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てっぽうのページ

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BM59

 

 

MG42製:電動(マルイ改)

本稿のレポート、写真は全て「MG42」さんのご提供です。

ベースは言わずと知れたマルイのM14です。ストックはガーランドの実銃の物です。
イタリア軍マニアの人から請われて製作しました。約1年掛っています。

このベレッタBM59はWW2nd後ベレッタ社がアメリカのスプリングフィールド社からライセンスを譲り受け、構造はガーランドを引き継ぎ、ボックスマガジンからの給弾とフルオート機能を足して製造した物です。

画像1番目から3番目までが実銃です。
画像4番目と5番目は、完成後の物です。
画像6枚目は、完成間近の様子です。まだ、オペーレーティングロッドが組まれていません。
画像7枚目は、フロントサイトとガスシリンダー、コンペンセイター周辺です。マルシン製のガーランドのパーツを流用するつもりで取り寄せましたが、どうも形状が違うため、新造しました。
画像8枚目は、M14のレシーバーの改作中です。ガーランドはクリップを途中で排出する為の部品ですが、この銃では「ボルトストップ」です。M14のボルトストップの形状を一旦全部削り落して新たに造り込んでいます。
画像9枚目は、完成したレシーバーです。
画像10枚目は、バイポットの基部の製作途中です。これに脚を継ぎ足して行きます。
画像11枚目は、レシーバーにメカボが組まれた状態です。
画像12枚目は、左側面に配置されたセミ・フルの切り替えセレクターです。ライブで働きます。
画像13枚目は、電動ガーランドとの記念撮影です。

 

<2009/07/04追記:ブルーバックの写真群>

追加画像を送ります。製作の流れの雰囲気を味わって下さい。

 

 
 
 

ボルトキャッチの塗装前です。

ボルトキャッチの塗装前です。
 

グレネードサイトの製作開始直後(ガスカットバルブと連結している。実銃では)

グレネードサイトの製作途中

グレネードサイトの回転ロッドとサイトの完成、塗装前

オペレーティングロッドとガスシリンダーの関係(実銃通り可動する構造)

レシーバー左側(ボルトにはBM59の刻印)
 

フロントサイト周辺左側面

フロントサイト周辺右側面

フロントサイト右前方のアップ(フロントサイト左右に可動、グレネードサイト直立可動、コンペンセイター脱着可能)

バイポット装着前の右側面

バイポット装着前の左側面
 

バイポット脚の付け根のパーツ

バイポット脚との合体
     
 

 

 

<kからのコメント>

第2次大戦で連合国を勝利に導いたガーランド。一度装填したカートクリップは、途中でのカート補充ができないという欠点を有していたのにもかかわらず、第2次大戦の最大功労者として褒め称えられた。余りにも偉大だったので、独逸で芽生えて露西亜で開花し、英国が完成させた突撃銃なる怪しげな「所詮はバトルプルーフされていないバッタもの」を米国は無視し、ガーランドの改良型であるM14を採用したのは、周知の事実である。確かにM14は1950年代という時点では「最新の格好良さ」だが、米国バリバリのデザイン。ファイヤーバードやカマロと同じ匂いがする。ここへ伊太利亜が割り込んできた。

当初は敵国だったが、途中から味方に変わったこの国。かつてはローマ帝国として全世界の頂上に君臨したが、帝国が去った後は温暖な気候と肥沃な大地に支えられ、そこで育った人たちの脳内を全てお花畑にしてしまったという、曰く付きの国。飯はうまいし、バールの珈琲もうまいし、海産物もうまい。ましてやピッツァやパスタは死ぬほど美味いし、デザートも天国の味。値段も高くはないし、禁煙の店も少ない。男は陽気だし、女は優しい。「なに戦ってるわけよ。うまい飯いっしょに食おうよ。」と。そんな国が「旧敵国の主力ライフルを近代化しましたよ。・・・夕食はママンのつくったポロネーゼだよ。」とやっちゃったのがこの銃。

「なぜイタ公が手がけると、どんなモノでもかっこよくなってしまうのだろうか?」という疑問は、永遠の命題である。同時に、この命題自体が間違ってもいる。「イタ公が手がけたモノがかっこいいのではなく、かっこいいモノとはイタ公が手がけたモノ」というのが正解なのである。ガバとM92F、ドナルドのカーチスR3C-0とポルコのサボイアS.21、そしてM14と今回の主役BM59。片や「何でもかんでも機能一点張りで垢抜けない国」、片や「何でもかんでも格好良くしないと気が済まない国」。・・・強いのは前者であることは、歴史が証明している。が、人生の勝者はどちら?・・・おれは伊太利亜の方だと思う。人生、楽しんだ者の勝ちじゃないだろうか?

散々なことを言われている(主に言っているのは俺だがw)伊太利亜であるが、彼らにも言い分はある・・・「ねえねえパアパ、ワインちょうだい!」。・・・おまえら、少しはまじめに生きろよw

さて、この銃、俺はデアゴスティーニの週刊ワールドウェポン(全巻揃えた)で、初めて知った。伊太利亜版M14。イタ公が手がけたんだから、デザイン大賞は当然。カート収容部の底板をぶち抜いてマガジンを装着・・・普通ならその無理矢理感は全体のデザインを壊して駄銃コースまっしぐらなのだが、不思議なことにイタ公が手がけるとやたらとかっこいいしw ガーランドの垢抜けない前部ハンドガードは、M14と同じように外されているが、その先に出ているバレル回りはM14の100倍はかっこいい(当社比)。二脚も無駄に微妙なカーブを見せていて格好良すぎ。

何故日本のTOYガン製造各社は、伊太利亜の銃に対して冷たいのか。冷遇されている英国よりも冷たい扱いだと思う。第2次大戦の伊太利亜の銃なんてM1934しか出てないしw だったら各社、マルシンガーランドとマルイM14の同時発売を機会に、BM59出しなさい。そうしなさい。・・・そう思ってたのだが、全然出る気配もない。これだからトマトを生で食べる国はダメなんだ。

自作しかない!と決意してた俺だが、生憎「脳内お花畑」の部分のみ伊太利亜に学んだ俺には敷居が高かった。今回MG42さんがやってくれました。伊太利亜版M14、何故こんなにかっこいい? しかもM42さん、どうしてこれだけ工作が上手い? もしかして美味いイタメシ食ってる?これだけ上手で完成度の高すぎる作品見ちゃったら、もう自分で作る意味が見いだせなくなる。だからMG42さんにいただいた投稿作品愛でながら、自分でトマトを煮込んだ自作ソースのパスタを食べるわけである。トマトは生で食べるとこの世の味だが、加熱すると天国の味になる。すると、現世であくせくしている自分がばからしくなって、食後にリストランテ・パラディーゾやらARIAやらを鑑賞するわけで、癒されすぎ。まさに天国。

MG42さん、FN-MAGに続いての神作品、ご投稿ありがとうございます。まさかBM59のTOYガンを目にする日が来ようとは、思ってもいませんでした。全人類の脳内がお花畑(蝶々付)になるように祈りつつ、感謝いたします。これからもよろしくお願いします。