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てっぽうのページ

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Kar98k

 

 

タナカ製:エアーコッキング

弾が飛ぶKar98kは、コイツが最初だったと思う。プッシュ式のエアコキだ。プッシュ式の良いところは、ボルトを引くときには力がいらないので(逆に、ボルトの後退はバネで助けられている)、狙撃姿勢が乱れにくいことだ。ボルトを戻すときに力がいるが、こちらは狙ったままでも可能。嘘だと思ったら、プッシュ・コッキングとプル・コッキングの両方を揃えて、実験してみるといい。狙撃の連射は、プッシュの方がやりやすい。

タナカのこの銃は、当時の(約20年前)エアガンとしては1級品で、着弾点のずれが極めて少なかった。HOPは無い時代なので遠射は苦手だったが、8m先にぶら下げた5円玉には驚異的な命中率だった。つるした5円玉を揺らして、練習したものだ。

外見は木と樹脂が基本。ボルト、トリガー、シア、スプリング、BB弾チューブ、インナーバレル以外は、樹脂だった。軽くて安っぽい。だからこの銃のためにCMC製Kar98kの金属モデルガンから、金属パーツを多数移植した。今では反省している。ついでに、MGCのダットサイトを「直づけ(接着)」で取り付けた。格段に狙いやすくなった。バレルは短くした。ボルト(シリンダー)の容積に対して、バレルが長すぎたから、適正な容量を計算して、バレルをカットした。格段にパワーが上がった。

プッシュ式のエアコキは気にいていたのだが、ボルトのロッキングが年と共にユルくなり出し、遂に事故となった。いや、正確には、事故になりかけた。いつも通り5円玉を狙っていた俺は、来客の声によって狙撃姿勢を外した。その瞬間、ボルトが勢いよく後退した。「勢いよく後退」というよりも、「爆発的、破壊的に飛び出してきた」の方が正しい。撃発状態で、ボルトのロッキングが外れたのだ。

プッシュエアの場合、ボルトを押して圧縮する。バネが圧縮されている間中、ボルトにはバネのテンションがかかっている。だから、トリガーを引かずにボルトを戻そうとすると、ボルトハンドルを上げた瞬間、勢いよくボルトは後退しようとする。そのため、ボルトには実銃のようなロッキングがついている。ボルトのロッキング部は亜鉛なので、それほどひどく摩耗はしない。が、フレームのロッキング側は樹脂なので、経年劣化により、段々ロッキング部が摩耗してくる。すると、撃発状態にしたボルトのボルトハンドルが、わずかに浮いた状態となる。ロッキング部が摩耗して、ボルトのロッキングが、バネのテンションで外れかけている状態だ。これがひどくなると・・・今回のようなことが起こる。

偶然、来客のために助かった。反撃してこない5円玉の狙撃遊びのため、ストックへの頬付けは、通常よりもかなり前だった(次発装填の時に、頬付けを外してもよいから)。もしこの状態でボルトが「爆発的、破壊的に飛び出してきた」ら、頬骨もしくな右目に致命的な損傷を被っていたはずだ。それ以降、この銃で遊ぶときは、ボルトの最後退位置以降に頬付けするようにした。

命中精度は抜群だったが、M14の電動が箱だしでこの銃よりも精度が良かったため、オクへ出品した。結構楽しませてくれた銃だった。