AKMを元に開発され65年にハンガリー軍に採用された「AKファミリー」の一員。特徴は4点。
(1)ストック
太めのワイヤー(ロッド?)製。ルーマニアのAIMSにも似ているが、こちらは複雑な曲げ加工無しで、おざなりのような銃床版がつくのみのシンプル構造。
(2)フォアグリップ
ヴァーチカルタイプ。これまたAIMSに似ているとも言えるが、木製ではなく樹脂製。
(3)マズルブレーキ
他のどんな銃のものにも似ていない。横に縦長楕円と横長楕円の大きい2ポート。
(4)ガスパイプカバー(ハンドガード)
ガリルのように、この部分のカバー無し。ただ、ガリルと違ってこの銃はヴァーチカルフォアグリップが標準なので、左手に危険はなさそう。
木部がないので、全身黒ずくめ。ヴァーチカルフォアグリップの取り付け部分・・・本来のフォアグリップ部分には、横長の軽め穴(放熱穴?)が開けられ、なんか全体としてSFチック、または、ワルっぽい。AKが元々持つ「共産諸国の悪さ」イメージではなく、アングラまたはアウトロー的なワルのイメージ。・・・最高!!
むか〜しむか〜し、GUN誌で観て、1発で気に入った。俺が将来映画創る事になったら、絶対この銃は外せない!!と予感したものだ。未だに映画製作のオファーは来ないがw 一昔前に「複数の金槌」という会社から、ガレキ同然で出たのだが、その内容に比べてお値段は超高かった。どうせこんなマイナー銃、メジャーどころが出してくれるわきゃぁないし、自作しかないと思ってた。が、自分は大切なことを忘れていた。AMD65はAKの亜流・・・。AKならば、日本のメーカーではなく、海外メーカーの方が充実している・・・おお、そうだ、その通りだ!! で、臨時収入があったので、オクで検索してみたら、あった、あった、ありましたよAMD65のキット。しかも今回の予算内だし。製作元は・・・LCT? あれ?もしかして昔のイノカツ!?マジ?

自分は貧乏なので、イノカツは「超セレブ向け会社」と思っている。実際、自分が贔屓にしているD-BoysとかYCMAとかの「庶民の力強い味方」メーカーに比べて、イノカツは「高級メーカー」だしw (貧乏って、嫌ですよね)
キットなので、マルイのメカ関係が必要。オクで中古のAK買おうとしたが、結構値落ちしないのね。1万円を切るのはジャンクばかり。今(に限った事じゃないがw)金ないし。かといって、せっかく手に入れた夢のAMD65、メカ無しのドンガラのままじゃ悲しすぎる。仕方なく、以前買ったAK47Sのメカを外すことにした。AKSならAMD65組むときにも都合がいいだろう(バッテリーの位置関係)と思ったから。でも、メカ関係外されたAK47Sが今度は情けない姿に。ようし、ここはアカデミーのAK74Uの出番だ!!
この銃は、正直D-Boysの「全鉄製」クリンコフが手に入った以上、もう出番はなかった。この銃のメカ関係は「マルイ互換」と言われている。そこで、このメカ(エアコキ)外して、AK47Sに装着した。多少の削りが必要だったが、つつがなく装着完了。チャンバーのサイズが合わなかったので、インナーバレルはない。さらに、セイフティ関係はボディに干渉したので、これまた未装着。エアコキ銃としても使えないことになったが、外観は全然問題なし。どうせこの銃は撃つ予定もないし・・・。
以上でマルイのメカ関係も揃った。あとはキットの到着を待つだけだ。
で、こちらの勝手な予定より、1日遅れで無事到着。意外と小振りなパッケージ。中にはネットで観たのと同じキットが入っていた(当然だわなw)。ほとんどのパーツに磁石がくっつく!・・・どういうことだ、これは!!的な。もはやこれ、TOYガンのレベルじゃないよな、うん。恐るべしアジア系!!
