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てっぽうのページ

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MASADA

 

 

A&K製:電動

本稿のレポート、写真は全て「tanntann1」さんのご提供です。

実銃についての薀蓄は既にご存知かと思いますが、次期米軍正式採用を狙う新式銃の一つです。(後釜を狙っているからか、M4の血統であるかのように語られる事がしばしばですが、あれは如何見たってAR-18の血筋、要は我が国の89式の親戚)。流石に最後発、しかも米国人自身の手によって作られただけあって、競合他社、例えばXM3採用見送りの後遺症か、M4の呪縛から抜け出せずにそのまんまのHK(但し性能は段違い)や、
「本当はもっと違ったエルゴノミックなデザインにしたいんだけど、アメリカ向けだから…」と、グリップ周りから妥協した臭いがぷんぷんするFNの製品等が放つ独特の違和感を一切感じさせない、その如何にも「完成された」デザインに、数年前のショットショーで公開された試作品(A&Kの電動ガンはこれを再現した物)を見た瞬間、一目惚れしてしまいました。所謂「MASADA蕩れ」ってやつです。

特にあのバレルシステムが大好き…ガキョッ!ずるずるずるーっでワンタッチですよ!?(笑)A&K製MASADAも、この辺はぬかりありません(バッテリー収納の関係で取っ手が少々短い程度)。

以下、被写体リストです。

  • 背景 (100均の手芸コーナーによく置いてある裏地素材)
  • A&K MASADA(PTS未公認世代。笑)
  • 標準バレル(再塗装済み)
  • 純正専用ショートバレル&KING ARMS製 KX3スチールハイダー
  • TROY製リアサイト
  • Land Arms製 Eotech 552ホロサイト (カバー塗装済み)
  • オクで落としたモノホン弾倉

塗装は主にインディーのスプレー塗料を使用しました。パーカーシリーズは質感、使用感共に抜群。Dark Earthは・・・AUG塗るのに良さそうな色ですw(これ、マグプル本家っちゅーよりPTSの樹脂サイトの色じゃないのん?笑)

 

 
 
   
 

 

 

<Kのコメント>

正直、M4のお手軽改造銃(ストックやグリップやハンドガードのみの交換)だと思っていた。元々がマグプル社ということも心理的に影響したのかもしれない。そう、俺はマグプル社を甘く見ていた。

AR-18の作動方式(ガスピストン)、 FN SCARのアッパーレシーバー、ストック、チャージングハンドル位置、H&K G36またはXM8と同様のポリマーフレーム構造、 H&K G3のトリガーパック、更にM16のファイアコントロールユニットとバレル(ガスバイパスパイプとバレルの配置)が流用されている。また、セレクターレバーやマガジンキャッチなどは全てアンビデクストラス(左右兼用)とし、チャージングハンドルもMASADAでは片側に突き出たハンドルをパーツの組み換えで交換する方式だったが、ACRでは両用にハンドルが付き、パーツ組み換えを必要とせず、完全に左右どちらの手でも操作することが可能となった。

また、アッパーレシーバー、ロアレシーバーとトリガーグループ、ボルトやストライカーを含むガスブロック、バレルとガスバイパスパイプ、ハンドガード、ストックの各パーツをモジュール化する事で、長銃身に固定ストックを付けた中距離狙撃仕様や、短銃身にフォールディングストックとレールシステム付きハンドガードによる近代アサルトカービン仕様、更には5.56×45mm NATO弾仕様(マガジンはM16と同じ規格)か7.62×39mm弾仕様(AK-47のマガジンと互換性を持つ)への変更など、様々な用途、口径に対応する事が可能となっている。特に銃身交換の容易性は殆どワンタッチといって良いほどである。M16の問題点の一つでもあった作動信頼性にも重点を置いており、「強い衝撃」「泥につける」「塩につける」「凍らせる」「砂塵に埋める」などの過酷な環境に置いた上で射撃を行うというテストを行い、基準値をクリアしている。

口径はもっとも標準的な5.56×45mm NATO弾、新型弾薬として注目を浴びていた6.8mm×43SPC、更にAK-47で使われている7.62mm×39弾にも対応している。基本的にはマグプル社標準のプラスチック製マガジンが用意されているが、M16並びにAK-47で使われているマガジンがそのまま使えるようになっている。また、ブッシュマスター並びにレミントンにライセンスが移ったACR以降、かつてスプリングフィールドM14やFN FALで使われ、現在でも需要がある7.62×51mm NATO弾、5.56mm NATO弾が高騰して手に入り難いため、逆に需要を見込まれているAK-74の5.45×39mm弾、更に6.8mmSPCの対抗馬とも目される 6.5×39mmグレンデル弾にも対応するようになった。これらはバレルとロアレシーバーユニットの交換で対応する事が可能である。

 (以上、wikiより引用)

M4改修改良のHk416よりも、完全に新規設計のSCARに近い。トライアルではライバルが強すぎて苦戦したようだが。現在は大きな戦役もないし、M16&M4の致命的な弱点もないので、トライアルもおざなりと感じるのは俺だけか? 

真面目に設計されたMASADA。確かに万能だ。M16&M4と比べれば、進化しているのは確か。同じことはSCARでもHk416でも言える。では、なぜ米軍は新時代のライフルを決めないのか?・・・それは進化の度合いが小さいからだろう。M1ガーランドからM14への進化は、微々たるものだった。その結果、M14は早々に歴史上から抹殺され、M16が後継者として歴史が修正された。M1ガーランドからM16への進化は、既存の戦術すら変化させる大きなものだった。だから、M16からの進化は、「M1ガーランド→M14」レベルではだめなわけだ。「M1ガーランド→M16」の進化に等しい「未知の何か」が必要なわけだ。・・・残念ながらMASADAにもSCARにも(当然Hk416にも)、「未知の何か」はない。

既存のプロトタイプの中では、H&KのG11が「戦術すら変化させそうな未知の何か」を持っていたが、結局お蔵入り。それ以降、目立ったものがない。そういう点では、MASADAはかわいそうだ。従来の「枯れた」信頼できる技術をふんだんに使い、「ここはこうだったらいいのになぁ」と思われる場所はすべてそう改修されている・・・夢の銃なのに。

国家レベルで見るとかわいそうな位置づけのMASADAであるが、単純に銃自体を見たとき、そこには「信頼ある従来技術の集大成」が見える。完璧だ。ブルパップでもないし、新型弾薬を使うわけでもない。何も新しい技術は使われていない。が、そういう派手さはなくても、熟練の技を持つ老練な兵士のような威厳を感じる。基本に忠実で、任務に忠実で、いついかなる状況でも完璧に働ける、そんなイメージだ。

この銃を知れば知るほど、「新規設計なのに、奇を衒(てら)うわけでもなく、いぶし銀のような渋さを持つ」・・・漢の銃という側面が見えてくる。やばいな。俺、こういう方向好きだし。AKとかL85と同じ方向だし。中華が絶滅しつつある現在、はやめに買っておかないとな。

tanntann1さん、いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします。