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てっぽうのページ

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AMD65

 

 

ハンガリー製:無可動実銃

本稿のレポート、写真は全て「つかさ」さんのご提供です。

私事都合によりずいぶん遅れての投稿になってしまいました。期待していただいておられた方々には大変申し訳ないです。前回、間接的にフィンランド製のAKクローンを予告していましたが、諸事情により延期させていただきます。代わりに同じくらい変り種AKのAMD65を紹介させていただきます。

1965年にハンガリーで開発されたAMD65はAK47(AKM)をカービン化した初のモデルと言われています。ロシアでも試作を開発する所まで行ったそうですが、反動が強すぎて実用的ではないという理由で生産には至りませんでした。

 

 

 

左側面です。その独特のスタイルに魅力を感じる人も多いのではないでしょうか?私もその一人です。ランボー3でチラッと出ていました。最近ではメタルギアソリッド3にも「AMD63のカービンバージョン」として出て来ましたね。残念ながらプレイヤーは入手できませんでしたが…。
アフガンの警察組織でも採用されているらしく、報道写真でもその姿をよく目にします。軽量でとり回しが良いのでテロリストや民兵にも人気(?)です。


 

 

ストック展開時の写真です。ものすごくひ弱そうなストックですが、実際肩付けするとやっぱり頼りない感じですw 折れることはないと思いますが…
ですが見た目どおり非常に軽く、軽量化という意味では優れたストックと言えます。

 

 

 

マズル付近です。短銃身化と軽量化による反動の増大を抑えるために大型のマズルブレーキが取り付けられています。この長いマズルブレーキのおかげで、通常のAKMSと変らない長さになってしまっているのは何とも…「長さは少ししか変わらんし、反動がでかく短縮した意味が無い、むしろ銃身が短い分精度が落ちただけ」(意訳)と床井さんに言われる始末…。
余談ですがアメリカで発売されているパーツキットから組んだAMD65は、連邦火器法の銃身長規制に引っかからないようマズルブレーキが長くなっており、少々格好悪いです。

 

 

 

見え辛いですが、なんとマズルブレーキにまでシリアルナンバーが打ってあります。全体的な造りの良さといい、東側の銃器にしてはとても丁寧です。

 

 

 

AMD65のハイライトであるフォアグリップとハンドガードです。ガスチューブもカバーが無いので剥き出しです。火傷しそうで危ないと思われるかもしれませんが、フォアグリップで保持すれば意外に大丈夫そうです。

 

 

 

リアサイトです。AKMの亜流ですがカービンモデルということで、800mまでのリアサイトを奢られています(普通のAKMは1000mまでのリアサイトが着いています)。どのみち、この銃器の性格上「A」(至近距離用)か「1」の所以外使う事はないでしょう。
にしてもこのリアサイト、凄く造りがいいです。各部のエッジがしっかりと立っていて亜鉛合金やアルミでは出せない「味」があります。

 

 

 

レシーバー周りです。AKMまんまですね。ハンガリーAKの特徴であるセレクターの「1」、「∞」マークが分かるでしょうか?あと、ストックが細いので折り畳んでもセレクター操作できます。ストックを使わない腰だめ撃ちを想定していたのでしょう。
もうお分かりでしょうが、グリップはフォアグリップと全く同じものを流用しています。おかげでフォア側のグリップを握ると、トリガーガードのための切り欠きが当たって痛いです。
マガジンはショートタイプの20連です。このマガジンが使用されるケースは殆どないそうで、大抵の場合30連マガジンをつけて使用しているようです。

 

 

 

ストック伸縮時のレシーバー後端です。まっ平らになっているおかげで引っ掛かりが少ないです。グリップの付け根付近にあるロックボタンを押す事でストックを解放します。

 

 

 

ストックの後端はゴム製になっています。衝撃吸収の為でしょうが、バットプレートの面積自体が小さいので相当な衝撃が肩に来ると思われます。このゴムパッド、反対側に突起が出ており、ストック折りたたみ時にこの突起がレシーバーと当たる事でガタつきを無くしています。

 

 

 

射撃精度の悪さと強烈な反動と言う大きな欠点を持つAMD65ですが、7.62mmのストッピングパワーを持ちつつ出来る限り小型・軽量に纏め上げたという点で非常に評価できる銃であると思います。そのコンセプトの正しさは今なおPMCや民兵に愛されていると言う事実からも明らかです。次は写真のGALILをご紹介いたします。

 

 
 

 

 

<kのコメント>

最初つかささんから「AMDの情報どうぞ」とメールが来たとき、「AMD」の名にぴんと来なかった。来なかっただけではなく、CPUのAMDが真っ先に浮かんだ。「K5とか懐かしス」と。 で、いただいた写真見てびっくり「AMDじゃないか!!」

この銃、昔GUN誌かコンマガで実銃レポ見た。むき出しのガスパイプ、タクティカルな雰囲気(←最近変換できるようになった)のヴァーチカル・フォアグリップ、実用本位なモノタイプストック。本来俺はヴァーチカル・フォアグリップが嫌いなはずなのに、この銃には萌えた。

そう言えば去年だったか、ハンマーズがこの銃を限定で出すというニュースを眼にしたが、お値段を見てあきらめた。将来、絶対に自作するぞ!と心に誓いながら。そんな流れでつかささんからこの情報をいただいたので、てっきり自分はハンマーズ製だと思いこんだ。ところが、「超少数限定」どころか、実銃(無可動実銃)だったわけだw

いやぁ、いつ見ても美しい銃です。スクリーン映えすると思うが、いかがなものか。さっきオク見てみたら、フラッシュハイダーは出品されている。下部ハンドガードはAKの樹脂製加工で何とかなるか?問題はストックだな。とか、自作意欲に燃えてしまった。

写真をよく見ると、実銃の肌の輝きがよく分かる。奥深い底光り風黒光りというか、鉄の固さを感じるというか。無可動実銃の世界を勧めてくださる方もいらっしゃるが、こうして鉄の肌を見ていると、つい逝ってしまいそうで怖いw

つかささん、いつもありがとうございます。次回のガリル、楽しみ通り越してもういくつ寝たらお正月♪状態です。またヨロシクお願いいたします。