組立は・・・基本的に加工は必要なく、組み込むだけだ。だけなはずなんだが・・・。問題が5点。
(1)メカボが最後まで入らない。
リア部分がつっかえて、最後まで入らない。・・・モーターから来ているケーブルが、フレームの突起に引っかかっていただけ。これは、電動ガン組み立てるときに、結構よくあるトラブル。でも、今回は結構悩んだ。
(2)組み立て順が複雑。
マルイ系やD-Boys系は、アウターバレル(前部セクション)にインナーバレル&チャンバーを組み付けてから、前部セクションと後部セクションを結合させる。が、このLCT製は、そんなに簡単には問屋が卸さない。
- まず、前部セクションを分解する。ハンドガード前側の押さえ部品を前へ移動させ(当然ロックを外して)、ハンドガードを外す。
- 次に、ガスチューブ基部(兼リアサイト基部)のロックピンを外し、その下側のイモねじ2個をゆるめる・・・ガスチューブ基部が前へずらせる。
- 次にリアセクション。フレームにメカボを組み付ける。
- インナーバレルを、メカボ側からフレームの穴に通す。マルイやD-Boysでは、フレーム穴の下に切り欠きがあり、チャンバー付きのインナーバレルを前から通せるが、LCT製には切り欠きがないので、メカボ側(後側)から通すしかない。
- 次にインナーバレルにかぶせる感じで、前部セクションを前から挿入する。ちなみに、アウターバレルはインナーバレルに対してタイトで余裕がないので、アウター組み付け後にインナーバレル入れられない。一方メカボは、インナーバレル組み付け後には組み付けられない(インナーバレルは定位置から全然前へ移動できないから)。
- マガジンを装着して、チャンバーの位置を決める。位置がきまったら、チャンバーのねじを締めて、アウターバレルをリアセクション前部にあるイモねじで固定する。位置がガスチュ−ブ基部の下なので、上↑でガスチューブ基部を外しておく必要があったわけだ。
- ガスチューブ基部を元通り組み立てて、ハンドガードも元に戻す。
かように、分解や組立の手順が厳密に決まっている。これを見つけるために、結構手こずった。
(3)ストックが折りたためなくなった。
組み立て前にはできたストックの折りたたみが、組み立てたらできなくなってしまった。フレーム後端下部にあるロックボタンが、ストック折りたたみ位置まで押し込めなくなってしまった。・・・メカボ後端下部がロックボタンのロック部品の上に被さり、十分に押し込めなくなったものと分かった。ロック部品上面を削ったら、解決した。(写真参照)
(4)サプレッサーがぐらぐら。
AK74や104、クリンコフなんかと同じで、プランジャーで位置を固定するタイプ。が、サプレッサーがしっかり固定される位置まではねじ込めない。妥協して戻すと、プランジャーで固定されてもサプレッサーはねじ込み不足でぐらぐら。仕方なく、サプレッサー底部を削って、ぴったりねじ込めるようにした。
(5)最終組み立て終了後に部品が余った。
銀色で板状で両面に突起がある部品が余ってるが? ・・・セレクタの内部部品だしw ハハハハハ、よくやるお約束だけど、メカボ外す作業って、ほぼバラバラに近いがなにか?・・・このクソややこしい分解組立をもう一度俺にやれと? orz
いろいろあったが、とりあえず完成した。しかし、かっこいい銃だな、これ。分かってはいたが、やっぱかっこいいし。正規の兵隊さんが持つより、悪の組織が使うとよく似合う、そんなワルっぽい雰囲気が最高。
ワイヤーストックは、見た目は頼りないが、実用上必要十分な強度(だと思う)。実用上問題はないが、頬付けがしにくい、つか、できないw シンプルにしすぎ?
フォアグリップは扱いやすい。この銃やAIMSはフォアグリップが、リアグリップと逆の角度だ。SCARやM4系なんかは垂直。M60E1とかはリアと同じ角度。どれが使いやすいかというと・・・。自分は垂直がいいと思った。AMD65やAIMSの逆角度は、肩付けの時に構えにくい。
スリングは例の「H&K製革製1,800円」だ。旧共産圏っぽい革製で気に入っている。