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てっぽうのページ

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32オート

 

2010年9月4日 後半に新規投稿記事

MGC製:モデルガン

懐かしい。このモデルガンが登場したときのことを、ライブで覚えている。「ブローバックしない」「反動がない」「マズルラッシュがやたらとチンケ」という邦画の特徴故に、当時俺は邦画を嫌っていた。だから邦画で大活躍のこの銃を格好いいとは思えなかった。本当は、結構まとまった良い銃であることを当時から認めていたし、実際、買う寸前までいった。が、邦画の悪いイメージが先行してしまい、結局買いそびれた。

が、年を取ってくるに従い、邦画の悪いイメージを脳内から払拭できるようになってきた。タナカのトカレフを手にしたとき、真っ先にこの銃のことが浮かんだし、タナカのトカレフのページではそのように記述している。

いよいよ本格的に欲しくなり、今更ながらオクを探した。箱や取説付きの上物は高い。私は本体とマガジンとカート数発で十分だ。その条件にあったのがこれ。が、問題点は「塗装してある」ことだった。出品者の説明にも塗装のことや、一部剥げがあることも明記してあり、少々不安だったが、思い切って落札した。で、手にして驚き。

塗装は塗装でも、JACのAR-18発売当時に流行った「メタル塗装」。メタル「風」塗装ではなく、亜鉛「そのまま吹きつけ」塗装だ。自分もJACのAR18でやった。塗膜の厚さが均一になりにくいことと、塗膜の食い付き強度が強くないことが難点。でも、丁寧に仕上げれば、53年(?)規制前の「黒亜鉛」にしか見えないリアルな仕上がりになる。落札したこれは、自分の評価では「良い仕上がり」の1丁だった。確かにエジェクションポートの角などが剥がれてはいるが、正確には「はげている」のであって、パリパリと剥がれているわけではない。この塗装の特徴である「ゴツゴツした金属感」は見事に表現されている。使い古した感じの貫禄がある。

外観に反して、内部は極上の状態だ。未発火で、マガジンには錆びどころか傷一つない。作動は「さすが脂がのりきっていた時代のMGC!」と感じられるカッチリ感満載で、スライドを引いたときの「最初重いが一定以上の力が加わるととたんにスムーズに後退してきて一気に最高端位置まで引ききる」感覚は、長く忘れていた「MGCブローバックモデル」そのものだ。カートが紙火薬仕様なので初期型と思われるが、良くこのコンディションを維持できたなと、出品者様に感謝したい。

引っ掛かるような突起がなく、こじんまりとしているのに力強い。独逸のHScやPPKのようなメカメカしいヨーロッパ的デザインではなく、アメリカンな非常に懐の深いデザインだと思う。ハンマーが露出していないのもいい感じ。

ガバやトカちゃんと並べてみたが、大型銃に囲まれても独特の威圧感で「小さい=非力」と感じさせない。いやぁ、まいったね。何故この銃がガス風呂化されないんだろう。日活のイメージ強すぎ?

やっぱ、えぇわぁー・・・ ホンマに

 

 

金属感満載

エジェクションポートのシルバーがいやらしくない

グリップパネルの形が何ともはや・・・イイ!!
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ちっこいカート

図体ばかりはでかいが青二才のガバと、なりは小さいが貫禄と実力十分な32オートという感じ
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スライド前端の形と大きさがほぼ同じ


ガバはでかすぎる
トカちゃんは細すぎる
32オートはベストサイズ!
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両方とも薄いスライド
       

 

 

 

MGC製:モデルガン

本稿のレポート、写真は全て「まつり」さんのご提供です。

普段からこちらのサイトを見ていて、長物大好きな自分は、拳銃なんて... と思っていました。そんな自分を変えてくれたのが32オートの記事です。この記事の写真を見た瞬間、自分は、いつかこの銃を手に入れねばと思うようになってしまいました。 そして、「拳銃を」見直すようになったキッカケでした。しばらく経ち、ようやく夢叶い今回、ヤフオクでこの銃を手に入れる運びになりました。

その際の売り文句が、未発火木製グリップとの事であった。そして今日、ついてみた銃を見ると、(モデルガン初めての自分でもわかるくらい)汚れてる木製グリップは、石膏みたいな謎の素材を塗装してメダリオンを埋め込んだような謎のもの。まぁ、安かったから不問に処す..... なんてことはせず、現在係争中である。・・・結局、向こうの手違いと判明し話し合いの結果和解しました。でも、木製と謎の素材の区別がつかないのってありえな(ry

まぁ、そんなことを除けば、素晴らしい銃です。自分には握り具合が丁度良かったし、(写真では全く再現できなかったが)ブルーメタルフィニッシュが今まで所持していたガスガンとの格の差を見せ付けてくれた。グリップは、そのうちCAWのものに買えてしまうつもりなのでもう諦めました。だがしかし、大きな問題が残ってしまいました。
そう、モデルガンが初めてなので、使い方が全くわからないことです。周りには、聞ける友人もいませんし、このまま飾るだけで終わってしまうのかも知れません。でも、夢の一丁を手に入れた感動は一生ものかな?とか思う今日このごろでした。

自分の持っているほかの銃と比べてしまうと、いかに.32ACP弾使用の銃が小型かわかりました。今まで一番コンパクトだと思っていたデトニクス(マルイ)のグリップが太く感じ、M92に至っては、もう残念なくらい重くて大きく感じるようになってしまいましたorz

発火できるか不安でしたが、古い友人がモデルガンをかじっているのを思い出して連絡をとったところ、なんとか動作するようになりました! ただ、ブローバックの調子はあまりよくないですね(焦 でも、30年ほど前の代物が撃てただけで感動です。と言うか、モデルガンを撃てて感動です!

 

 



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Kのコメント

いつもご愛顧頂き、ありがとうございます。コルト32といえば、日活。むかし、職場の宴会で連想ゲームのような遊びをしたとき、「日活と言えば?」と問われ、迷わず「コルト32」と答えてしまった。年間の許容酒量100cc未満の由緒正しき下戸である俺が、ビールをコップ2杯飲んでしまった時だ・・・正常な判断などできるわけがない。正解は「(ロマン)ポルノ」だったのだが。はからずも、職場で「ヲタクだ!」「ヲタだ!」とバレてしまった。まぁ、別に隠してなかったからいいんだけど。

かように邦画とこの銃の関係は密接であるが、良く考えてみるとこの銃、メイドインUSA。西部を制したコルト製。なんか、新興勢力に押されて名門コルトは元気が無いようだが、自分たちの世代(半世紀以上生きている世代)にとって、コルトはあまりにも神々しいビッグネーム。さらに、この時代のコルトの銃は芸術品。まつりさんも仰ってるように、握り心地が最高。違和感がない。生まれてからずっと一緒に暮らしてきた相棒のように、心強い感覚。これが、初めて握った瞬間に手に伝わってくる。コンピュータ解析などなかった時代、全て経験と感覚だけで作られた芸術。

まつりさん、ありがとうございました。私に久々に自分の32オートを引っ張り出してきて、ひとしきり遊びました。是非この銃、モデルガンとガスガン、両方で「新発売」されますよう、全世界数億の32オートファンで祈りましょう!!またよろしくお願いします。