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てっぽうのページ

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ハイパワー(中華民国モデル)

 

 

マルシン製:モデルガン

ビバリーヒルズ・コップのアクセル・フォーリー刑事である。 ハイパワーと言えばこれがデフォでしょう。それ以外のイメージを持ってる人は間違っているので、早急に正すように。

なんか投げやりに始まったが、これは俺が腹を立てているからである。何に腹を立てているかというと、この拳銃が世に出た年の件である。1935年である、と。俺はずっと「複列弾倉採用のこの拳銃は、第二次大戦後」と思いこんでいた。ところがどうだ、1935年?昭和10年?第二次大戦前じゃんw 俺、また恥ずかしい思い違いしてたのか?もしこれが試験に出ていたら、留年は決定だったと? ベルギーはドイツに占領されたから、ドイツ軍も使っていただと?俺に断りも無しに?どういう了見だ?腹が立つ。

原設計はブローニング。天才ブローニング。なぜかブローニングという名前を目にすると、BARが真っ先に浮かんでくる。組織の陰謀(洗脳工作)だと思う。「ここまで組織の手がまわっていたか!!」と。組織も俺なんかに洗脳工作してる暇あったら、全身黒タイツの下っ端たちに、せめてこの銃を持たせてやって欲しいものである。

さて、この銃を初めて手にしたのは大学時代。マルシンの樹脂モデルガンだった。時代はCAP火薬で、7mmキャップ火薬でガンガン撃って遊んだ。ハンマーがちょっと斜めで、これがものすごく嫌だった。多分、ハンマーピンの穴に角度がついていたんだと思う。ダブルアクションではなかったが、初弾以外にダブルアクションのメリットなど無いので、装弾数の点で世界最高の拳銃だと思った。でも、余り自分との相性はよくなかった。なんか好きになれず、友人に売った。

それ以降、この銃を手にしていなかった。戦後の銃(だと思いこんでいた)だし、常に購入予定リストの下の方だった。去年、この銃が「第二次大戦前の銃」と知り、驚いて驚愕してびっくりしてビー・サプライズ・アッツした。第二次大戦前の銃を持ってないなんて、万死に値する。万死とはどんな死かよく分からないが、やっぱり現代人として万死は嫌である。だから手に入れることにした。選択肢は「JAC・ガスブロ」「タナカ・ガスブロ」「マルシン・モデルガン」。JACを狙うほど人間ができていないので、タナカのを狙った。でも高い。正直、大学時代に手にして気に入らなかった銃。高額な落札金額を出す気はない。結構粘って探したり待ったりしたが、高額。だからあきらめ、マルシンのモデルガンを狙った。すると、こちらは結構安価で手にはいる。今回は「中華民国モデル」「コマーシャルモデル」に入札したが、コマーシャルの方は僅差で負けた。中華民国モデルの方のみ手に入った(安価でラッキーだった)。ちなみに、どちらのモデルも「キット」である。コマーシャルの方は組む前(新品)、中華民国の方は組み立て済み。

大学時代に手にしたコマーシャルモデルとは異なり、「ライフルかオマエは!」的な立派なタンジェントサイトである。最大目盛りで500m。「ごひゃくめ−とる」!!俺のB4がノーマル状態で400mまでが14.6秒(某雑誌のトライアル記録)。500mだと、14.6÷4=約3.6秒すなわち100mが3.6秒なので、14.6+3.6=18.2秒。B4ノーマルのフル加速で18秒かかる距離、それが500mである。すごい。なんかよく分からないがすごい。この銃を手にした人は、500m先に立つ人がくわえたタバコの先端を吹き飛ばすのだろう。 何という性能!!さすがFN。(注:ツッコミどころ満載だが、つっこまずにスルーするのが大人のたしなみと心得よ!)

手に入れたモデルはHWだった。キットの素組状態で、パーティングラインはほとんど未処理。久々に樹脂粉にまみれてパーツを磨いた。HWというのは重いし、地肌はメタルっぽいし、ガンブルーが使えるし、そういったところはいいのだが、「ヒケ」が多い。なんか信じられないくらいヒケが多い。ABSなら手持ちのプラリペア「黒」で修正可能なのだが、HW色のプラリペアは持っていない。パテで埋めるなどは論外である・・・塗装が必須になってしまう。ハンドガンは塗装したくない。

何とかごまかして仕上げた。ガンブルーはかけず、樹脂の地肌そのままである。荒いヤスリ目がヘアライン風に残っているが、軍用銃なのでそれでいいと思っている。つか、ヘアラインだw これはヘアラインだ。手が痛くなって根性が続かなかったとか、そういうことは断じてない。

中華民国の刻印は、直球ストレートである。「中華民国国有」とスライドの左サイドの一等地にでーんと刻印されている。これ、気に入った。今、五輪関係で中国が熱いが、中華民国の方はフルメタル安価TOYガンで熱い。ここは中華民国の勝ちである。一般に銃に漢字刻印があると萎えるというのが古今東西のお約束であるが、この中華民国国有という刻印は違う。ブラックラグーンでの「インベル」とか「ソードカトラス」らと同じ「危険で怪しい匂ひ」がする。

タンジェントサイトがあるという、ある意味キチガイチックな銃は、俺の知る限りこの銃とモーゼルのブルームハンドルだけである(P08は「長すぎ」という点で失格である)。バレルをスライドが覆い隠す銃で、この銃ほどタンジェントサイトが自然で似合う銃はないと思うが、いかがなものか(「他の銃でのタンジェントサイト姿を見ていないので、判断できない」というセリフは禁止)。

分厚いグリップのくせに、変に握り心地はよい。FNマジックである。

次はコマーシャルモデルとカナディアンモデルが欲しい。昔は嫌いだったのに、今はあながちそうでもない俺がいたりする。

 

<2008年6月1日追記:ブルーバックの写真群>

マニュアル追加。