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てっぽうのページ

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M1911-A1

 

 

タナカ製:ガスブローバック

本稿のレポート、写真は全て「蝦夷男爵」さんのご提供です。

今回は、現在、逮捕取り調べ中のタナカワークスの田中社長が、かなり昔に販売してました「タナカワークス ガバメント」を投書いたします。

話がチョイ反れますますが、御歳64歳の田中社長、取り調べに対して 『玩具以外は作った覚えは無い。玩具に使える弾丸を作る方が悪い!』とおっしゃっているとか・・・ まぁ、正論ちゃ正論ですわな。 しかし、一度動いた「プライドだけは高い公安」にゃそんなセリフは通じないでしょうな。

本題のレポートに戻ります。

この「TANAKA コルトガバメント M1911-A1」は構造及びその操作方法を含めて、他社のモデルと違った作りになっています。最初に箱を空けて目に飛び込んできたのは特徴的な真鍮色の「取り外しタンク」。(手垢で銅色に変色してますが)一瞬『なんだ?このオモリは?』と思える風貌のその使い方が実にユニークで、外した状態でガスを注入し、銃本体の撃鉄を起こした状態にてグリップ内に押し込み、その後にBB弾マガジンを差し込む。と言う順序になっています。順番を間違えると「ガス噴出」やらマガジンの再装着と遭遇するハメになります。どうやら、撃鉄が内部のガスバルブを操作する仕組みな様です。タンク押さえの爪を解除した時も、落下量が少ない為、タンクの取り出しにもちょっと手間が掛かる構造になっていて、「マガジンを抜く」「タンク押さえの爪を引き戻しながら指先でタンクを摘み引き出す」。みたいな操作が必要になります。

BB弾の発射にもチョットした特徴が有り、最初は驚かされました。引き金を引くと銃口からBB弾が飛ぶ。『ぁれ?ブローバックしない!』さらに引き金を絞り込むと『ガシャッ!』とブローバック。引き金が「二段引き」になっている構造とは、マサに『なんじゃ!こりゃ!』状態。油断して弾を撃って遊んでいると『パスッ!ガシャッ!』『パスッ!ガシャッ!』と普通のガスブローバックにはあり得ない動きを見せてくれます。

外見もかなり特徴的な風貌をしておりまして、眺める上で二つの鉄則を持っております。

鉄則その1 『下から眺めるべからず!』
鉄則その2 『撃鉄を起こした状態ではファイヤリングピン部は見て見ぬふりをせよ!』

その1ですが、グリップ底部に「ライターみたいなタンク底&鉄板みたいな細長いマガジン底」が丸見えになるのです。これが何とも情けない・・・。

その2の方は、このガバメントには存在しない「ファイヤリングピン」の代わりに「ピッカピカのスッテンレス」が存在するからです。『このつや消しボディーに、ナゼに?ピカピカ?』と我が目を疑いたくなるその輝き・・・見たくなかった・・・。

と、悪い所ばかりを書き並べてしまいましたが、『そんなんなら、売っちゃえば?』との声が聞こえて来そうなのですが・・・『手放したくない良さが有るんだな〜これが!』

見た目が樹脂丸出しなので軽いかと思いきや。手にするとズッシリと手に伝わる重量感。(内部はメカがビッシリ!)標準装備の木製グリップ材の、なんとも言えない握り心地。そして・・・その完成度の高いフォルム&さりげない気遣い(実はタンク側面にコルトマークの彫り込みがして有るのです)。また、固定ガスガン的使用が出来るその発射機構。(これは室内で遊ぶのに静かでお気に入り)

当時からタナカワークスは独特の発想を持って研究開発に勤しんでいたんだな〜と改めて実感いたしました。我ら「ガンフリーク」には、やはり「存続してほしいメーカーの第1候補」と考えて良いのではないでしょうかね。

がんばれ!タナカワークス!  がんばれ!田中社長!

 

 
 
 
     
 
 

 

 

<kのコメント>

実は自分も持ってました!!これ。地元にまだ、18歳以上対象のエアガンを扱う店があった頃で、店頭に飾られたこの銃を見た瞬間、一目惚れで買いました。当時の樹脂製のエアガンの中で、この銃のような「ABSの黒ではなく、パーカライズっぽいつや消しの仕上げ」「渋いスムースの木グリ」は他にはなく、当時ではまだ珍しかった「ハンドガンなのに1万円オーバー」の高額だったのに、即買いしました。・・・そう言えば、昨今では3万円以上のハンドガンも珍しくないが、高くなったものだね、ハンドガン。D-BoysやらCYMAのAKが、全金属に木ストで2万円台という時代・・・ハンドガンガやたらと高額に感じたりします。そう言えば、最近ハンドガン買ってないな。

構造と操作方法は蝦夷男爵さんが書かれているとおりで、当時店で売ってた「予備ガスタンク」と「予備マグ」も一緒に買いました。トリガーの二段引きに戸惑ったのも全く同じで、ガスを使い切ったタンクを外すのが大変だったのも同じです(ガスが残っていると、「バシュッ!」とある程度飛び出してくるので、抜きやすかった)。

実射性能は「相手に優しく、自分の期待に厳しい」もので、ブローバックも今の水準からすればマイルドな撃ち味でした。スライドがフルストロークせず、スライドを引き切っても標準より前で止まってしまうのが、一番悲しかったです。また、ガスの燃費が悪く、マグの全弾を発射できないこともありました。そこで、予備ガスタンクの一つを改造、外部パワーソース仕様にしました。手持ちのガスプラグがきっちりとはまらず、半田付けした。タンクは真鍮製なので、半田がうまくのりました。が、この方法だとマグの底板がガスプラグに干渉して装着不能になるんです。そこで、マグの底板の後側を切り取りました(!)。エアタンク仕様となって、ちょっとパワフルなブローバックが楽しめました。

かなり気に入っていたのですが、やがてWAのマグナガバを手に入れたとたん、この銃の興味が失せ・・・オクに出してしまいました。今思えば、惜しいことをしたモノです。惜しいと言えば、このとき手に入れたWAのガバは、マグが初期型だったためにすぐにガス漏れに見舞われました。同様にWAのM92Fセンチュリオン、マルゼンのP99もガス漏れし、3丁まとめて「ガス漏れ三兄妹」としてオクで安く(3丁で7千円!!)売ってしまったのです。この4丁の身売りの件は、若気の至りだったとしてかなり反省しています。

話変わってタナカの件ですが、「カシオペアって、ハンマーはカートのプライマーを打撃しない」のじゃなかったんですか?カート全面の「BB弾保持部の周り」を打撃したはずで、実銃で言うファイヤリングピン周りは、今回のガバと同じく「無貫通」だったと思うんですが。当局はこんな部分まで手を加えたんでしょうか。・・・そうだとすると、タナカ社長のがんばりもうなずけます。「水中で使ったら感電した!!なんて危険なドライヤーなんだ!!」のような状況ですから。でもまぁ、「ソース(ガス)を金属カートにつめる」のは、この業界ではタブーなのは暗黙の了解のようなモノで、このタブーへの挑戦は無謀だったんでしょうね。蝦夷男爵さんも書かれているとおり、タナカには別の方面でハッスルしてほしかったものです。また、「12月中旬発売予定」だった三八騎も、予定通り発売してほしかったですw

蝦夷男爵さん、ありがとうございました。今逆境のタナカ、ファンみんなで支えていきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。