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てっぽうのページ

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AR70/90

 

 

MG42製:電動(フルスクラッチ)

本稿のレポート、写真は全て「MG42」さんのご提供です。

今回はイタリア軍制式ライフル電動「AR70/90」を投稿させて下さい。

内部の構造や造り方は、先の「SC70/90」と全く変わることなく製作しました。違う所は「固定ストック」と「バイポット」です。

「固定ストック」はラージバッテリーが収納出来るスペースを稼ぐために中身を空洞で製作してあります。メーカーの物ですとABS成形等で薄くて強度のある物が出来ますが、ワンオフ物で金型成型が出来る筈もありません。ベースはベニヤ板で製作し、表面にFRP修正用のパテが盛って有ります。表面の塗装に「シボ塗装」っぽい方法を用いて、樹脂製の質感を演出しています。(グリップと同じ質感です)

問題はバイポットです。画像だけが頼りの製作ですので、構造や動きを自分なりに想像し、まとめるまでに時間が必要でした。厚紙で「型紙」を製作し何度も動きの確認をしました。脚の形状も「何で真っ直ぐに伸ばせないんだ!」とイタリア野郎のファッションセンスを憎みながらの製作でした。脚の折りたたみの構造も然ることながら、バイポットの脱着の為のロック機能が難しかった様に思います。

 

 

全体像です

バイポッドを立てた姿

(同左)

固定ストック(こうして見るとベニヤ板と言うのが嘘の様に見えるのは私だけでしょうか)

バイポットの後ろから(バイポットの脚の形状を良く見て下さい。見る方向を変えると形状の複雑さが判ります。イタリア野郎!です。)
 

バッテリーの収納状況(これで電動ガンの証明が出来ます)

バイポットの外し方(ロックレバーを下に押えて・・・・)

中央の引っ張りスプリングの力で常に脚を閉じようとしている。この構造と動きを形にするのが大変でした。(実銃がそうなっているので。)

バイポットの構造物一つ一つを手作業で切って、仕上げてあります。スチール製です。
 

 

<Kのコメント>

毎度驚きで目が点のkです。

これだけのモノをフルスクラッチできてしまう人って、どんなんなんだろう。俺とは成分が違うのかな?とか、何食べるとこんなんなれるんだろうか?とか。ごめんなさいMG42さん、失礼なこと申し上げました。でも、それだけ自分とMG42さんまでの距離が永いと感じ、感動している自分です。

イタリアの日本での扱いは、別項で出し尽くしたけど、やっぱこれだけは言いたい「めしうまいぞイタリア!!」。飯はうまいし、国土は肥沃で温暖だし、あくせく生きるのばからしいしw これで兵が強かったら奇跡だ。だからなのか?イタリアの現代兵器がないがしろにされているのは?

フェラーリとかアルファロメオとかランボルギーニとか車の世界では最高なのに、銃器の世界では・・・ベレッタの短銃以外冴えがない、キレがない。でもそれは、よく考えてみたら「L85のような正常発射回数より回転不良回数の方が多い」失敗銃でもTOYガン化されている日本で、なぜかイタリアの現代アサルトライフルが出てこない、ただそれだけの理由なんだよね。決してイタリアの現代アサルトライフルが劣っているわけではないんだよね。日本のメーカーの陰謀だよね。

ゲームやってる人に聞いたんだけど、「イタリア軍って、メディアに余り露出しないから、装備等で不安が残り、イタリア軍で戦う人って少ないんじゃないかな?」と。そうかなるほど・・・ってちょっと待って?第二次世界大戦は?・・・「弱すぎだから、イメージ悪すぎ=誰もやりたがらない」と。そうかそうかそうですか、イタリアは弱虫だから、すぐ白旗だから、イメージがわるい!!と。天の邪鬼の俺なら、真っ先に飛びつく設定国だけどねw

このAR70/90という銃、デザインにクセがあり、確かに発売しても余り売れそうにない。売れそうにないから、滅多に目にすることはない・・・俺がほしい銃だしw さりげなくこの銃でゲームに参加したら、絶対ヒーロー・・・だと思うんですが、いかがでしょうか、現役の人たち?

デザインが先にあって、テクノロジーがそれを実現する、という車の世界でのイタリアンデザインとは異なるようで、実用一辺倒・・・デザイン要素は少ない、そんな印象を受ける。機構的にも特に観るべきモノはなく、「枯れた」技術をそつなくまとめた、そんな感じでしょうか? 枯れた技術で作り上げられているということは、「高い信頼性」となるわけで、軍用銃としては最良の部類に入ると思う。おもしろみはないが、頼もしい相棒というわけである。車の世界とは正反対の傾向なのが面白いですよね。

ストックを中空にするための技術、とても参考になりました。自分、樹脂板積層世界の住人なので、木でも同じことができると確認できて、喜んでいます。金属加工はド素人なのですが、具体的な工作方法は全然分からなくても、「ここまでできるんだ!」ということが分かるだけでも励みになります。MG42さん、いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします。