的な銃だった。この銃を手に入れるために俺の人生はあり、この銃なくして俺の人生はない、的な。で、手に入れてしまった今となっては、俺の人生は終わったわけだ。さっき、「俺の人生終了の式」を執り行った。みんな今までありがとう。最高の人生だったよ。ではお別れだ。みんな本当にありがとうな!!

で、さっき「俺の人生2」がスタートしました。これからもよろしく。

<2009年1月6日追記>

YouTubeより。

 

 

これもYouTubeより。着剣状態。

 

<2009年3月14日追記>

 

 

 
 

デニックス製、実売4万円
 

大リアサイトにまでサイトガード

エンイールド特有、前後2分割のストック

最高に格好いい銃口部
 

セイフティは機関部にモールド
 

着剣ラグも格好いい

細身のボルト
 

左へオフセットしたスリング・スイベル

ボルトアクションには珍しい脱着可能なマガジン

 

マグは、な、なんと、ダイキャスト製!!

オーバースペックなサイトガード
 

ストックとほぼツライチの銃口

上:No.1 MK3
下:No.4 MK1

・・・ちょん切りたい!
 
 

第一次大戦の同窓会

トリガーで位置揃え
お国によってボルト位置(前後位置)が異なる
 

第二次大戦も加えて