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てっぽうのページ

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BAR

 

 

VFC製:電動

本稿のレポート、写真は全て「Rony」さんのご提供です。

BARは第1次世界大戦時に採用された、米軍では分隊支援火器と呼ばれる兵器です。第2次大戦時には改良型のA2が使われていました。各国の軽機関銃にあたるものですがその運用思想は各国のそれとは大分違っていました。各国軽機関銃が後方に位置して前進する歩兵の援護をするのに対して、BARは前進する歩兵部隊に随伴して、敵を征圧する火力に厚みを与えることを目的としていました。

BARといえばコンバットのカーヴィーですが、劇中でもカーヴィーはBARをスリングで肩から吊るし自動小銃のように扱っていましたが、実際にああいう使い方がBARの使い方でした。M1918A2から2脚架が標準装備になりましたが、実際には2脚架をつかうことはほとんどなく、自動小銃と同じような使い方をするので、前線の兵士たちは2脚架は邪魔だとばかり、ほとんどの場合取り外してしまっていたようです(カーヴィーはつけてましたが)。前線でのBARの写真を見ると、大抵2脚架は取り外されています。

まあ、米軍は第2次大戦で独軍のMGに酷い目にあい、戦後MGをほぼパクッたM60を採用するわけですが、M60が配備されるまでBARは1線で使われ、自衛隊にも供与されております。

 

 
 
 
       
 

 

 

<kのコメント>

つ、ついにここへBAR来ちゃいましたね!!トンプソン、グリスガン、ガーランド、M1カービン、スプリングフィールド(狙撃銃)、ガバメントと、ここまではそろっていたんだが、ここにBARが加わって米軍コンプリート!!と。「コンバット」放映が思えば長い道のりだった。俺が最初に観たのが1962年11月からの日本初回公開時で、俺が2最から3歳の頃。この頃観た記憶はほとんど残ってないが、小学生頃(1971年前後)観たときのことは、はっきり覚えている。「スターリング ヴィッグモロー アーンドゥ リックジェースン」のナレーションとか。

BMGと、ライフル弾使用のライフルや軽機関銃の違いなどわからないので、「サンダース軍曹の機関銃(トンプソン)より、カーヴィーの機関銃(BAR)は長い。なのに、サンダース軍曹の銃の方が沢山の敵兵を倒している。なぜみんな、サンダース軍曹と同じ銃にしないのか。・・・きっと値段が高いんだと思う。」なんて考えたものだ。中学生時代には、タミヤ1/35で「ガーランドを箱形弾倉に改造したのがBAR」ととらえた。高校生時代に、大藪晴彦の一連の作品で「30-06と45ACPの威力の違い」が感覚的に理解でき、ようやくガーランドやBARの意義がわかってきた。

WW2ndの銃って、発展途上の匂いがプンプンしてて、好き。このBARも、「分隊支援火器」っていう先進コンセプトを担う、当時最新テクノロジーだったわけだ。だが、曲銃床であることや、銃身交換が容易にできない構造、ベルト給弾ができない点など、現代の軽機関銃(分隊支援火器)に比べると、ノスタルジックな要素が多い。英国のブレンガンや日本の九六式などもベルト給弾ではなくマグ形式だが、どちらも曲銃床ではなくバーチカルグリップ。ソ連のデグチャレフ(初期型)は曲銃床だが、47連のドラムマグ。こうしてみると、「曲銃床でボックスマグ」という条件は、BARしかない・・・なんともはや、マニアックな選択だw

曲銃床のグリップ部、ちょうど右手で握るあたりの部分についてだが、ここが特徴的でセクシー。普通の曲銃床は、右手で握るあたりは全て銃床の守備範囲であって、木製。BARの場合は、ここまでをボディが担っている。特に、右手の親指と人差し指の間が当たる部分はボディ、金属。なんか、握り心地がよさそう。加えて、左手部分(フォアグリップ部)。でっかい木片にくぼみつけてあって、ラフ&ワイルド。アメリカンな味付けだ。トンプソンのフォアグリップのような、繊細な感じがない。パワーを感じる。バレルにもガスチューブにも一切のカバー類がなく、剥き出し。当時は銃床で隠す(覆う)傾向なのに、BARのみは剥き出し。だから独特の雰囲気があるんだと思う。

トンプソン、グリスガン、ガーランド、M1カービン、スプリングフィールド(狙撃銃)、ガバメント、BAR。これら第2次大戦の米国兵器が、(多少の努力で)全て手に入る時代になった。あとはM1917(コルトとS&W)を残すのみとなった。いい時代になったものだ。

Ronyさん、いつもありがとうございます。次の写真は、二脚と上部グリップつけて布で巻いてマスコットつけてゴスロリ衣装で・・・いえ、何でもありません。妄言ですw スルーしてください。・・・またよろしくお願いします。