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てっぽうのページ

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M92F

 

 

マルイ製:ガスブローバックセミオート

基本だ。この銃は、ヒーローが持つ銃の基本だ。俺的には、リーサルウェポンだった、初見は。妻を亡くして失意のどん底にいるメル・ギブソン。自宅として使っているキャンピングカーの中で、この銃を使って自殺しようとする。銃口を口の中に突っ込んで、徐々に引き金を引いていく。スライド上後端近くにあるファイアリングピン・ブロックが徐々にせり上がり、「引き金を徐々に引いている」ことが良く分かった。その後、ダイハードでも主役となり、アクション界の基本となった。(それ以外のメディアでも多数出ているが、全部挙げてたら面倒なので)

昔々、大藪晴彦の小説でよく「ベレッタ・ブリガディール」というのが出ていた。このM92Fの前身なのだが、あこがれた。

P38のチャンバー付近・・・上部がバレルの形そのまま(円筒)で、ボディへ向けてなだらかに曲線が続く・・・のカッチョ良さと、ガバメントのバレルを包み込むスライドの力強さ、この両方の魅力的なデザインを融合した、いいどこ取りの欲張りデザイン。 バレル露出型とバレル非露出型両方のいいとこ取りだ。ドイツの機能美とアメリカの合理主義を合わせたら、イタリアの「優美」なデザインになりましたよ、的な。

MGC初のガスガンがM93Rだったのだが、待ち望んだM92Fはそのときは出なかった。しかたなく、マルイの「作るエアガン」シリーズのパーツを利用して、「M93R改M92F」を作ったりしたものだ。先日の倉庫サルベージ作戦でこの銃が発掘されたので、近日中に公開する。マルシンの固定スライドガス(割り箸マガジン)、マルイの固定スライドHWガス(公開中)、そして満を持して「M92F買うぞ!」と勇んでWAの買いに行ったら、短いモデル・・・センチュリオン(公開中)しかなくてがっかりしたりした。さらに、激しいガス漏れに見舞われ、イヤになって手放したりもした。なんか、基本中の基本であるこの銃で、俺はろくな目にあっていない。だからか、それ以降は買う気がしなかった。

で、ブラックラグーン観て火がついたわけだ。ソードカトラスに萌えたのだが、その原形であるM92Fを見直した。欲しくなったけど、今更高い新品買う気もなかったので、オクで中古にした。メカや各部の再現性よりも、ブローバックの手応えが欲しかったので、「撃って遊ぶ」に重きを置いたマルイ製に的を絞った。マルイ製が一番安かったと言うこともあるが。で、6K円程度のものを手に入れた。

手にした感想は「ああ、そうそう。M92Fの手応えだわぁ」。太めなのにそれを余り感じさせない絶妙なグリップ。上から見る限り、チャンバーからバレルまでの大半が露出したデザイン。イタリアらしい、機能を阻害しない範囲内での優美なデザイン。かつて各種手にしたあの手応えのままだった。

ABS製なので、重さは大したことない。いや、軽め。KSCのUSPコンパクトなどに比べれば、かなり軽くて大味な感じ。撃ちごたえは「まぁ、こんなものでしょう」程度。強くもなく弱くもなく、早くもなく遅くもないブローバック感。20年前にこれを手にしてたら狂喜しただろうが、今の時代では可もなく不可もなく。

各部の仕上げは、良くも悪くもマルイ・クウォリティである。「礼儀と程度をわきまえた、80点主義」・・・さすが模造銃界のトヨタである。狂喜できる製品は期待できないが、価格に見合った満足は必ず、決して失敗なく、得られる。

一つ不満、つか、大いに不満な点がある。デコッキング機能は再現してクレよなw ハンマーフルコッキングのまま、スライド上のセイフティレバーが下向いた姿って、マヌケ。

さて、ガンガン撃ちまくって、結構満足している。あとは、KSCのソードカトラスを待つだけだ。