ミッキースピレインの「裁くのは俺だ」と映画「1941」、この二つが俺にとってのガバメントの全てである。特に1941の中で、葉巻咥えたガラの悪い太った戦闘機乗りがガソリンスタンドのラジオめがけてコイツをぶっ放すシーンがお気に入り。
LSのプラモで作ったのがこの銃を手にした最初。それ以前にはP08のプラモしか作ったことがなかったので、リボルバーのようにハンマーでプライマを叩く構造が斬新に感じられた。スライドがバレルを覆い隠しているので、P08のような拳銃らしい精悍さには欠けるように感じた。反対に、その無骨さがたくましさを感じさせもした。
MGCの平火薬ブローバックの樹脂モデルを次に買った。樹脂カートに萎えたが、掃除は楽だった。ぶっ放すという豪快さがお似合いだった。大学時代にスズキからキャップ火薬のモデルが発売された。可もなく不可もなくという平凡なモデルガンだった。そのときに行きつけのショップの親父が手作りで作った木グリに惚れ、無理矢理格安で売ってもらった。今回のマルゼンガバについているのがそれである。
その次に買ったのがWAのABS製Mk-70。快調なブローバックと丁寧な造りにご満悦。しかしガス漏れがひどく、オクで捌いてしまった。
そしてついにマルゼンからP38のガスブロ発売。速攻で買ったが、P38を手に入れたからにはP08とガバメントをそろえなければならない。それがこの世界の掟だ。まさかこの世界の住人で、「P38」「P08」「ガバメント」の3丁をそろいで持っていない人はいない。そろいで持っていない人は暗がりとか気をつけた方がイイ。
P38のついでに買ったガバだけど、悩みはあった。ガバと言えばWAである。でもWAは「アノ」事件後、俺の地元のような小さい小売店にはブツを卸さなくなった。訴訟には賛成したが、小売店へ卸さない態度には正直ムカついた。そう言う態度が気に入らないので、絶対に買わないことにしている。これが俺の信念だ(ちなみに、信念とは忘れるためにある)。
WAのような高級感はないが、ビシビシと気持ちよくブローバックが決まり、ガス漏れもない。
高級感がないところが、かえってガバらしくてイイ!!。
ちなみに写真に写っている「親指保護板」は、かつてWAの固定スライドコマンダーを買ったときにつけたWAの純正オプション。WAに手を出さないのが信念だが、オプション品は適用外であることは当然である。その程度の信念である。